化粧女王を探す長い旅 by 大王

2003-09-19 日本一怪しい公園

[日本一怪しい公園]

title0 おじさんは、公共交通機関で来た僕のために、国鉄小林駅まで送ってくれるといってくれました。

 蒸気機関車は走っているのでしょうか。

 公園を出るときに、おじさんが「たまちゃん石は、こうして、水をかけるとそれらしくみえるんだよ」と、水をかけてくれました。title1 入口の看板にあった「たまちゃんいし出来ました」の紹介文が、この石だったわけです。石を削って作るのがこんなに簡単だと思わなかったよ。石は硬くて大変だとおもってたから、セメントとモルタルでいろいろ作ってたんだけど、こんなに容易だったら、ほかのも石で作っていればよかった。

タケコプター仙人?

title2 まるで空中を浮遊しているように、あてがなくゆらゆらゆれている、仙人の頭部に、ヘリコプターみたいな羽がついています。title3 恐竜と豚と仙人が、広い駐車場に並べてありました。

 入口にはインパクトが必要だからね。何と何を並べるか考えている。おじさんは、説明してくれました。

さようなら。公園に佇むものたち

title4

 さようなら。おじさん。帰りの時刻が迫っていました。ものごとには、始まりがあって終わりがあります。でも、終わりの時間は、始まったときから確実に時を刻みつづけ、ほんとうに終わりの時間を迎えるのです。title5

 2時間以上前、永遠の時間の始まりのように思って、この公園にたったときが、今ははるかに遠く思いだされました。

 それきり、夏の終わりとともに、日本一怪しい公園の記憶は、どんどんどんどん昔になってゆくばかりなのですが、僕の頭の中には、右の耳の先端がちぎれた背広を着た豚が、小首をかしげて、こっちを見ている姿が、突然に思い浮かぶことがあります。

 ダイジョウブナノカ。おまえダイジョウブカ。おまえだけでなく、ほかのやつらもホントウニダイジョウブなんだろうなあ。

 猜疑に満ち、われわれの不幸を渇望するような青緑色の豚の視線を、今もときおり感じるのです。


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