Home

英語でさるく 那須省一のブログ

«Prev | | Next»

アサンテサーナ

20180108-1515396530.jpg 関西で三日間ほど過ごし、帰福した。予想外の出会いもあり、有意義なひとときだった。大阪ではKさんが仲間と定期的に集まっているスワヒリ語のグループのランチ会に飛び入りで参加させてもらった。大阪外語大(現・大阪大学)でスワヒリ語を学んだ人たちのグループだとか。
 スワヒリ語はケニアやタンザニア、ウガンダなど東アフリカで話されている公用語。私もナイロビ支局に勤務していた頃は英語で書かれたスワヒリ語の入門書を買って、少しだけ学習したことがある。母音が日本語同様、aiueoの五つしかなく、日本人にはとても取っつきやすい言語だったと記憶している。ナイロビに腰を落ち着けた日々が続いていたら、基礎は把握できたのではないかと思うが、アフリカ大陸を駆け回る記者稼業では無理だった。
 それでも挨拶程度の表現は今も覚えている。大学で英語を教えていて、スワヒリ語のことを話したいと思う時もないわけではないが、上記の入門書も転勤・引っ越しで今は手元になく、学生に語れるだけの材料がない。Kさんたちのスワヒリ語やアフリカにまつわる話に興味深く耳を傾けた。アフリカを代表する言語であるスワヒリ語が国際社会の中でプレゼンスを増す時代が到来して欲しいと願うが、現実は・・・。もっとも今の私は隣国の言語の独学でアップアップの状態だから、再びスワヒリ語にまで手を出す余裕はないが・・・。
                  ◇
 京都・亀岡には実兄が住んでおり、実兄の家を訪ね、久しぶりに色々話に花を咲かせた。私には3人の兄がいたが、長兄、次兄は難しい病気で相次いで黄泉の国に旅立っており、男兄弟は私たち二人切りになってしまった。残念至極だ。
 最後の日は芦屋にあるキリスト教の「子羊の群れ教会」に足を運んだ。このブログでも何度か書いたような気もするが、私は週末にかけ関西を訪れた際には、この教会の日曜礼拝にできるだけ行くようにしている。私のような者でもそこに身を置くだけで心が洗われる。教会を率いるピーターさんとも言葉を交わすことができた。実はピーターさん夫妻とは私が20歳の青二才で、アメリカのジョージア州に留学していた頃からの知り合い。当時、フィラデルフィアで布教していたピーターさんのことを耳にして、同じ日本人ならと厚かましくも訪ねて行き、二週間ほど居候させてもらった。私にとっては大恩ある夫妻だ。奥様の薦めもあり、礼拝で再洗礼を受けた後、奥様とレストランで楽しく食事して別れた。
 毎朝、本棚の上に飾った田舎の神社の御札に手を合わせている私は果たしてクリスチャンと呼べるのだろうかしら? とまあその辺りは許してもらうとして、教会がネットで流している日曜礼拝にはほぼ毎週アクセスして、耳を傾けている。夕食がほぼ出来上がる時には、英語と中国語、韓国語、日本語で神様(と亡きお袋)に感謝の言葉を述べるのが日課となっている。拙い感謝の言葉だから、とても人様に聞かせられるようなものではないが。
 そうした感謝の際には最後にスワヒリ語でも一言、付け加えている。“Asante sana.”(アサンテサーナ)。「ありがとう」という意味の表現だ。感謝の表現はどの言語も響きがとても良いように思われる。Thank you. 감사합니다(カムサハムニダ)に 고맙습니다(コマプスニダ)。谢谢(シェシェ)。ありがとうございます。

