英語でさるく 那須省一のブログ
巣ごもりのお盆か
- 2020-08-06 (Thu)
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もうすぐお盆がやって来る。宮崎の山里にあるお袋や次姉のお墓に手を合わせたいと思っていたが、難しそうだ。意図せずともコロナを持ち込むのが心配だったが、このところ宮崎県内でコロナの感染者が相次いでいるから、帰郷すること自体そう気楽ではない。
このコロナ禍はまだ当分続くのだろうか。ひょっとしたら来年の今頃も似たような状況が続いていたりして。そうなると経済は社会はどうなっているのか心配になるが、少なくとも日本に住む我々はこれを契機に都市づくりや日々の暮らしを根本的に見直す好機かもしれない。念頭にあるのは今後30年以内かそこらの間にいつ来てもおかしくないと言われる幾つかの巨大地震だ。南海トラフ地震だの首都直下地震だの日本列島の東側は大地震の巣のようではないか。
リモートをさらに推し進め、東京一極集中を是正し、人口減少、過疎化に悩む地方都市、町村が活気を呈する道を模索すべし。海辺や河川に面した住宅地では大きな津波の襲来を想定した対策が急がれる。今回のコロナ禍を神様が警告の意味で投げかけてくれた天与の機会としてとらえ、最大限の知恵と努力を注入して、21世紀の国づくりを目指すべきか。
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先に麻雀のことに関し、「平和」という手役について書いた。中国語の一般の語彙としてはこの漢字は「(性質や言動が)穏やかである、温和である」という意味だと辞書に載っている。私が読んでいる英日中の語学読本で丁度、この語が出てきた。英語では peaceful であり、日本語では「平和な」、中国語では「平静的」「和平友好的」の意だと説明されていた。
そこで挙げられていた例文は He is a peaceful and friendly man and never quarrels with others. 日本語訳は「彼は平和的で友好的な人で、他人とは決して口論をしません」となっていた。中国語訳は「他是个平和、友好的人,绝对不会和他人吵架」。「争いを好まない」という意味での「平和的な」は中国語でも「平和的」でいいということか。
「吵架」という語はもう何度も目にしているが、その都度辞書を引かされている。「吵」は「 炒饭」(チャーハン)の「炒」と同じ音のchǎo であり、比較的覚えやすい語のはずだが、すぐに忘れてしまうのだ。「口が少ない」と書いて①騒ぎ立てる②口論する・・意だとは皮肉だが。
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プロ野球は巨人が調子がいい。エース菅野は開幕から無傷の6連勝だ。彼もやがて大リーグを目指すのだろうか。私はプロ野球には関心がかつてほどはないが、やはり巨人の調子がいいと見たくなるから、巨人ファンなのだろう。
大リーグは大谷翔平君がまた右腕を痛めたようだ。チームの名将マッドン監督は今シーズンは彼が再びマウンドに立つことはないと語っている。今季はコロナ禍の異常事態でわずか60試合のシーズン。今季は「失われた一年」として忘れた方がよさそうだ。それはそれで残念なことだが、今さら嘆いてもどうしようもない。大谷翔平君には残り試合でできるだけ指名打者として打席に立ち、猛打を見せてもらいたいと願うが、右腕の損傷は打撃には大丈夫なのだろうか。何にしても大リーグへの興味は雲散霧消しそう。
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104歳の大往生
- 2020-08-03 (Mon)
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先日、この訃報をCNNとBBCのネットで読んだ。ハリウッドの往年の大女優がパリで死去という見出しだった。Olivia de Havilland という名前を見て、はなから芸能情報に疎い私にはピンとくるものはなかった。しかしながらその享年にちょっと驚いた。104歳。1916年生まれか。私の亡きお袋は1918年生まれだったから、お袋よりもさらに2年の年長者となる。それだけでも心が動いた。記事を読むと、この故人があの名作「風と共に去りぬ」で心優しきメラニーを演じた女優であると知ってさらに驚いた。
オリビア・デ・ハビランドさん。生まれたのは東京とか。両親は英国人で下の妹ともども健康にすぐれなかったため、2歳の頃に母親に連れられ、米サンフランシスコに居を移し、10代後半で舞台デビュー。1939年の「風と共に去りぬ」のメラニー役でアカデミー助演女優賞にノミネートされる。その後1940年代に2度もアカデミー賞主演女優賞に輝いた。1960年頃からはパリ在住だった。
私は「風と・・」の中では溌溂としたヒロインのスカーレット・オハラを演じたヴィヴィアン・リーさんに魅せられたが、その親友のメラニーを演じたハビランドさんの清楚な美しさも印象に残っている。メラニーは主要登場人物の中ではあっけなく早世するが、ハビランドさんは実人生では共演者の誰よりも長生きしたということか。
英文の記事では彼女を the last surviving star from Gone with the Wind であると紹介していた。1980年代後半には第一線からは身を退いたが、俳優業の地位を高める活動で存在感を示し、欧米で数々の栄誉を受けている。CNNのobituary(死亡記事)では次の一節が印象に残った。78歳の時にインタビューを受け、自身の長寿について尋ねられた時、彼女は次のように答えたとか。“I don’t understand the question … I’m only 78 years old!” 御意でござる、御意でござる!
