英語でさるく 那須省一のブログ
ダルビッシュ惨敗の理由
- 2018-02-12 (Mon)
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平昌冬季五輪。日本人アスリートたちは健闘しているのだかどうか分からない。まだメダルの数はゼロ。またテレビを中心としたメディアが視聴率を稼ぐために、「実力」を無視してあおったような気がしないでもない。しかし、言わずもがなだが、本質的に大切なのは国民一人一人の健康・体力。世界に冠たるアスリート大国になっても、国民全般が不健康で苦悶していてはブラックジョークの世界だ。よってメダルの数に一喜一憂するのはやめにしたい。ふと気がついたら、平昌五輪が終わっていた、それでいい。
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あまりに寒いので朝の散歩はとっくによしている。情けない。プールだけは体調が回復して以来、また通い始めたが、これも効果があるのだかないのだか不明。大学の仕事が一段落したので、先週末、誕生日祝いを兼ねて、松茸酒を飲んだ。釜石のSさんに改めて感謝!
最近、買い物のついでに八百屋さんが店の片隅で営んでいる小さなカフェをよくのぞいている。500円ちょっとでお弁当が食べられる。総菜がどれも工夫が凝らされていて、美味。私には逆立ちしても作れないものばかりだ。もっとも逆立ちしたら、だれでもそう簡単には料理はできないだろうが。先日は総菜の一つ、「サツマイモのサラダ」があまりに美味かったため、ちょこっと小分けで売ってもらった。
本当は自宅近くで時折のぞきたくなるような定食屋が欲しい。残念ながら、私の住む近所にはそういうものがない。マンションの建設ラッシュで人口急増地区なのだが、飲食関係はなぜか寂しい。大学の仕事で北九州・戸畑駅を利用してきているが、戸畑駅の近くにまさにそういう類の定食屋がある。日替わり定食が手頃な630円。私はこの半年ほど利用しているが、期待を裏切られたことがない。突き出しの小皿が絶品だったりする。あまりに美味いので時々は午後5時過ぎに早めの夕食に見立てて、日に二度もそこで食事させてもらうこともある。ああいうお店が近所にあったら週に二三度は足を運ぶ気がする。遠すぎてそれができないのが残念!
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大リーグのホームページでダルビッシュ投手がシカゴカブスと契約したことを知った。ナショナルリーグの有力チームだ。英字紙ジャパン・ニュース紙でこの契約の記事を読んでいて、はてと手がとまった。ダルビッシュが昨秋のワールドシリーズでヒューストンアストロズに打ち砕かれたことを記した後、次の文章があった。... there was talk that he was tipping his pitches.
なるほど、そういうことか、と合点が行った。tip one’s pitches とは「球種などを事前に相手に分からせてしまう」ことを意味する。投手がマウンド上でボールの握りを変えたりする仕草、グラブの微妙な動きなどで次に投げる球種を露呈してしまうのだ。プロの世界では致命的な欠陥だ。だからこそ、彼はアストロズの各打者にあれほど打たれ、大事な試合をぶち壊してしまったのか。
ワールドシリーズの惨憺たる成績にもかかわらず、彼が高い評価を受け、凡人には想像もつかない高額のトレードマネーで移籍が決まったのもそうした癖さえ矯正さえすれば好投が期待できると見込まれているからだろう。ダルビッシュ、パイティン!
