英語でさるく 那須省一のブログ
「コーシ刑」とは何ぞや?
- 2023-04-08 (Sat)
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勤務先の中学校でお世話になっている先生が授業で活用されていたDVDのビデオを昨年末に借りていた。冬休みにゆっくり鑑賞するつもりだったが、帯状疱疹の苦しみでそれどころではなかった。冬休みだけでなく、春休みもとっくに過ぎた最近になってようやくDVDを鑑賞する余裕が出てきた。まだ夜明けに右胸と背中の右上部の鈍い痛みで目覚めているもののだ。
英BBC制作の「シャーロック」(Sherlock)。シーズン1の三つの作品が収められていた。作品データ2010年と記されているから、10数年前に制作されたようだ。アーサー・コナン・ドイル(1859-1930)の名作を基に、ネットや携帯電話が不可欠の現代に舞台を移し、シャーロック・ホームズ探偵がジョン・ワトソン博士とともに難事件解決に挑む。私は2012年の英文学紀行の旅でこの作品ゆかりの家を訪ねて取材しており、興味深く見入った。
面白いと思ったのはDisk3の “The Great Game”(大いなるゲーム)の冒頭の部分。ベラルーシでガールフレンドを殺害して警察に捕まったイギリス人の若者にホームズが面会する場面。若者が話しているのはコックニーと呼ばれるロンドンの下町言葉。我々がBBCで耳にする英語とは若干異なる。ホームズを演じる俳優、ベネディクト・カンバーバッチは若者が口にするコックニーの英語にしかめっ面をしながら、その文法的間違いを指摘する。
例えば若者は実家が肉屋だったので、肉の切り方は父親に教わったと言うシーン。“You know, my old man was a butcher so I know how to handle knives. He learned us how to cut up a beast.” これを聞いたホームズは動詞が間違っているだろ、“He taught us how to cut up a beast.“ と言うべきだと注意する。「ホームズさん、助けてくれ、あなたなしでは自分は絞首刑になる」(“Without you, I’ll get hung for this.”)とすがる若者。ホームズは “No, no, no. (You’ll get) Hanged, yes.” と動詞(過去分詞)の間違いを指摘し、笑いながら立ち去る。
日本語字幕に工夫がなされていた。若者が “taught us …” を “learned us …”と間違えたところは「おすわったんだ」といかにも拙い表現に。“I’ll get hanged …” と言うべきところが “I’ll get hung …” と誤った表現になっていたところは「俺はコーシ刑になる」と若者の無学が伝わる日本語訳にされていた。
私も過去に何冊か英語で書かれた小説を日本語に翻訳したことがあるが、上記のような「面白さ」「おかしみ」をいかに日本語に落とすか頭をひねったことを思い出す。翻訳の仕事から遠ざかって久しいが、オンラインで続けている英語短編小説を読む教室ではそうした言葉遊びの楽しさを受講生とともに味わっている。
ところで、私はDVDを観ることができるビデオデッキは持っていない。ラップトップのパソコンは軽量ゆえにDVDは外付けになっている。古いラップトップを捨てずに手元に置いており、それでは何とかDVDを観ることができる。ただし、古いゆえにどこか不具合があるのか、DVDが途中で止まったりして興趣をそがれる。それで思い切って安い卓上ポータブルDVDプレーヤーを購入した。遅ればせながら、これからDVDを借りまくり、楽しもうかとも思ったが、パソコンのYouTubeで多種多様な番組が楽しめる昨今、DVDのショップに足を運ぶことが果してあるのかないのか。
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プラントベース・ホールフード
- 2023-04-04 (Tue)
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私の好きな英語表現が頭に浮かんだ。“You are what you eat.” 大学の先輩の薦めで先週末、福岡市中心部で催された『超健康革命』と題されたセミナーに参加した。講師は自然健康・治癒学博士で日本ナチュラル・ハイジーン普及協会会長でもある松田麻美子氏。
私は農学博士の先輩とは異なり、こうした事柄には全くの門外漢だが、受講料3000円を払って松田氏のお話に耳を傾けた。今も患っている帯状疱疹の辛さとは関係ないが、先頃受けた市の健康診断で体重を落とせ、肝機能を改善せよと警告されており、参考にせねば。
松田氏は米ヒューストン市在住。米国の複数の大学で栄養科学、治癒学を学び、日本と米国を行き来しながら、健康な身体作りの研究と指導に取り組んでいる。年齢70代ということだったが、身体も声も若々しく研究の成果を自ら実践されていることが見て取れた。
セミナーの冒頭にスクリーンに映し出された言葉は「誰もがスリムで健康になれる」(You can be slim and healthy!) という言葉だった。続いて数々の戒めの言葉が実例とともに紹介された。以下に私の印象に残ったことを記しておきたい。①現代人の食生活は高脂肪・高飽和脂肪・高精製炭水化物を取り込んでおり、血管が閉塞する恐れが大。食習慣を変えるだけで閉塞していた血管が修復される②病んだ身体を治す力は自分自身の身体の中にあり、プラントベース・ホールフード(注)の食事を心がけることが大切③SOS Free (No sugar, no oil, no salt) を目指せ!