久しぶりに神戸

20180105-1515127241.jpg 正月が過ぎ、関西に来ている。まずは神戸。博多から新神戸までの新幹線の自由席は結構混んでいた。新神戸で下車する際、通路に立っている乗車客の間をすり抜けるだけで一苦労した。日頃暇人なのに混むのが分かっている時期に旅をせざるを得ないのは辛い。
20180105-1515127264.jpg 神戸でホテルにチェックイン後、三ノ宮駅の待ち合わせ場所へ。この夜はU先生とKさんと再会を約していた。旅先ゆえ手元に手帳がないので、最後に歓談したのはいつだったか分からない。この2年は会っていないような気がする。レストランでコースを注文した後、再会を祝して乾杯。前回は断酒中の身ゆえ、私はウーロン茶だったが、今回は晴れて酒を飲んだ。メニューから選んだのは「超辛口」と書かれた純米日本酒「播州一献」。まずまずの口当たりだった。
 英語学者ながらイスラムの世界に詳しいU先生。タンザニアで長く勤務した経験があり、スワヒリ語に精通しているKさん。中国語・韓国語を独学している私。言葉を巡る話題で大いに盛り上がった。U先生は農家の長男であり、大学教授の仕事を退官した今でも農業に従事しながら、イスラムの人名などについて精力的に著述を続けておられる。自分の家で食べるお米は自作しているとか。私から見れば理想的な人生を歩んでおられる。楽しい語らいの後はまた一年後の再会を訳して別れた。次はKさんの住む大阪で桜の季節か。
                 ◇
 大晦日から新年にかけ、アパートで一人で過ごしたため、これはいい機会とケーブルテレビで放送している年末年始の中国語と韓国語の番組を沢山見た。日本なら新年の特番が目白押しだから中韓もさぞかしと思いきや、特段のことはなかったように見受けられた。中韓ともに我々が祝う新暦の新年よりも旧暦の正月、いわゆる春節の方が賑々しく祝われるもののようだ。
 中国語の番組で印象に残っているのは、あの毛沢東主席が台頭する日中戦争の時代を背景とした戦争ドラマ。私が見たシーンでは日本兵の狂気的な残忍なシーンは幸いにしてなかったが、伝え聞くところではそういうシーンを満載したドラマも少なくないとか。なるほど、幼児の頃からそういう戦記物を繰り返し目にしていたら、彼らの対日観はかなりいびつなものとなるだろう。複雑な思いをしながら、ドラマの筋を追った。
 それで思い出したのは、子供の頃に見たアメリカの戦争物のドラマ。タイトルも内容もよく覚えていないが、とにかくナチスに率いられたドイツ兵が愚鈍極まりなく描かれていた。もちろん、日本語の吹き替えで見たのだろう。子供心に面白かったことだけは覚えている。ひょっとしたら、20歳でアメリカに留学していた頃に見たドラマと記憶がダブっているかもしれない。いずれにせよ、そうしたドラマを見て大笑いしても、ドイツ人一般に対するイメージが悪化したことは決してない。あくまでドラマとして見ていたからだ。
 それでは今、現在進行形で日本兵の非道な振る舞いをテレビで見ている中国の子供たちは日本にどういうイメージを抱くのだろう。両親や親戚が「爆買い」とともに持ち帰る日本の土産話を好意的に受け付ける余地があるのだろうか。「ドラマと現実は別の世界」と理性的に受けとめてくれることを心から願う。