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韓国のドラマ
- 2018-02-07 (Wed)
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最近は韓国語のドラマをケーブルテレビで観ることもなくなっていた。韓国語の独学はNHKラジオで細々と続けてはいるが、韓国語のテレビドラマからはすっかり遠ざかっていた。その理由は何度か書いたのでここでは繰り返さない。
先週末、何気なく番組表にチャンネルを走らせていて、韓国語のドラマ「応答せよ1994」というタイトルが目に入った。似たようなタイトルのドラマを以前に観たことがある。面白かった記憶も。今回のものは土日の二日で一挙全21回のシリーズを集中放送するとの由。一本一本が長いから、かなりの時間をテレビの前で過ごすことになる。つまみ食い的に楽しもうと考えていたが、結局大半の回を最終話まで観させられる羽目になった。日本語字幕に頼りっ放しだったが、韓国語の勉強にもなった。何よりも毎回凄く面白かった。多少ワイルドなヒロインにも魅了された。最終話は感動的でさえあった。
ネットで調べると、これは前作の「応答せよ1997」に続く作品で、2013年の制作とか。韓国で空前の大ヒット作となったラブストーリーと紹介されている。1994年の過去と現在(2013年)を行き来しながら、ソウルの学生街・新村の下宿で90年代をともに過ごした男女の若者たちが織り成す物語。ヒロインの女性が一つ屋根の下で暮らす下宿生の誰と結婚するのかが最終話まで謎とされており、実に巧みな伏線がはられていた。
ドラマを通して感じたのは登場人物の濃厚な人間関係だ。親子であれ、友人であれ、彼らは遠慮なくお互いの体に触れる。いや、正確にこれを日本語でどう形容していいのか分からない。ボディータッチやスキンシップでは生ぬるいだろう。英語だと body contact とでも呼ぶのか。怒っているときには母親が娘や息子の体を手でたたく。友人同士がふざける時には相手の体をつついたり、クッションでもあれば、それで思い切り頭をぶつ。愛情・信頼があるからこその行為だが、日本人ではああはできないなあと思いながら観た。
最終話でヒロインの両親が下宿を畳むシーンもなぜか心に残った。父親が「今の若者にはうちのような下宿はもう流行らない」とか何とか語ったような。私は「諸行無常」というか、人の営みのはかなさが描かれるシーンでは切なく感じて仕方がない。この場面もまさにそうだった。年を重ねたからか。いつからこう感じるようになったのか覚えていない。
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NHKラジオの朝の語学講座は韓国語、中国語に続き、「英会話タイムトライアル」という名の英語講座が10分間放送される。これが大変参考になる。忘れていた語彙、表現を思い出させてくれ、また、初歩的な勘違いも正してくれる。私は大学でも学生に聴取を薦めているが、果たして聴いてくれている学生がいるか否か?
最近の放送でなるほどと思ったのは、「コンセント」を英語で何と呼ぶか?というものだった。コンセントと聞けば、すぐに consent という語が頭に浮かぶ。アクセントは二つ目の母音にあり、コンセントだ。「同意」「承諾」という意味合い。しかし、我々が日頃口にしている電気製品のためのコンセントは和製英語だという。この講座では outlet と呼べと教えていた。アウトレットと言えば、郊外にある安売りの直販店が思い浮かぶが、outlet はもともと現代の暮らしには不可欠のあのコンセントの意味合いがあるということを教えてもらった。
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実名と匿名の差
- 2018-02-02 (Fri)
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先月の項で、ケニアの友人からケニアの国政の現状を憂えるメールが届いたことを紹介した。その際に、次のように書いた。——ケニアでは昨年行われた大統領選でウフル・ケニヤッタ大統領が「再選」を果たしたと主張し、今月末(一月末)に二期目の就任式典が行われる運びとなっている——。
これは全くの事実誤認だった。ケニヤッタ大統領は昨秋、とっくに二期目の就任式を行っていた。私はそれをすっかり失念していた。友人が指摘していたのは、大統領の宿敵、野党のライラ・オディンガ氏が大統領選の真の勝利者は自分であるとして、自身の「宣誓式典」を強行しようとしていたことだった。