そのほか、「人間の身体(歯)は肉を食べるようにはつくられていない」「牛乳は子牛の食べ物、人間の食べ物ではない。牛乳を摂取することは肥満を始め、がんや骨粗しょう症などさまざまな病気を引き起こす」「動物性タンパク質は摂取すればするほど身体に有害」「肉を食べると糖尿病になる」「脂肪はどんな脂肪であれ身体にこびりつく脂肪となる」など、肝に銘じたい警鐘のオンパレードだった。
プラントベース・ホールフードは日本の伝統的な菜食とは異なるらしい。日本の菜食では大切なオメガ3脂肪酸に富む食品が不足しているからだとか。オメガ3脂肪酸をネット検索すると、脂質を構成する脂肪酸のうち体内で生成できない必須脂肪酸であり、これの摂取はとても重要で、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす効果のほか、ダイエットにも役立ち、アレルギー性の炎症を抑える効果もあると記されている。認知症の進行を緩やかにするとも。オメガ3が豊富な食品としてえごま油が紹介されていた。よし、えごま油を買い求め、これから活用していこう。最近飲み始めた豆乳に入れて飲んでもいいようだ。
先輩の忠告に従い、乳製品を断つようになって久しい。コーヒーを飲む際のクリーマーも断った。もっともカフェでコーヒーを注文して一緒に出てくるクリームには時々誘惑に負けている。そうやって飲むコーヒーはことのほか旨い。「背徳の美味」といったら大げさか!
(注)プラントベースフードは肉や魚、卵などのアニマルベースフード(動物性食品)に対して、植物性食品を指す。またその中でも肥料や農薬を使わない自然栽培で作られた食材で、加工や精製をせずに、素材の持っているものをすべて食すことをプラントベースホールフード(plant-based whole food)と呼んでいる。
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チェルケシアってどこ?
- 2023-03-29 (Wed)
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春めいた日々が続いている。帯状疱疹に苦しむ身としてはありがたい。毎朝夕、内服薬を飲んでいるが、効果があるのかどうか、自分では分からないのが悩ましい。ときが癒してくれるのなら、薬はもういいのではと思わなくもないが、そういうわけにはいかないのだろう、きっと。もうすぐ4月、多くの人にとって新たな挑戦が待つ門出のときだ。私も心機一転、中学校での教師(非常勤講師)の仕事に挑みたいのだが・・・。
せめてもの慰めは上記の仕事に再度就くため、健康診断書の提出を求められ、先週末、医師からスムーズに「就業可」の認定を頂くことができたことだ。昨夏の健診では血糖値が高く、再検査を余儀なくされ、辛うじて就業可となった経緯がある。それ以来、断酒を(何回目?)決意し、粗食を心がけていることが功を奏したようだ。
◇
月2回のオンラインの英語教室。英語の小説を読む教室は私にとっても楽しいひとときだ。アガサ・クリスティの戯曲を読み終えた今、読み始めたのはアメリカで毎年出版されている栄えあるオー・ヘンリー賞を受賞した世界の実力派作家たちの短篇を集めた作品集。短篇だから読みやすく、英語に翻訳された非英語圏の作家の作品にも触れることができる。
最新版の “The Best Short Stories 2022” でまず取り上げたのは Daniel Mason氏の “The Wolves of Circassia” という作品。米カリフォルニア州を舞台にコロナ禍に見舞われた住民の暮らしが描かれており、興味深かった。日本と同様、日常生活で常にマスクを強いられていたかどうか分からないが、閉塞感は社会全体を覆っていたようだ。行政が発する不要不急の外出を自粛するよう求めた要請が英語では the order to shelter in place という表現であることを知った。
この作品には作品名のチェルケシアというロシア南部にかつて存在した国が登場する。旧ソ連軍の侵略で消滅したという。新聞社の国際部に長く在籍していたもののこうした悲しい歴史は知らず、不明を恥じるほかなかった。
主要登場人物のセイニという南太平洋の島国であるトンガ出身の女性は痴呆症の老医師の介護の仕事に従事している。コロナ禍により、自分自身の家族とは離れ住み込みを余儀なくされている。あるとき、老人と彼の孫を連れ出した午後の散歩の途中、散策路の心地よい木陰で居眠りし、二人を見失う。慌てふためく彼女の心理が次のように描かれている。… and yet she knew that would mean admitting more than just a momentary lapse, it would mean renouncing a central premise that had sustained her, that the world was something that could be tended.