断酒時々解禁

 新年が明けた。歳月は人を待たず。私はこの警句がそう嫌いではない。この警句を目にすると、“Time flies.” という文章がすぐに頭に浮かぶが、手元の電子辞書には “Time and tide wait for no man.” という和訳が載っている。最近読んだ中国語の語学本には「岁月不待人。」という文章が出ていた記憶がある。発音はともかく、岁が歳であることを知れば、この警句は中国由来かなと思えてくる。由来はともかく、時の流れは確かに誰も待ってくれない。もっとも私などを待ってくれるものなどははなからないが。
                  ◇
 年末から計画していた北陸・関西方面への旅が事情により頓挫した。それで福岡の寓居で年末・年始を過ごしている。例年なら故郷の長姉の家で甥っ子たちの家族と賑やかにやっていたが、それも今年は、いや、これからはもはやかなわぬこととなった。
 それで一人で年越しをしたのはいつ以来だろうと思い、古い手帳を机の引き出しから引っ張り出して調べてみた。新聞社の盛岡支局に勤務していた頃、1990年の手帳に91年の正月を支局管内のさびれた温泉宿で一人過ごしたことがメモしてある。そうだった。今は亡きお袋が残念がるのにかまわず、温泉宿に一週間ばかり籠った。目的は前任地のアフリカをテーマにした本を書くことだった。手帳には、毎日原稿用紙8枚をノルマとして、一週間で56枚書き上げるという数字(目標)も見える。
 そうか、あれから27年の歳月が流れているのか。信じられない。あの頃の自分は一体何を考えていたのだろう。精一杯生きてはいたのだろうが、とりあえず、その頃の自分にかけてやる言葉も見つからない。原稿書きは全然進まなかった。当時だからパソコンはまだなく、ワープロを持っていったのだろう。あの頃はでっかい四駆に乗っていたなあ・・・。結局盛岡支局時代はもちろん、ずっと後までアフリカの本を書くことなどできなかった。やっと一冊書き上げたのは新聞社を早期退社し、アフリカを再訪した後の2011年のことだ!
                   ◇
 そんな情けないことも今回の一人正月で思い出さざるを得なかった。おっ母さん、愚かな息子やったばい、俺は!・・・と悔いてもこれも詮無きこと。お袋もそんな私がこの三年来、断酒を続けてきたことだけはほめてくれるだろう。石の上にも三年、というではないか。お袋の命日と大晦日の一杯は例外にしてきており、大晦日、三年ぶりに酒屋さんに行き、焼酎を買い求めた。黒霧島の20度、900ミリリットル。安売りのお店だったので、782円。20度なら生で飲める。乾き物を肴にぐいっとあおる。美味いことは美味いが、思ったほどの美味でもない。一人で飲んでいることもあるのだろうが、アルコール類を有難く思わない「体質」になったのかしれない、いや、そんなことはないか。
 断酒を始めて以来、飲み会の誘いを何回か断ってきている。その分、世間を狭くした可能性があるかもしれない。これからは可能な限り応じよう。それに、月に1、2回程度なら縄のれんをくぐってもいいかなと思い始めている。普段の生活では断酒を続けていくことに何ら変わりはないが。“Time flies.” これまで無駄にした歳月はいかんともしがたいが、せめて残り時間だけは自分の裁量でできるだけ有効に使っていきたい!

problem child

20171225-1514170809.jpg 2017年が暮れようとしている。今年もあっという間の1年だったような気がする。昨年の今頃はこのブログで何を書いていたのだろうと思い、スクロールしてみると、・・・。次のような文章が見える。(ブログをやっている良さの一つはこうした個人的な「振り返り」ができることだろう)
 独学の初級者の身だから勘違いしている可能性があるかもしれないが、それを怖れず、中国語に関し最近の気づきを書けば————。NHKの中国語テキストで次のような文章があった。去哪儿旅行不重要,跟谁去最重要。(どこに旅行に行くかは重要ではなく、誰と行くかが最も重要です)。(中略)(これを)直訳的に日本語文に落とすと、「行くどこに旅行、重要ではない、誰と行く、最も重要」という文章になるかと思う。これでも十分意味合いは理解できる。荒削りでも何とか通じるのではないか。そのうち、私も何とか中国語の文章を自由に口にできるのではないかと考えた次第だ。
 もちろん、「ピンイン+声調」の容易ならざる壁は存在する。これは大変だが、まあその辺りはあまり焦らずにやって行こう。来年の今頃、この欄で「今年、中国語はだいぶ上達したかと思う。基本的な会話ならそう苦労せずにやり取りできるようになった」と書けるようになっていたい。果たしてどうなっているのだろう。自分でも楽しみだ。