オディンガ氏は実際に1月30日にナイロビ市内の公園で宣誓式典を行い、オディンガ氏の熱狂的な支持者に祝福された。英BBC放送のネットでは、オディンガ氏が “people’s president” として宣誓したと報じていた。ケニヤッタ大統領にしてみれば、面白かろうはずもない。政権は宣誓式典を実況しようとしていた民放テレビ3局の放送を無期限停止する措置に出た。今のところ、懸念されている主要部族間の大規模な衝突には至っていないのが救いだが、ケニア政治の混迷は深まるばかりだ。友人は嘆く。「無益な権力闘争に明け暮れている間に、ずっと先を歩いている先進諸国との差はますます開くばかりだ」
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NHKラジオで毎日聴いている中国語と韓国語の初級講座が一昨年の夏秋に聞いていたものの再放送となっている。つまり、私が手探りで独学を始めた頃に食らいついていた講座が再放送されているのだ。のんびりとマイペースで学習している身にはそれでもまだ十分難解なところも多々あるが、一昨年に比べれば理解度は格段に上がっている。テキストを見ないで素で聴いていてもだいたい意味合いが分かる文章もたまにある。
例えば、「他身体不太好,不应该喝酒。」という文章。「彼は体があまりよくないので、お酒は飲むべきではありません」という意味だ。中国語の発音を示す拼音(ピンイン)を私にはここで併記できないのが残念だが、こういう文章が流れてきた時、私にはその意味合いがすっと理解できた(と記憶している)。少しは力をつけつつある証左と呼べないだろうか。
嬉しいのは再放送だから、テキストを新しく購入する必要がないことだ。今の初級講座は2月、3月とあと2か月続く。4月からは新しい講座がスタートするのだろうが、それまではたっぷり復習に精を出せる。
NHKのテキストを購読するようになって気になっていることを一つ記しておきたい。それは「まいにち中国語」の読者の便りを紹介するコーナー「読者来信」に掲載されている読者の便りは本名をきちんと書いているケースが大半なのに対して、「まいにちハングル講座」の同様のコーナー「みんなの広場」では圧倒的に匿名希望の便りが多いことだ。どちらの講座も中高年の読者が多いような印象がある。投稿を読んだ際に、投稿者が実名か匿名かでは読後感が微妙に異なるように私は感じる。「まいにちハングル講座」で匿名希望が異常に多いのは、投稿者が韓国語を学んでいる事実を周囲の人々に知られたくないのだろうかと勘繰りたくさえなる。まさかそういうことはないだろうけど・・・。
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「舌足らず」
- 2018-01-31 (Wed)
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日本語の新聞を読んでいて、私の場合は読売新聞が主だが、時に「消化不良」に陥ることがある。特に国際面のニュースだ。自分がかつてそうした職場で働いていたからだろうが、もう少し、伝えるべき内容と「格闘」して、良質の記事を読ませて欲しいと願うのだ。
最近ではニューヨーク発のグラミー賞の授賞式の記事がそれ。期待にたがわず、トランプ米大統領に異議申し立てする政治色の濃い式典となり、ヒラリー・クリントン元国務長官がトランプ政権の内幕を描いた暴露本を読み上げるビデオも上映されたとか。ヒラリー氏は「彼は長年、毒を盛られるのを心配している」などと読み上げ、会場からは大きな歓声が上がったという。
それはそれでいいのだが、なぜ大きな歓声が上がったのか、この記事だけではよく分からないかと思う。私は前日に英BBC放送のネットで彼女が実際に口にした文章を読んでいた。思わず笑ったが、まあ、これくらいのブラックユーモアは許されるだろう。ヒラリー氏は大統領がファーストフッド(fast food)を偏愛している理由について語っていたのだ。
“He had a longtime fear of being poisoned,” she said. “One reason why he liked to eat at McDonalds. No one knew he was coming and the food was safely pre-made.”