オンライン英語教室でもこの箇所はどういう日本文に仕立て上げることができるだろうかと受講生と話し合った。なかなか難解だ。――彼女が面倒を見ることを請け合っていたお爺さんとその孫をうかつにも見失ってしまったとしたなら、それはちょっとした手落ちというより、彼女を支えてきた信念の中心にある、世の中は何とか御していけるものだという前提を否定するものだった――。コロナ禍でこれまでの人生で揺るぎないものと考えてきた生き方、考え方がぐらついた人々は少なくないのだろう。私も?
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翔平君は unicorn (一角獣)
- 2023-03-23 (Thu)
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このブログは備忘録ゆえ、きちんと記しておきたい。私は依然、帯状疱疹に苦しんでいる。まだ右胸辺りの痛みは消えず、日中もずっと残っている。日常生活に支障はないが、やはり気が滅入る。唯一の朗報は未明の時間帯に目覚めることがほぼなくなったこと。最悪の頃は午前2時前後だかに目覚めることがあり、もうろうとした状態で朝を迎えていたが、そういうことはなくなった。今も胸の痛み、違和感で目覚めているが、だいたい午前5時過ぎ、午前6時を過ぎていたりして、これなら早起きになるから、そう不満はない。ただ、痛みと違和感だけは早く雲散霧消してもらいたいと心から願う。
◇
備忘録ゆえ、WBCのこともちゃんと記す。当初はあまり「期待」などしていなかったが、東京ラウンドが終わる頃にはどっぷり浸かってしまった。何と言っても大谷翔平選手のプレーには魅せられてしまう。彼が東京ドームのイタリア戦だかオーストラリア戦で放った中堅スタンドへの大飛球は凄いの一言。ああいうホームランを見せられると、感嘆するしかない。もっとも私は大リーグでの彼の活躍にずっと魅了され続けており、昨日今日の翔平ファンではない。
米本土での決勝戦で二連覇を狙ったアメリカチームを3対2で破り、2009年大会以来3度目の優勝を遂げた水曜日(22日)の試合は実に印象に残るゲームだった。テレビニュースで興奮した日本人ファンが「まるで漫画を見ているよう」という感想を述べているシーンが流れていたが、漫画でもああは描けないのではないかというような「絶妙」な試合展開だった。何と言っても最後を締め括ったのが、アメリカチームをキャプテンとして率いる大スターで翔平君の仲の良いチームメイトのトラウト選手とのクローザーとしての勝負。翔平君はフルカウントから見事空振り三振に仕留め、日本チームを優勝に導いた。
私は民放のテレビをつけ、音声はパソコンで大リーグのホームページから向こうの実況を聴いていた。若干のタイムラグはあったものの、向こうの「公平」な実況に耳を傾けていると、大リーグ関係者が日本野球、特に今回の侍ジャパンの面々をいかに高く評価しているかということがよく分かった。試合後の会見で翔平君を称賛したアメリカチームのデローサ監督の次の言葉が印象に残る。“Shohei Ohtani is a unicorn to the sport. I think other guys would try it but I don’t think they’re going to do it to his level.”