なお、アメリカではこのところ、Black lives matter(黒人の命も大切だ)運動が契機となり、過去の奴隷制や人種差別に対するバッシングの嵐が吹き荒れている印象だが、「風と共に去りぬ」も南部の奴隷制が背景にある作品だけに批判を受けているようだ。まあ確かにマーガレット・ミッチェルの原作を読むと、黒人蔑視に満ちた描写に出くわし、複雑な思いをすることになる。拙著『アメリカ文学紀行』ではそうした点に触れざるを得なかった。
ちなみに映画でハビランドさんから助演女優賞を「奪った」女優はスカーレットを温かく見守った黒人の乳母、マミーを演じたハッティ・マクダニエルさん。私は2011年に上記の紀行本の取材でアトランタのマーガレット・ミッチェル邸とその記念館を訪れた。原作執筆の背景や映画制作の裏舞台を紹介した長尺のビデオを見ることができた。マクダニエルさんが受賞を祝う場で壇上から謝辞を述べるシーンがあった。栄えある賞を受けた興奮や歓喜はあまり感じられなかった。当時はアメリカはまだ醜い人種差別が罷り通っていた時代。映画では威風堂々とした名演を披露していた彼女は白人が占める会場で青菜に塩の観を呈していた。まるで一刻も早くその場から立ち去りたいと願っているようにさえ見えた。
あのビデオを見れば、誰しもマクダニエルさんに同情の念を禁じ得ないと思う。アメリカ社会の今に続く人種問題の当時の厳しさは推して知るべしというものだろう。
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麻雀のこと
- 2020-07-30 (Thu)
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最近はYouTubeで色々な映像を楽しむことが増えた。漫才ではナイツやかまいたち、それにねづっちのなぞかけなどを見ている。テレビのお笑い番組を見る意欲は失せてしまう。一般家庭で猫と赤ん坊が戯れるものもあり、猫が大好きな私はついつい見入ってしまう。癖になりそう、いやもうなったかもしれない。その他には結構、麻雀の映像に付き合っている。
ケーブルテレビでも麻雀番組はあるのだが、最近はあまり見ない。YouTubeだといつでもごろりと横になって麻雀を楽しめるからだ。おかげでスマホは月半ばを過ぎるとデータ容量を超えるのか、通信速度が制限され、すこぶる使い勝手が悪くなっている。
とまあそんなことはどうでもよく、今回は麻雀について記しておきたい。私は大学に入学し下宿生活で初めて麻雀に出合った。先輩たちが麻雀をするのを「よくこんな難しそうなゲームがテキパキできるものだな」と感心しながら後ろから見学していた。やがて学部は異なるが仲よくなった同学年の友人たちと卓を囲むようになり、病みつきになった。「トンナンシャーペイ」とか「テンパイ」「ピンフ」「タンヤオ」などと、語源は一切気にすることなく麻雀特有の用語を口にしていた。
先日、公民館の中国語講座での冒頭のショートスピーチで麻雀について話そうと思い、麻雀用語は本家本元の中国では何と呼ぶのだろうと辞書やネットで調べた。思わぬ発見をした。麻雀で最も普通なそして安い上がりの手は「ピンフ」と呼ぶ。これは漢字では「平和」と書く。“peace” の「平和」ではない。その「平和」なら中国語では漢字の順を逆にして「和平」と書き「フーピン」と読む。「フー」は日本語の「フー」ではなく、下あごに力を入れ、「オー」にも似た感じの「フー」だ。この辺りの発音は私のような初学者には説明が難しい。
中国語には「和平」も「平和」もある。「平和」は「(性格が)温和な、おとなしい」という意味であると辞書に載っている。だから私はこれまで麻雀の「ピンフ」は「穏やかなつまり安い上がりの手」と解釈していた。にしてはどうも全幅の合点は行かない。それで今回、改めてネットで調べてみた。まさにこれだという説明を見いだすことはできなかったが、どうも「一般的な上がり」という意味らしい。
「平」の語義説明の最後の方に「普通の」「一般的な」という意味がある。「和」は「(マージャンなどで)上がる」という意味があることを初めて知った。我ら日本人に厄介なのはこの「和」も「フー」と発声するが、先に書いた「フー」とは異なる音なのだ。唇を丸めて「フゥー」と発声する感じだ。
かくして私の今回の「麻雀用語放浪記」は一段落。それにしても麻雀の世界は当然のこととは言え、何と中国語に満ちていることか。例えば何気なく口にしていた「リャンメン待ち」とか「チンイツ」などの表現。「リャンメン」は中国語の「两门」から、「チンイツ」は「清一色」に由来している。「チンイツ」は厳密には「チンイースゥー」のような音だが。
学生時代には徹夜麻雀の挙句に大事な講義をすっぽかした苦い思い出もある。博才のない身ゆえ、家庭教師の一か月のアルバイト代をもらった晩に卓を囲み、アルバイト代が露と消えたことも。せめてあの時に麻雀がきっかけで中国語に目覚めていたら、今頃はかなりの達人になっていたのではないかと悔いたくもなる。嗚呼、后悔不及(後悔先に立たず)。
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大谷君乱調!
