英語でさるく 那須省一のブログ
I wish I had a good command of Chinese.
- 2017-04-03 (Mon)
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球春到来。日本のプロ野球とアメリカの大リーグがいよいよ開幕した。テレビと付き合う時間がこれからますます増えていくことになる。日米の野球が好きなだけ楽しめるケーブルテレビは便利なことこの上ないが、読書や語学の学習に費やす時間が激減することにもなる。日常生活はラジオさえあれば十分ではないか。いっそテレビなど片付けてしまえ!という心の声が聞こえてきそうだ。
日本時間では月曜未明に生放送された大リーグの開幕戦、ニューヨークヤンキース対タンパベイ・レイズ戦。栄えある開幕投手を任された田中マー君は残念ながら3回ももたずにノックアウトされた。惨敗後もジラルディ監督のマー君への信頼はまだ揺るがないようだ。"Today he didn't have his command. It's hard to figure out. It's one game, don't make too much of it, and [Tanaka will get] back to work on Saturday." 監督の言葉にあるcommand は日本で言う「コントロール」のさらにワンレベル上の制球力を意味するようだ。
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韓国の朴槿恵・前大統領が遂に逮捕された。テレビで見た彼女の顔は哀れを誘うほどに憔悴していた。「トレードマークだったアップにした髪はほつれ、化粧を落とした顔は、やつれきっていた」(読売新聞)。最高権力の座から奈落の底への転落。あの顔を見ただけで、彼女の心中が容易に想像できた。
ジャパン・ニュース紙ではロイター通信の記事を使い、次のように報じていた。Ashen-faced and flanked by two female officers in the back seat of a black sedan, Park’s hair was down, apparently because she had removed the hairpin that held her hair in her trademark chignon style. まさにashen-facedだった。読売新聞によると、朴容疑者は拘置所に移動する際、ヘアピンの持ち込みが許されなかったのだという。自殺防止?
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『中国語と日本語』(日本語ライブラリー)(朝倉書店 編著者・沖森卓也、蘇紅 2014年)を読んだ。私のような初学者には難し過ぎる語学書だったが、参考になることは多々あった。
印象に残った例文を一つ。这个学生我教过他数学。これは「この学生は私が数学を教えたことがある」という意味と述べてあった。漢字を見れば、何となく理解できる。少し違和感があるのは「他」という語。「彼」を意味する語であり、原文に忠実に訳すと、「この学生は、私は彼に数学を教えたことがある」といった感じだろうか。「他」は無駄なような気がしないでもないが、中国語ではこの語が必要なのだと言われれば、なるほどそういうものかと思えなくもない。英語で、This student, I’ve taught him mathematics. といった感じか。こなれた英文としては I’ve taught this student mathematics. だろうか。
上記の文章は、中国語では「動作の関与者」が主語となりうるケースの一つとして紹介されていた。中国語では「名詞性成分に限らず、動詞性成分や形容詞成分、フレーズなどもそのままで主語になることから、主語の意味役割は何かと規定すること自体無意味なことになる」とも記されていた。中国語の理解が少しだけ深まったような気がする。ようなだ。
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教え方はrustyになりたくない!