大リーグ開幕は来週末。さあ、また翔平君の一挙手一投足に刮目するときがやってきた。本当はもっと生産的なことに精神を集中させたいのだが・・・。
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英字新聞を読んでいたら、英語学習者のためのコラム欄で日本語では手も足も指と呼ぶが、英語では手の指は finger であり、足の指は toe と呼ぶと説明していた。手の親指は finger ではなく thumb という別の呼称があることも。手の人差し指は普通 index finger と呼ばれるが、足の場合は親指は first toe であり、順に second toe, third toe などと続く。手の人差し指のように index toe などという呼称はないとか。確かに人を指す(非礼になるから要注意)場合に、足の指を使う人(ケース)はまずいない(ない)だろう。
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ChatGPT
- 2023-03-13 (Mon)
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私は依然、帯状疱疹に苦しんでいる。友人へのラインメールなどではゾンビ状態とも形容している。本来なら熟睡しているはずの未明の時間帯に右胸辺りを襲う帯状疱疹の痛みで目覚める。かてて加えて持病のじんましんがこのところ悪化の一途。じんましんの痒みで目覚めているのではと思うこともあるが、意識がもうろうとしているのでよく分からない。いずれにせよ、正常な睡眠ではないことは明白。これで日中よく持っているものだとも思う。
皮膚科の先生のお話やネット情報などを総合すると、私は帯状疱疹に関しては後神経痛と呼ばれるゆゆしき状態にあるのではないかと危惧している。完治するのか疑わしいが、辛抱強く付き合っていかねばならないようだ。うーん、気が滅入るばかり・・・。
◇
通勤中の電車内でNHKラジオの英会話講座を聴いていたら、「これは初恋についての歌です」というような英語の文章が流れていた。英語ネイティブの講師は「初恋」を “first love”と表現してはいけませんよ。この文章は “This is a song about falling in love for the first time.” と言うんですよ、と説明していた。
「初めて異性を好きになる」という行為・状態を「初恋」という端的な表現にできるのは日本、中国、韓国などの漢字文化圏の国々の特徴だろうか。中国語でも「初恋」と書くし、韓国語でも「첫사랑」(初愛の意)と書く。
ところで若干違和感を抱いたのは、英語でも“first love”と表現してもいいのではと思ったからだ。実際、私の辞書には “He was her first love.”(彼は彼女の初恋の人だった)という例文が掲載されている。“first love”という表現もありではなかろうか?
◇
最近、ChatGPTというものを知った。パソコンでこの語を打つと、AIを駆使したこの検索サイトが出てくる。私が昨日ChatGPTと交わしたQ&Aを以下に紹介する。生身の人間と会話しているようなやり取りではないか。これを利用しない手はない。しかも無料だ。
私: Give me a very funny joke within 100 words or so.
ChatGPT: Sure, here's a joke for you: Why don't scientists trust atoms? Because they make up everything! I hope that made you laugh!
私: Not so funny, I find. Give me another one.
ChatGPT: I apologize that the previous joke didn't meet your expectations. Here's another one for you: Why did the tomato turn red? Because it saw the salad dressing! I hope you find that one a bit more amusing!
私: Yeah, this one is not so bad, actually very good. OK, give me another one, one last time.
ChatGPT: Sure, I'll give you one more: Why don't oysters give to charity? Because they're shellfish! I hope you enjoyed that one!
私: Very good. Thanks. Bye for now.
ChatGPT: You're welcome! If you have any more questions or would like to chat again, feel free to come back anytime. Goodbye for now!
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早く脱却したいゾンビ状態!
- 2023-03-01 (Wed)
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今日から3月とか。私にとって「失われた2023年の最初の二か月」があっという間に過ぎ去ってしまった。諸悪の根元、帯状疱疹のせいだ。今もまだ右胸の辺りがチクチクと痛い。背中も(帯状疱疹との因果関係は分からないが)肌着がこするからか痛い。それでも日中は何とか帯状疱疹をそう意識することなく過ごせるようになった(気がする)。
しかし、就寝時、まだ未明の時間帯に痛みで目覚めてしまう。うつらうつらしながら朝を迎える。眠りが浅いから疲れが取れない。致し方なく、土曜日曜の昼間にソファーに寝そべって惰眠を貪り、平日の睡眠不足を補っているような感じだ。私はこんなにだらしない人間ではなかったのに・・・。
香椎浜のジョギング路をゆっくり走って心地よい汗を流していた日々が懐かしい。嗚呼、あの頃のように気持ちよく香椎浜に向かうことがまた巡りめぐって来るのだろうか。などと書けば、絶望にあえいでいる初老(もう初老の域はとっくに突き抜けている!)の男の嘆きのように聞こえる。それほど嘆いているわけではないが、気ままに散歩でもするかという気にさえならないのだから、ついぼやきたくはなる。
◇
右胸の痛みにもめげずに続けてきた専門学校での週1の英語の非常勤講師の仕事が2月末で無事終了した。2年間の講師職だった。学生たちに満足のいく授業ができたのか自信はないが、精一杯の努力はしたつもりだ。これで区切りをつけたい。残るは昨秋から始めた公立中学校の非常勤講師の仕事。こちらも3月中旬で契約満了となる。それ以降はどうなるのか分からない。
◇
毎朝、キリスト教のdevotional と呼ばれる祈りの書を読んで一日をスタートさせるのを日課としてきて久しかったが、2023年に入ってそれもできなくなっていた。2023年の新版を入手できなかったからだ。昨年までは親しい人からプレゼントされてきていた。今年は自分でネット購入しようとアマゾンにアクセスして試みたが、どうも上手くいかない。出版元(米国)にメールを送り事態を打開しようと試みたが、これもだめだった。出版元からはしょっちゅう新刊書の類のお知らせメールが届くのに、肝心のネット購入ができないからいかんとも手が出せない。不思議でならない。
それで窮余の一策。こうしたことに明るい親しい先輩に助けを請うた。彼の娘さんが米国に住んでいるので、娘さんに米国内で購入してもらい、それを私に送ってもらうことで話がまとまった。先日、その書 “Walking in Grace 2023” が私の元に届いた。嬉しい。二か月近く中断していた毎朝の日課を再開した。敬虔なキリスト教徒の方々が交代で日々綴っている主への感謝、安寧を願う祈りは、愚禿凡夫である私にも有り難い戒めの言葉となっている。英語で書かれている書物ゆえ、英語の勉強にも役立っている。
数日前の項では “I dropped the ball.” という文章が目にとまった。何か失敗した時などに使われる慣用句らしい。「へまをした」と。初めて知る表現だった。野球を思い浮かべると理解しやすい。私はこれまで幾多のボールをつかみ損ねたことか!