彼女の言葉を少し長めに翻訳すると、「トランプ大統領は長年、毒を盛られることに恐怖感を抱いている。彼がマクドナルドを好む理由もまさにそこにあり、このファーストフッド店であれば誰もまさか彼が来店するとは思わないし、第一、売られているハンバーガーは前もって作られているから、毒を盛られる心配がないのだ」とでもなるだろう。
新聞記事は常にスペースの問題を抱えている。いくら面白い記事でもニュースが立て込んでくれば、原稿は刈り込まれていく。それでも、記事のみその部分は最後まで残す必要がある。スペースに限りがあれば、他の部分を削ぎ落としてみそは絶対に残す。上記の国際面の記事では削ぎ落とせる箇所はたっぷりあるように見受けられた。残念!
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もう一つ、読売新聞から。10年ぶりに全面改訂された岩波書店の辞典「広辞苑第七版」に、九州に馴染み深い言葉が収録されたとか。「はなれたり集まったりすること」を意味する「離合」だ。「列車や自動車がいきちがうこと」という説明が新たに加わったという。
「離合」という語はとても使い勝手がいいと思う。狭いトンネルや林道の多い九州の山間部をドライブしていると、対向車がとても気になる。乗用車同士だったらまだしも、向こうが大型トラックだったりすると、「あ、あれでは離合できない!」と慌てたりする。九州(福岡)に転勤し、九州各県の山間部を取材のためレンタカーで走っていた時、大型トラックとの離合がなかなかできず、冷や汗をかいたことが幾度かある。
だから私は「離合」は標準語だとずっと思っていた。とある温泉で入浴客が「九州(宮崎)では車がすれ違うことができることを離合って呼んでますね。面白い表現ですね」と話しているのを聞いて、初めて地域限定の語だと知った。この意味での「離合」は英語ではおそらく、pass each other か。As the road was wide, the two cars could pass each other.(道幅が広かったので、二台の車は離合できた=行き違うことができた)
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大相撲も英語での時代
- 2018-01-29 (Mon)
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大相撲は昔ほど熱心に見なくなった。日本人力士がだらしないのか、魅力ある力士がいなくなったからなのか・・・。初場所も時々、終盤の取り組みを見てはいたが、相撲ファンの期待を一身に集めている横綱稀勢の里のふがいない途中休場に興味はとっくに失せていた。ただ、平幕の栃ノ心の躍進は目を見張るものがあった。あの相撲を続けることができれば、大関も夢ではないだろう。
日曜日の千秋楽は割と早い時間からテレビを見た。驚いたことが二つ。一つはNHKでも日英の二か国語放送が始まっていたこと。衛星放送の大相撲では以前から副音声で英語の放送が聞けていたが、地上波のNHKでも英語の放送を聞けるとは知らなかった。英語放送を担当していた英語ネイティブの話者が誰なのか知らないが、大相撲に結構詳しい人であることは間違いないようだった。終盤に喜劇的な4連敗を喫していた横綱鶴竜対これも不本意な成績の大関豪栄道の結びの一番を前にして、この英語ネイティブの人は「横綱が honorable と呼べる最低限の成績は少なくとも11勝」と語っていた。なるほど、小学生の頃からの大相撲ファンの私でさえ、そういうことはすっかり忘れていた。次の春場所以降も英語放送が聞けるようだと英語の勉強にも役立つはずと思った次第だ。
もう一つの驚きは元大関照ノ富士の憔悴した姿。彼が大関に上がった頃は、私は照ノ富士は必ず横綱に駆け上がると思っていた。いや、誰もがそう考えたことだろう。それほど、照ノ富士は大きくて強かった。大関の座から陥落してからの取り組みは見たことがなかった。それで久しぶりに見た彼の姿は精彩がなく並の力士にしか見えなかった。英語放送では彼が糖尿病(diabetes)を患い、不振にあえいでいると紹介していた。今の照ノ富士からは muscle toneが感じられないと憂えていた。この語を耳にしたのは初めて。だが、何となく意味合いは理解できたような気がした。ネットで調べると、「筋緊張」という訳語が出てくる。要するに「筋肉の張り」ということだろう。確かに、彼の体からは「筋肉の張り」が全然感じられなかった。病が治れば、かつての照ノ富士が復活するのだろうか。私は彼のファンではないが、大相撲のために復活を願う。