 そうか、そんなことを考えていたのか。残念ながら、「基本的な会話」などまだずっと先の話だ。我が身ながら、楽観的な見立てに唖然とする思いだ。まあそれでも、一応、一年間、挫折することなく、学習だけは続けてきた。韓国語との「二人三脚」だから大変!などと愚痴をこぼすつもりなども毛頭ない。来年はもう少し明るく振り返りたい!
                  ◇
 大学の授業はしばらく冬休み。教えるコマ数の僅かな非常勤講師の身でもほっと一息つけることはつける。普段は英語の教材はないかと熱心に目を通す英字新聞「ジャパン・ニュース紙」も主要頁の見出しをさっと眺める程度になる。
 それでも、日曜日の紙面にはあれっと思い、本文全体を読まざるを得なかった。見出しの意味が不明瞭だったからだ。その見出しは次のようになっていた。“Olympic host S. Korea faces same problem child” はて、problem child とは何だろうか。少なくともこのような表現の見出しを目にしたのは初めてだ。袖見出し的な場所に、North Korea is cause for concern at 2018 Games, just as it was in 1988. という一文が添えられていた。
 記事はもちろん、来年2月に迫った平昌冬季五輪と、懸念される北朝鮮のテロの可能性について論じたものであるが、それにしてもproblem child(問題児)が何を意味するのか。私にはトランプ米大統領が “a little rocket man” と揶揄した北朝鮮を率いる金正恩氏のことがすぐに頭に浮かんだが、彼の名前(Kim Jong Un)は記事中に一度も出てこない。
 それで結局、problem child とは強権的な独裁体制が続く北朝鮮そのものを意味していると判断せざるを得なかった。見出しを書いた編集記者は金正恩氏のことが念頭にあったのかもしれない。それにしても、誰が見ても北朝鮮が国際社会の「問題児」であることは明らかだが、見出し自体にはいささか違和感を感じたことを記しておきたい。

銀鏡夜神楽

20171218-1513577919.jpg 週一回の非常勤講師の仕事をしている大学が全学休講となった。たまたまその日は郷里の神社で催される年に一度の夜神楽の日。ここ数年足を運んでいない。これも神様の有難い差配(providence)と解釈して、新幹線・高速バスで急きょ宮崎の山里へ向かう。銀鏡神社に到着したのは午後9時を過ぎていた。道中、妹の安全運転の車を追い越したのはわずか1台だけだった。あれ、これでは村外(地区外)からの来訪者は少ないのでは?平日(木曜)の夜だものなあ!と案じながら、臨時駐車場となっている母校の中学校のグラウンドへ。すでに車であらかた埋まっていた。夜神楽の会場も来訪者で大賑わい。来訪者が坐して飲食できる座敷も空きを見つけるのが難しいぐらい。良かった!
20171218-1513577958.jpg 今回も懐かしい顔に何人か会った。驚いたのはそうした懐かしい人の一人と話を終えた直後に、背の高い青年から「省一おじさんですよね?」と背後から声をかけられたこと。え? 君は・・誰や?? すっかり面食らってしまった。でも、彼が名乗る前にほぼ正体は察しがついていた。その顔に懐かしい面影が見てとれたからだ。幼馴染の同い年のいとこの顔だ。彼はそのいとこの長男だった。彼を最後に見たのはいつだったか覚えていない。少なくとも20年以上前だろう。彼はおそらく小学生だったのでは。H君という名前もすぐに口をついて出てきた。よく俺が分かったね! 声を聞いて、あ、おじさんだと分かりました。へえ、そうなんだ! 久しぶりだね。声をかけてもらわんかったら、まず分からんかったわ。T(父親)は来とらんちゃろ?・・・などとひとしきり話に花を咲かせた。
20171218-1513577985.jpg 午前2時頃までドラム缶の中で燃える木々の焚火に温もりながら神楽を見たが、さすがに疲れを覚えた。神楽は夜を徹して舞われるが、私は少し離れたところにある仮眠所に行き、片隅の畳の上で縮まって寝た。仮眠所には毛布があったようだが、コートを掛け布団替わりにしただけだったので、さすがに寒かった。早朝に振る舞われた握り飯が実に美味かった。残念ながら最後の演目の「ししとぎり」は見ずに宮崎市内に向かった。カレンダーによると、来年の12月14日は金曜日。きっと来年は今年以上の人出で賑わうことだろう。
                  ◇
 何気に新聞を読んでいたら、年賀状受け付け開始の記事に目がとまった。はがきの郵便料金は今年6月に値上げして62円になっているが、年賀はがきは来年1月7日までに投函されたものまでは52円に据え置かれると記されていた。ということは1月8日以降に投函する場合、郵便局で年賀状に10円の切手を貼って出せということか。
 私は年末年始はいつも留守にすることが多く、年賀状への返事は年明けになる。パソコンでメールのやり取りが普通になった今、年賀状のやり取りをする人は多くはない。それでも律儀に賀状を送ってくれる人もおり、いつも相済まなく思いながら、返事の賀状を出している。今年は年末から久しぶりに北陸・関西方面に旅しようと思っている。帰福するのは今のところ、1月7日の予定。そうすると、郵便受けから賀状を取り出し、返事の賀状を出すのはどう早くても8日。年賀はがきを買い込んでいても、追加料金を支払った上での投函を余儀なくされる。たかだか10円のこととはいえ、なんだかなあと思わざるを得ない。そうはいっても、年も明けていないのに、「恭賀新年」とは書けない!