- 2017-03-29 (Wed)
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久しぶりにゴルフの練習に出かけた。コースに最後に出たのはいつだったか、記憶にない。去年は一度もクラブを握っていないから、もう少なくとも1年半以上はゴルフから遠ざかっている。石部金吉的日々でもたまのゴルフぐらいはできるかと思うのだが、不善をなすばかりの小人にしても色々やることがあるとそうもいかない。
来週宮崎に戻る用事があり、それに乗じて親しいゴルフ友達とプレーを約束した。それで重い腰を上げ、久々のスウィング。休眠中に少しはましになっているかと密かに期待していたが、やはり、駄目なものは駄目。まともに真っ直ぐ飛んでくれた球は少なかった。英語で表現すれば、“My lousy golf swing was the same as ever.” (私のスウィングの下手さは全然変わっていなかった)あるいは “My golf swing was as rusty as ever.”(私のスウィングは相変わらずお粗末だった)だろうか。lousy(下手な、ひどい)も rusty(さびた、下手になった)もできれば親しく付き合いたくない語だが・・・。
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『第二言語習得論に基づく、もっとも効率的な英語学習法』(佐藤洋一著・ディスカヴァー携書 2015年)という本を読んだ。短期間でTOEICの点数アップを目指す英語学習者を念頭に書かれたマニュアル本で、英語文法の基本を押さえる大切さが強調されていた。著者の言葉を借りれば、「文法のコアを徹底的に押さえる」ことがTOEICの点数アップのかぎを握る。それは端的に言えば、英語学習では「肯定文、疑問文、否定文」を理解することと「品詞の役割」を理解すること、この二点に尽きるのだという。
動詞はbe動詞と一般動詞から成るが、著者は「英語では一文中に動詞の数は一つという絶対のルールがあります。そのため、be動詞のすぐ後ろに動詞の原形を置いてしまうと、それは文法的ではないということになってしまいます」と述べている。
次の例文。“I am play baseball.” 英語学習者はなぜこのような文法的に正しくない文章を書いてしまうのか? 諸説あるだろうが、著者は “I am play baseball.” に対応する日本文「私・は・野球をします」から、このような間違いを犯す学習者はbe動詞が日本語の「は」や「が」に対応しているという勘違いをしている可能性を指摘している。
私はこれまで四年間、大学で英語を教えてきた。実は上記のような英文を書く学生が幾人かいた。そういう文章に出くわす度に「amと play はここでは『共存』することなどあり得ないだろう!」とショックを受けていた。そうか、彼女たちは一つの文章の中でbe動詞と一般動詞を立て続けに書くことにあまり「抵抗」を感じていなかったのか。だから、例えば「私はテニスをするのが好きだ」という文章を英訳させると、“I am like to play tennis.” といった文章が生まれることになる。私はbe動詞と一般動詞をそのまま「混在」させてはならないというのは英語学習者の「常識」と思い、特段そのことに注意を喚起することはしなかったが、ひょっとしたら、こういうこともあえて説明してやっていれば、基本的なことに気づきが及んだ学生もいたのかもしれないと、今にして思い至っている。大学レベルでそういうことを知っているのは当然のことと突き放す考え方もあるだろう。しかしながら、私には示唆に富んだ「指摘」となった。これからの授業に活かしたい。
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啄木にあらねど
- 2017-03-19 (Sun)
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春めいた気候になった。身体もほぼ元に戻った。(よく覚えていないものの)未明にまだ咳き込むことがあるようだが、日中は全然問題ない。健康の有難さを改めて認識した。
謝恩会で学生たちからもらった花束。毎朝水を入れ替え、日中は窓辺に置いて陽光を浴びさせている。やはり花のある生活は潤いがある。「可愛いね。いい匂いをありがとう」と語りかけている。あれから10日ほど経つが、まだ花びらに衰えはないようだ。もう少し楽しませてくれればと願う。お願い!