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寒い日が続いている。情けないことに朝起きがつらい。それで日課としたいと考えていた朝の散歩をこのところずっとさぼっている。明日は早起きして朝の散歩だ!などと考えてベッドに入るも、翌朝はそんな意欲は失せている。私には日本人力士のふがいなさを口にする資格はないようだ。最近はプールからも遠ざかっている。こんなに長期間、プールから離れているのもかつてないこと。体重計が怖い。普段はいているジーンズは胴回りの部分がかなり「空き」があったが、その「空き」が凄く減ってきているのが実感できる。
私は2月には体力を使う予定が一件、入っている。今のままでは危うい。他の人たちに迷惑をかける恐れもある。2月からちょっと頑張ろう。いや、明日からでもいいのだが、天気予報だと明日も冷え込みがきついみたいだ。せめて月替わりから。2月は私の誕生月だ。中国語だと天体の月は「月亮」。昔は「月」だけで良かったらしいが、今は2語だ。
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松茸酒
- 2018-01-24 (Wed)
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少し前に今年からたまには、縄のれんをくぐってもいいかなと書いた。まだそうしていないが。今月は正月明けに関西の旅で再会した人たちや実兄の家でほんの少しだけ飲んだに過ぎない。次は来月の誕生日を一人酒(焼酎)で祝うぐらいかなと思っていたら、釜石に住む古い知己、Sさんからお酒が届いた。
箱を開けて見ると、何と日本酒に松茸が入れてある。そうだ、このSさんは松茸取りの名人で以前にも松茸入りの日本酒を贈って頂いたことがあった。Sさんにお礼の電話をかけて話しているうちに、無性にこの酒が飲みたくなった。日曜日だったので、朝酒ぐらいは神様も許してくれるだろうとグイっと一杯あおった。松茸の独特の香りがして美味だった。
松茸酒はまだかなり残っている。残りは冷蔵庫で冷やしておいて、来月の誕生日に有難く頂くことにした。果たしてそれまで我慢できるだろうか。2回も週末をはさんでいる。なんだか段々ハードルが下がりつつ、いや下げつつあるような気がしないでもないが、この「ハードルが段々下がりつつある」は英字新聞の四コマ漫画で “The bar keeps getting lowered.”と表現できることを知った。我々には「ハードル」がぴったりくるが、英語ではサッカーのゴールでお馴染みのbar の方が好まれるようだ。
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アフリカのニュースもネットでできるだけフォローしているつもりであるが、中国語・韓国語の独学を始めて以来、おろそかになっているかもしれない。そうした折、昨秋、福岡まで訪ねてきれくれたケニアのデニス君からメールが届いた。メールが届いたのは嬉しかったが、内容は心が重くなるものだった。
ケニアの国政の現状を憂えるメールだった。ケニアでは昨年行われた大統領選でウフル・ケニヤッタ大統領が「再選」を果たしたと主張し、今月末に二期目の就任式典が行われる運びとなっている。しかし、野党陣営の対抗馬であるベテラン政治家のライラ・オディンガ氏は大統領選で不正があったとして、再選そのものを認めていない。野党陣営ではこのまま与党側が就任式を強行すれば、ケニアは内戦状態に突入すると警告しているらしい。デニス君はそのことを深く憂慮して、私にメールを送ってくれた。
この政治危機の根底に流れているのは長年の部族対立。ケニヤッタ大統領は最大部族のキクユ族出身。オディンガ氏はキクユ族と対峙してきた有力部族のルオ族出身。ケニアに限らないが、アフリカの国々ではこうした部族対立が今もなおくすぶり続けているケースが少なくない。有力部族の代表がぶつかる大統領選で結果の公正さが問われると、積年の部族抗争が再燃し、幾多の一般市民が巻き添えで命を落とすパターンをもう何度、繰り返していることか。
デニス君が書いてきた通り、月末の就任式までに与野党双方が妥協点を見つけ、武力衝突を回避する道を探って欲しいと心から願う。多くの邦人が住み、日本からのサファリ観光も根強い人気のケニアでまた惨劇が繰り返されるのは目にしたくない。さらに言えば、もし、ケニア発で流血の事態が報じられることになれば、日本人や国際社会が抱くアフリカのイメージはさらに悪化することになるだろう。何としても避けたい負の連鎖だ。
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神様に感謝!