継続は力なり!

 クリスマスシーズンがまたやってきた。私には海外の友人、知己にささやかなプレゼントを送ることぐらいしか意味はないのだが。向こうでは普段まず入手できないであろうお菓子類をコンビニでごっそり購入し、小包にして、郵便局から航空便で発送する。航空便代の方がお菓子類の購入代金よりも高くつくことに頭を悩ませるのも毎年のこと。
 それでもロンドンに住む支局時代の助手、L嬢の幼い子供たちが小包を開けた時の笑顔を思い浮かべると、少々の出費は我慢できる。いつかまた再訪したいと考えているが、しばらくはお預けだ。それより前に米ジョージア州ラグレインジに住むH夫人を再訪する方が先だからだ。こちらの方は来年何とか実現したいと願っているが、果たしてどうなるか。安上がりの旅の仕方が見つかればいいのだが、アメリカとなると・・・。
                 ◇
 『中国語はじめの一歩』(ちくま学芸文庫)という文庫本を書店で偶然見つけた。パラパラとめくって見ると、面白そう。著者は大学教授の木村英樹氏。裏表紙に著者の顔写真がある。あれ、見たことがあるぞ。そうだ、ケーブルテレビで放送している放送大学の中国語講座の講師の一人だ。この新刊の書にぐっと親近感が湧いてきた。
 ところで、上記の中国語講座は再放送であり、私が見るのは2度目か3度目。初めて見た時は文字通り、チンプンカンプンだった。手元に教科書がないのだから当然と言えば当然なのだが。それが一年と少しが経過した今は何とかついていける。嬉しく思わないわけがない。これもNHKラジオの初級講座「まいにち中国語」をこつこつと聞いているおかげだと思う。
                 ◇
 大谷選手の大リーグのチームが決まった。同じロサンゼルスながら、ナリーグのドジャースではなく、アリーグのエンゼルス。日本ではあまり話題になることは少ないが、センターにマイク・トラウトという名の若きスーパースターがいる強豪だ。
 彼がエンゼルス入団を決めたことは向こうでも大きなニュースとなっているようだ。入団を正式に表明した共同記者会見の様子は断片的にテレビでも見たが、彼の物おじしない自然な対応は米メディアでも好評を博したと伝えられている。願わくは大谷選手の英語力がこれまでの日本人選手を凌駕するものであって欲しい。理由は言うまでもないだろう。
 大谷選手が記者会見で自分がこれから背負う背番号17に関し、ちょっとしたジョークを通訳を介して口にしただけでも話題になった。彼が通訳を介さずにこのジョークを語れたとしたら、その効果のほどはいかばかりか。大谷選手は本当は背番号27が欲しかったのだが、それはすでにトラウト選手の背番号だったため、17で満足したと語った。大リーグのホームページには早速次のような記事が掲載された。Turns out, Shohei Ohtani isn’t just a talented pitcher, outfielder and hitter. He’s got another skill, too: Telling jokes. Is there anything he can’t do?(ショーヘイ・オータニは単に才能豊かなピッチャー、外野手、そして打者、というだけではないことが判明した。彼は技量をもう一つ持っていた。ジョークを口にできるという技量だ。彼にできないことなど果たしてあるのだろうか?)。just とcan’t がゴチック体(原文ではイタリック体)になっていることに留意されたし!