大阪勤務時代、少しの期間だけ花を花瓶に入れて楽しむ日々を送った記憶がある。長続きはしなかったが。好きな歌人、石川啄木に「友がみな 我よりえらく 見ゆる日よ 花を買い来て 妻としたしむ」という一首があったかと思う。今の心境をうたえば、「友がみな 我より長く 勤む日よ 花を貰いて ひとり香をかぐ」か。
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NHKの新年度ニュース番組のキャスターの新ラインナップが発表された。驚いたのは深夜11時15分からの「ニュースチェック11」の男女のキャスターがそっくり、夜9時の「ニュースウオッチ9」の新キャスターに抜擢されたことだ。桑子アナ、有馬記者の二人にとってより多くの視聴者に接する「昇進」の人事であることは間違いなさそうだが、視聴者の一人としては残念! あの二人の息の合った掛け合い的なニュース紹介はあの時間帯だったから可能だと思う。「ニュースウオッチ9」であの味を出すことは至難の業だと思う。いや、「ニュースウオッチ9」の視聴者は二人が今「ニュースチェック11」で醸し出している独特の味わいなどはなから求めていないと思う。
桑子アナの良さがつぼみのうちに摘み取られることになりはしないかと恐れる。彼女の笑顔に癒されていた一視聴者として残念に思う。まあ、どうでもいいことではあるが・・・。
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英字新聞「ジャパン・ニュース」を読んでいて工夫を凝らした見出しに遭遇した。“In these offices, work day is canine to 5” という見出しだ。このheadlineを見て、すっと理解がいく人の英語力は素晴らしいかと思う。
記事は米ロサンゼルス・タイムズ紙の転電で、ロサンゼルス周辺の先進的企業では社員がペットの犬を会社に連れて行き、職場にそのままいさせることを容認するケースが年々増えているというものだった。ペットが近くでくつろいでいることで職場の雰囲気が和らぎ、働きやすい環境となるのだという。もちろん、犬には「引き綱をつける」とか「吠えてはいけない」などといった一定の規則を課し、違反があれば即刻同伴出勤が禁じられるのだとか。
私は大学の英語の授業で「ジャパン・ニュース」が毎週土曜日に連載している四コマ漫画「オフィスケン太」を活用している。お茶目なハチコちゃんの家で飼われている犬のケン太がハチコちゃんのパパが勤務するIT関連の会社で癒しの犬として重宝されているという設定なのだが、まさか、海の向うでは現実にそういうことが現実となっているとは。参考までに、canineは「犬の」という意味のラテン語起源の語。発音にnine(9)が含まれているから、「通常の勤務時間」をこのようにユーモラスに表現できたところがみそだ。
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WBC侍ジャパン
- 2017-03-15 (Wed)
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風邪。熱は引いたようだが、なぜか咳がとまらない。夜寝ていて咳が定期的にやってくる。体はそうきつくないのだが、咳をするために寝つけない。昨夜はずっと咳き込んでいたような気がする。眠りも当然浅くなり、寝起きが遅くなる。こんなことは初めてだ。薬局に行ってのど飴か何か買い求めなくては!
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韓国のドラマ「変わった家族」が昨夜ついに最終回を迎えた。全149回の連続ドラマだったかと思う。後半のくだりをずっと見ていた。まあ、凄まじいドラマだった。最終回はとってつけたような大団円で、(この国のドラマによくあると思われる)物語の「一年後」の様子が最後のシーンだった。愛し合っていた金持ちの家の息子と普通の家の娘が最終的には結ばれ、どこから見てもハッピーエンドの終幕だった。とても安易なハッピーエンドと言えなくもない。いや、それ以外は形容の仕様がない。韓国語の生きた勉強になるから真面目に見ていたが、そうでなければとても耐えられなかったことだろう。
思い返せば「冬のソナタ」も最終回が意外なエンディングだった。消化不良と呼びたいような幕切れだった。今にして思えば、続編制作が念頭にあったエンディングだったのだろう。どこかで続編が間もなく制作されるというような話を読んだような気もする。なかなか商売上手だ。私は見る気がしない。見る気がしないが、韓国語の勉強にはなるだろう。KBSの国際放送が決まって時点で改めて考えよう。