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私も欲しい“luck out”
- 2023-02-11 (Sat)
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帯状疱疹が今も私を苦しめている。日中の仕事は何とかこなしているが、このところの慢性的な睡眠不足からかあるいは単に右上半身の痛みからか、身体が重い。気分も物憂い。とても溌剌とした気分とは言えない日々が続いている。
救いは就寝時に小説を持って横たわり、少しずつでも読書をする気力が出てきていることだ。それで今読んでいるのは週末のオンライン英語教室で次に読むことを考えている作品。過去に読んだことのあるオーヘンリー賞受賞の短篇集の最新版"The Best Short Stories 2022"。昨年末にネットで注文したら、即座に手元に届き、ネットショッピングに疎い私は感激した。今年はロシア語で書かれた作品の英訳も幾つかあるようだ。今読み始めた短篇はその一つで風変わりな出だしで、クリミア半島の記述も見える。まさかロシア軍のウクライナ侵攻を予知したものではないだろうが、時節柄気にはなる作品だ。展開が楽しみ。
昨秋から読み進めてきたアガサ・クリスティの戯曲 “The Mousetrap” はいよいよクライマックスに近づいた。今月2回の教室で読破できそうだ。受講生の英語表現の学習に役立つと思って選んだ作品だったが、実に面白かった。いや、まだ読破していないので、「面白い」と現在形で書くべきだろう。私はこの戯曲はロンドンに勤務していた頃から何度も観ているが、活字で読んだのは初めて。殺人事件の犯人捜しのスリラーだが、犯人は登場人物の誰?ということさえ忘れていた。
初演は71年前という世界で最も長い連続上演劇として知られている “The Mousetrap” 。次にロンドンに飛べるのはいつになるのか分からないが、再訪できたら、きっとまた新たな気持ちで劇場に足を向けるだろう。
◇
米高級誌「ニューヨーカー」からネット定期便で送られてくるニュースレターに次の見出しの記事の告知があった。私が時々拝読しているベテラン記者、スーザン・グラッサー氏のコラム記事のお知らせで、私は見出しの文言にひかれた。“Joe Biden, Once Again, Lucks Out With His Enemies” とあった。一般教書演説を終えたバイデン米大統領にまつわる記事だが、“luck out” とは初めて見る表現。下院の多数派を敵対する共和党に奪われ、四面楚歌とは言わないまでもこれまでの一般教書とは異なる厳しい状況下での演説を強いられたバイデン大統領にとって結果はそう悪くなかったようだ。
“luck out” を辞書でひくと、「運が向いてくる」とある。辞書には例文として次の文章が載っていた。He lucked out with the divorce.(彼は離婚を機に運が向いてきた)。記事の見出しの乱暴な意訳を許してもらえれば「バイデン大統領、またもや共和党の敵失で幸運を引き寄せる」といった文言が頭に浮かぶ。
In his State of the Union address, the President offered a strong performance – with an assist from House Republicans. 共和党議員の敵対的発言(やじ)が大統領にとっては「追い風」となった。バイデン大統領は次期24年の大統領選で民主党候補として再選を目指すのは必至とか。注目はトランプ前大統領に今なお引っかき回され続けている共和党の動向だが、党内ではトランプ氏を見限る動きが活発化し始めているとも報じられている。本当?
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