今冬はレモンとサツマイモで!

20171205-1512470479.jpg 今年の新語・流行語大賞に「インスタ映え」と「忖度」が選ばれたとか。英字紙のジャパン・ニュースでは、インスタ映えは “instagenic”、忖度は “acting for someone by guessing his or her intent” 。“instagenic” はもちろん、instagram(インスタグラム)とphotogenic(写真写りのよい)の合成語。といっても私はインスタグラムは利用したことが皆無で、インスタ映えが実のところ、何を意味するのかは全く分からない。写真写りがいいぐらいの意味でしか理解していない。
 流行語はbuzzwords。記事を読み進めていって、ブルゾンちえみとかいう名のお笑い芸人がよく口にする言葉、「35億人」も大賞の候補に選ばれたことが書かれていた。私は彼女のことはよく知らない。彼女のパフォーマンスもろくに見たことがない。変わった芸名の芸人だな、といった程度の知識だった。それで35億人の意味するものを知ろうと、ネットで急ぎ検索してその意味するところを理解した。なるほど、いい切り口に目をつけたものだ。35億人どころか1人もものにできなかった身には耳の痛い芸だが、彼女の「35億人」のような「決め台詞」を英語では “a signature phrase” と表現することも記事にあった。そう言えば、昔、この表現は辞書で調べたことがあったような記憶が・・・。 
                  ◇
 大家さんからレモンを沢山頂いた。これまではサラダに絞ってかけていたが、今回は数が多過ぎる。それに前々から思っていたが、絞った後の皮を含めた部分をただ捨てるだけではもったいない。何かいい手はないかなと思案していて、最近よくのぞくようになった八百屋のお店の人に尋ねた。この八百屋さんはお店の片隅で簡単な食事ができるようになっていて、私は時々ここでお昼を食べたり、焼き芋を焼いてもらったりして、仕上げにいつもコーヒーを飲んでいる。
 お店の人が言うには、サツマイモと一緒に煮込むと、サツマイモもレオンも美味しく食べられますよとのこと。言われた通りやってみた。本当だった。レモンも皮のところまで美味しく食することができた。余ったものは冷蔵庫に入れておけば、数日は大丈夫。これは小腹が空いた時のおやつにもなりそうだ。ビタミンCたっぷりだから、今冬は天敵の風邪ひとつひかず乗り切ることができるのではないかという気さえしてきている。私の数少ない料理のレパートリーに頼もしい味方が一つ加わった。
                  ◇
 中国語の他にも韓国語の独学も相変わらず続けている。ケーブルテレビで韓国語のドラマを見ることは少なくなったが、それでも時々チャンネルを合わせて、物語の筋は全然理解できないままに言葉の勉強にと「つまみ食い」している。
 そうしたドラマの一つにまたはまってしまった。「お父さんが変」とかいう邦題のドラマで全52話。週末に放送されており、おそらく今週末か来週末が最終回。私は途中から見るようになって最初は筋もろくに分からなかったが、今はだいたい察しがついた。ハッピーエンドの結末が分かり切ったベタなドラマだが、ヒロインの3姉妹が甲乙つけがたいほど美人で魅力的。特に二女がいい。韓流ドラマ、恐るべしではある!

«Prev | | Next»

過去の記事を読む...

Home

Search
Feeds

Page Top