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あまり関心はなかったが、こちらもやはり見てしまった。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)だ。小久保監督が率いる日本代表「侍ジャパン」が予選ラウンドは無敗で勝ち進み、アメリカで行われる決勝ラウンドに進出を決めた。日本は攻撃陣はいいが、投手陣が若干頼りない。第一柱になってくれる投手がいない。やはり、大谷(日本ハム)が欠場している分の物足りなさは否めない。
あまり熱心に見ていないので雑感に過ぎないが、アメリカが会場だった別組の予選ラウンドの方がレベルがずっと上だった気がしてならない。向こうで勝ち残ったのはプエルトリコ、ドミニカ共和国、アメリカ、ベネズエラの4か国。どれも大リーグで活躍するスターを集めた強豪ぞろいだ。ケーブルテレビで生中継されていたが、スピード、パワーともに次元が異なるように感じた。
海の向うでのWBCに対する関心度は分からないが、出身国の名誉を背負い、出場している選手たちは侍ジャパン同様、優勝を目指し闘志を燃やしているようだ。アメリカ代表の外野手、クリスチャン・イエリッチ選手は次のように語っている。"I think we have a pretty motivated clubhouse," Marlins outfielder Christian Yelich said. "It's all guys who wanted to be here. Nobody forced us to come play. Everybody took pride and wanted to represent our country."(「チームの誰もがとてもやる気に満ちている」とマイアミ・マーリンズのイエリッチ外野手は言った。「俺たちは人から強制されてここに来たんではなく、自らの意思で集まったんだ。国を代表して戦うことを凄く誇らしく思っているよ」)
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『マオ 誰も知らなかった毛沢東』
- 2017-03-14 (Tue)
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帰省中に『マオ 誰も知らなかった毛沢東』(講談社)という翻訳書を読んだ。原著者は自伝的ノンフィクションの『ワイルド・スワン』で知られる中国人作家のユン・チアン氏と彼女の夫であるジョン・ハリデイ氏の二人。悪名高い文化大革命(1966-76年)での同胞に対して行った残忍非道な暴力事件の数々など、毛沢東という人物、その為政にいくばくかの憧れを抱いている読者は実像との「落差」に打ちのめされるに違いない。
この書では現代中国の建国の父とも言える毛沢東が権謀術数を労して権力の座に上り詰め、その後も政敵を卑劣に追い落とし、自分は酒池肉林の日々にありながら、国民には窮乏と飢餓の暮らしを強いていたことが淡々とした筆致で描かれている。彼の治世下で実に7000万有余の人々が平時において死に追いやられたと指弾されている。
読み進めるにつれ、「目から鱗」の書だった。日中戦争では毛沢東が率いる中国共産党軍は激しい抗日の戦いを繰り広げたと信じられているが、実情はその逆であり、彼はむしろライバルの蒋介石の国民党軍を日本軍が殲滅することを願い、そのような戦術に出たことが明らかにされている。また、彼は日中戦争にソ連の介入を強く望み、ソ連と日本が中国を分割するシナリオを頭に思い描いていた。そうなれば、ソ連の支援を受け、中国に共産党政権を樹立する道が容易に開かれると信じていたからだ。
軍事大国を目指す毛沢東は自分たちでは製造ができない武器を入手するためにも、同盟国のソ連にすり寄った。最終的にはソ連から原爆の製造に必要な施設の建設の確約を取り付けると、毛沢東は最高指導部のメンバーを前に次のように語ったという。「われわれは地球を支配しなければならない!」