- 2018-01-13 (Sat)
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関西から帰福直後からなぜか体調を崩した。風邪? 体温を測ってみる。36.4度。私は平熱が35.7度だから、36度台でも少々調子が悪くなる。大学の授業再開を翌日に控えた火曜夜は最悪だった。熱がある時のお決まりで、全然眠れない。いかん、少しでも眠らなければと焦るが、睡魔は一向にやってこない。風邪薬を探すが、生憎買い置きがない。困り果て、未明(何時だか覚えていない)すぐ近くのコンビニに走ってみたが、風邪薬は置いてなかった。子供だましの健康飲料を買い求め、悪寒に震えながら帰宅し、ベッドに潜り込んだ。
翌日、体調不良のまま、髭もそらずに(それずに)大学に向う。不思議なのは食欲は落ちていないことだった。朝飯を抜いたので西鉄福岡駅のレストラン街でランチを食べた。教室では帽子とコートを羽織ったまま授業。こちらの「異常さ」が分かったのか、学生たちは「先生、大丈夫ですか。インフルエンザではないですか?」と尋ねる。「いや、風邪だと思う。ずいぶん昔にインフルエンザに罹った時は高熱でとてもこうやって授業などできなかった・・・」
授業を終える頃は不思議と少し気分も良くなった。この日の翌日も別の大学で授業があり、何とか授業を済ませた。帰りの電車の中で体温を測って見ると、なんと38.4度。まずい、これはインフルエンザではないか。それにしてもおかしい。体調は良くないが、きつくてたまらないというほどではない。食欲もある。それでもさすがに病院に行かざるを得ない。最寄り駅からアパートまでの帰途に救急病院があるのを承知していた。駆け込んでみると、外来の患者はほとんどおらず、閑散としていた。
まずはインフルエンザの検査。看護師さんに鼻腔に棒状のものを突っ込まれ、待つこと10分余。検査の結果、ネガティブだった。神様に感謝!きちんとした薬ももらったし、まずは一安心だ! いつもはちょっとした風邪なら「独力」で直していた。今回は大事には至らなかったが、「生兵法は大怪我の基」だと肝に銘じた。
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またまた、トランプ米大統領の暴言が物議を醸している。この人、本当に任期を全うできないのではないか。そうなって欲しいという気持ちも強い。もとから大統領の座にあるべき人物ではなかったのだと今さらながら思える。今度の発言はアフリカやカリブ海の途上国に対する暴言だ。トランプ氏はこうした国々をあろうことか “shitholes” と蔑んだと報じられている。読売新聞ではこの語を「クソだめ」と訳していた。大統領曰く、なぜ “shitholes” のところからでなく、「ノルウェーのような国々から移民がやって来ないのか」と。
当然、いわれのない侮辱を浴びせられたアフリカの国々は怒り心頭だろう。アフリカ連合(AU)は早速、大統領に謝罪を求めたようだ。ジャパン・ニュース紙が掲載したAP電によると、大統領の暴言が出た場に同席した野党民主党院内総務のステニー・ホイヤー氏は「大統領の発言は人種差別的(racist)であり、恥知らず(disgrace)だ」と語っている。
トランプ大統領は報道は事実を逸脱していると批判をかわそうとしているようだが、共和党は果たしていつまでこの loose cannon(何を言い出すか分からない人)を擁護し続けるのだろうか。
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