- 2020-07-27 (Mon)
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新型コロナウイルスの猛威が一向に収まる気配がない。我が故郷・宮崎県でも感染者数が急増している。これでは帰郷も当分できそうもない。海外でも感染者数は増加の一途のようであり、これでは景気がどうの、経済活動がどうの、といった情勢ではない。神様のご加護を祈るしかないのか。
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月曜早朝。大リーグで待ちに待ったゲームを見ようと早起きしてテレビの前に座した。ロサンゼルスエンゼルスの大谷翔平君が一昨年秋以来、ようやく投げるからだ。
結果は嗚呼!先頭打者にヒットを許し、それからはコントロールを欠き、信じ難い、三者連続フォアボール。押し出しで先取点を献上した。見るに耐えられない。私はテレビを消し、ベッドに潜り込んだ。起床後、ネットで確認すると、大谷君はその後も連打を浴び、ワンアウトも取れずに屈辱の降板。自責点は5でもちろん、敗戦投手となった。
やはり、長い空白期間を経てのマウンドはそう容易なものではなかったようだ。素人目にはその辺りは分からない。次の登板を待とう。大リーグのホームページ上で彼の試合後のコメントが報じられていた。“Today, I felt like I was throwing the ball instead of pitching. So there's a little rust and I need to come up with a gameplan to get efficient outs."
通訳を介してのコメントだから、日本語で何と言ったのか分からないが、おそらく「ボールを放っていた(throw)だけで投球(pitch)とは呼べないものだった」類の発言をしていたのだろう。次の登板で一変するのを願い、その間、DH打者として猛打を見せてくれることを期待しよう。大リーグは今シーズンは例年の162試合からぐんと削られ、わずか60試合しかない。一戦一戦の重要性がことのほか増すことになる。
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外国語を学んでいる時によく思うのは、その語を耳にして、どういう感情を抱くかということだ。日本語ならば例えば、「初恋」という語を聞いたら、多くの人が甘酸っぱい、懐かしい思いが頭に浮かんだりするのではないか。英語だと “first love” だが、英語に慣れ親しんでいれば、“first love” と聞けば「初恋」に近い感情が湧き起っても不思議ではない。
だから、その語を聞いてある感情が湧き起れば、しめたものと考える。最近目にした中国語の語彙は「战争」。「戦争」という意味だ。ピンイン表記だとzhànzhēngであり、その音を聞いても「センソウ」からは程遠い。だから、「战争」の発音を何度聞いても「戦争」という語がもたらす不気味な響きは(まだ)やって来ない。日本語同様の嫌な印象を抱くようになればこの「战争」という語が初めて身近になったと言えるのだろう。これはもう Practice makes perfect. との格言通り、「習うより慣れよ」しかない。
人を見かけで判断してならないことは承知しているが、私は外国語学習においては初めて接する新しい語彙を見かけで判断するのは「得策」と考えている。つまり「好印象」の語、「不快な印象」の語、「中性的な印象」の語に大別して記憶するのだ。そうすると、年とともに怪しげになりつつある記憶の一助になるような気がしている。「战争」は間違いなく「不快」な語の代表格だ。
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アポロからホープへ
- 2020-07-22 (Wed)
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マンションの大家さんからよく季節の野菜を頂く。家庭菜園で栽培されているのだろう。最近はキュウリやゴーヤ、ミニトマト、さやえんどうを頂いた。仕事に追われていた現役時代なら冷蔵庫に入れたまま放置していた可能性大だが、野菜の有難さがようやく分かるようになった今では喜んですぐに胃袋に収めている。
You are what you eat. 人間は普段何を食べているかが重要だと思う。健康状態だけでなく考え方、さらには人生そのものも決まるような気もする。私は残念ながら子供の頃、野菜好きではなかった。山の幸には事欠かない山間部の生まれだからもっと野菜を積極的に食べていたらと悔いることばかりだ。
それはそれとしてスーパーで美味い冷やし中華を見つけた(と思った)。一袋に2人分が入っていて410円。食べ終わって同じスーパーで探してみたが、見当たらない。それもそのはず、自分が食べたのは冷やし中華と勝手に思っていたが、どうも冷やし中華ではなかった。ネットで検索してそれはモランボンの「韓の食菜冷麺」であることを知った。韓国の冷麺? この商品を再度買い求め、大家さんから頂いたミニトマトやキュウリも添えて食べるつもりだ。嬉しいのは麺をゆでる時間がわずか1分。添付のスープと薬味を入れるだけ。今夏のお昼はこれで済ますことが多くなりそうだ。野菜をたっぷり添えて!