毛沢東は文化大革命に先立つ大躍進政策(1858-61年)で重労働を伴う無謀な食糧供出計画を実施する一方、貧困にあえぐ農家から農機具、鍋釜など一切の鉄製品を徴収する馬鹿げた政策を実施し、多くの国民を死に追いやっている。次のように記されている。大躍進と大飢饉の四年間で、三八〇〇万人近い人々が餓死あるいは過労死した。これは二〇世紀最悪の飢饉、人類史上最悪の飢饉だった。毛沢東は計算ずくで何千万という人々を餓死や過労死へ追いやったのである。実際には、毛沢東はさらに多くの人間が死ぬことを計算に入れていた。最近になってようやく、毛沢東がどれほど多くの人命を失ってもかまわないと考えていたかを確実に知ることができるようになった。一九五七年にモスクワを訪問した際に、毛沢東は「われわれは世界革命に勝利するために三億の中国人を犠牲にする用意がある」と言った。当時の中国の全人口の半分である。(第40章 大躍進————国民の半数が死のうとも)
彼の独裁的手法に最後には反旗を翻した劉少奇、彭徳懐、林彪らの側近。彼らも次々に粛清されていったことが劇的に綴られている。西側では好意的に今なお受けとめられているあの周恩来首相が毛沢東の前では全くの腑抜けだったことも詳述されている。
この書はユン・チアン氏とハリデイ氏が十余年にわたる綿密な調査と数百人に及ぶ関係者へのインタビューの末に書き上げたものという。私が手にした単行本だと上下で一千ページを優に超える分量だ。英語版の刊行からすでに十年以上が経過しているが、中国の一般大衆が普通にこの本を手にして読むことはないのだろうか。(続あり)
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好事魔多し
- 2017-03-12 (Sun)
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宮崎から鹿児島を経由して帰福した。鹿児島・南大隅町ではほぼ2年ぶりに再会した地元の人たちと歓談した。普段控えている酒(焼酎)を2夜にわたってたっぷり頂いた。
当初の目的は辺塚という地区にある稲尾岳神社に恒例の参拝の山登りをすることだった。新聞社勤務時代の取材が縁となり、毎年のように参拝していたが、ここ数年遠ざかっていた。それで今年こそはと満を持して足を運んだのだが、残念ながら、肝心の参拝は連絡の不手際で前週に終わっていた。残念! また来年再挑戦しよう。
辺塚地区を旧知のTさんの車で走っていて驚いたことが一つ。猿の群れが住宅地のそばにある田畑を我が物顔で駆け回っていたことだ。佐多岬の周辺で見かけたことはあるが、辺塚周辺では初めて。過疎の集落を見極めたかのように振る舞っていた。私の宮崎の故郷ではまだ山猿の群れを見ていない。時間の問題? 村起こし、地区起こしに使えないものか?
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久しぶりの痛飲とは関係ないかと思うが、どこかに油断があったのだろうか、福岡に戻って直ぐに体調を崩した。どうも風邪を引いたみたいだ。好事魔多し、とはよく言ったものだ。体温を測ると、36.7度。普通の人には平熱に過ぎないかもしれないが、平熱が35.7度の身にはこの1度の差はきつい。本当なら病院に駆け込むべきだったが、何となく尻込みしてしまい、まあ寝てれば直るだろうと見くびったのがいけなかった。
翌朝に体温が37.7度に上昇。トイレに立つ時、軽い悪寒がした。急いで薬局に走り、風邪薬を買い求めた。この期に及んでも病院に向かわないのが情けない。早く熱を下げないことには仕事にならない。これから新学期の授業の準備を本格化させようと思っているからだ。その前に済ませることが一つあった。これも大事な要件だった。
その要件とは、これまで教えていた女子大の謝恩会。学生からメールが届き、ぜひ参加してくださいと誘われていた。私はこの大学で4年間、教えてきたが、謝恩会の声がかかったのは初めて。ぜひ、参加しなくてはと思い、今では着ることが皆無に近いスーツをクリーニングにも出していた。革靴も新たに買い求め、準備万端と思っていた矢先の発熱! 前日になっても熱が引かない。唯一の救いは食欲までは失せていないことだった。
それでしっかり食べ、薬を飲み、寝ることに専念した。謝恩会当日の朝。まだ熱が引かないが、何とかなりそうだ。それで会場に向かった。初めて会った先生方やこの日卒業式を終えたばかりの学生たちと楽しく歓談した。私は週1、2回の授業を担当した非常勤講師に過ぎなく、しかもこの一年間は彼女たちとの授業はなかったので、正直言って、顔と名前が一致する学生は数える程度。それでも、結構顔は見覚えがあるし、名前を聞けば、記憶には残っている。「先生、私のこと覚えていますか?」とか「先生、〇〇の近くに住んでませんか。何回か、先生が歩いているところを見ましたよ」などと言われた。今、このブログを書いていて、思い出した顔もある。平熱だったらもう少しましな対応ができたかも?
帰宅後、学生たちからもらった花束を花瓶に入れて、芳香を楽しんでいる。花瓶に花を挿すのは随分久しぶりだ。いかに潤いのない暮らしをしているか露呈しているようなものだ。ともあれ、彼女たちの人生に幸あれ、と心から願う。
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粗食を決意!
- 2017-02-25 (Sat)
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NHKラジオの語学講座の素晴らしさについて書いたかと思う。本当にいい語学講座が目白押しだ。先週辺りから英語関連の講座もなるべく聞くようにしているが、リスニング力の鍛錬にもなる。時間帯を参考までに記すと、月―金の夜9時台に基礎英語のIからIII、それにラジオ英会話が15分刻みで連続放送されている。テキストがなくても楽しめる。
韓国語と中国語の講座をはさんで11時台になると、今度は5分10分刻みで少し上級の講座がある。そうした講座の一つで講師が「頑張って!」は英語ではどう表現?と尋ねていた。色々な表現が可能だが、通常のケースなら “Good luck!” でOKと説明していた。なるほどその通り。「勉強頑張って!」なら “Good luck with your studying!”、「試験頑張って!」なら “Good luck with your test!” となる。
こうした表現は私もそうだが、日本人が比較的苦手とするもの。11時台の講座の一つか二つ、時々暇がある時に耳を傾けるだけでも参考になるかと思う。
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最近少し太り気味で気になり始めている。禁酒は以前続けているのだが、旺盛な食欲があだとなっているようだ。腰回りが情けない。何とかしなくてはいけないと思ってはいるが、どうも今のライフスタイルではいかんともしがたい感じだ。そう思っていた先日、とあるところで『粗食のすすめ レシピ集』(幕内秀夫著 東洋経済新報社)という本を見つけた。パラパラめくってみると、役に立ちそうなことが書いてある。早速買い求めた。
冒頭の頁に「粗食こそ健康の基本」と訴えている。全く同感。「食生活改善の十か条」として、①ご飯をきちんと食べる②酵素食品を常に食べる③パンの常食はやめる————などと記してある。①は説明の必要がないだろう。②はみそ汁、漬けもの、納豆などの酵素食品を常食するようにしようということ。私はみそ汁は大好きだが、納豆からはずっと遠ざかっていた。それでこの本と出合ったのも「神の摂理」(providence)と考え、これからは朝食には基本、納豆を欠かさないことにした。そうすることにより自然と③のパン食は控えるようにもなる。この本では次のように警告している。「パンはよほど選ばないと、砂糖や油脂類だらけでお菓子と変わりません。副食も野菜炒め、ハムエッグなどと油だらけになりがちです。どうしても食べたかったら日曜日程度にすべきです」と。はい、これからはそうします。
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『変わった家族』というタイトルの韓国のドラマを暇に任せて見ていると少し以前に書いた。あまりにべたな内容にあっけにとられながら見ているということを。いやはや、これが日本のドラマだったら絶対に見ないと思う。絶対に。
全149回という気の遠くなるような連続ドラマで、私が見始めたのは80回を過ぎていた頃か。初めは韓国語のリスニング力をつけるために時々見ていたのだが、あまりのべたさにいつの間にか毎晩見るようになっていた。今週金曜夜の放送が137回だったから、来週の月―金はいよいよ大団円に近づく。だが、私は残念ながら今週末から一週間かそこら福岡を留守にしなくてはならない。嗚呼残念。帰福したら、もう最終回に近いはずだ。また、想像力を逞しくして留守中の展開をあれこれ推察するしかない!
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