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科学に疎い私にはその科学的な意義はよく分からないが、これは結構画期的な出来事ではないかと思った。
アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機「ホープ」を搭載したH2Aロケット42号機の打ち上げ成功のニュースだ。週明けの20日朝、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。打ち上げ事業者は海外からの打ち上げ受注で着実に実績を上げつつある三菱重工業。日本のメディアではNHKを含め、さらっと紹介されていた
UAEは来年が建国50年。UAE初の火星探査機ホープは順調に行けば、その記念すべき年の2月に火星を回る軌道に入るとか。読売新聞によると、赤外線や紫外線で大気中のちりや水蒸気、酸素などを観測するほか、高解像度カメラで火星の姿を撮影する。
私がこのニュースに引かれたのは英BBCのネットの記事を読み、UAEでこのプロジェクトの陣頭指揮にあたっているのが女性のサラ・アミリ先端技術担当相で、ヘジャブ姿の彼女はUAEが国の威信をかけてこのプロジェクトに取り組んでいると語っていたこと。UAEの技術者たちがアメリカの大学で6年の歳月をかけて探査機の開発に取り組んできたのだという。
アミリ女史も語っていたが、7月20日はアメリカのアポロ宇宙船があの記念すべき月面着陸を1969年に成しとげた日だとか。私は高校1年生の夏だった。アミリ女史が期待する通り、UAEやその他のアラブの若者がホープの火星探査に触発されて宇宙開発の主役として活躍する日がやがて到来するかもしれない。UAEの地元ではこのニュースをどう扱っているのだろうか。UAEの英字新聞に初めてアクセスしてみたが、想像通りトップニュースで賑々しく報じていた。見出しにpride と joy という語が躍っていた。
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風呂敷のこと
- 2020-07-20 (Mon)
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レジ袋が有料化されて以来、マイバッグを持参してスーパーやコンビニに行くようになった。普通はそれでいいのだが、散歩やジョギングの帰りに買い物を考えている場合、マイバッグを携帯して出かける必要に迫られる。私がずっと使っているのは元々本や書類を入れるのに使っていた布製の手提げ袋。お米(5㌔)やスイカも楽に運べる。ジョギングする時には畳んで半分に折り、手ぬぐいを手にしたような感覚で走っている。邪魔ではない。
それで思った。汗をかけば手ぬぐい、広げれば風呂敷になる、一石二鳥のものはないかなと。それなら常時携帯しておれば、実に便利、使い勝手のいいものとなる。これからはマイバッグ、エコバッグが大切な必需品となる時代。多用途のそうした新商品が発売されるようになることを期待したい。
風呂敷と言えば、私は亡きお袋のことを思い出す。母は風呂敷が好きだった。社会人になって風呂敷をいくつかあげ、喜ばれたような記憶がぼんやりと残っている。お袋を見習い、私もこれから風呂敷のコレクターになろうかしら。日本を訪れる外国人旅行客にも風呂敷は評判がいいと聞いたような気もする。外出時のアクセサリーや部屋のインテリアなどにも活用しているのかもしれない。
私の電子辞書では風呂敷は a wrapping cloth と載っている。もう少し付け加えれば、a traditional Japanese wrapping cloth used to carry things とでもなるだろうか。海外旅行の折りなどには日本のお土産としてあげれば喜ばれそうだ。風呂敷ならかさばらず、軽いので、旅先への土産としては最適だ。いかにも日本らしいデザインのものならなおさらだ。どうしてこれまで風呂敷を思いつかなかったのだろう?
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英日中の単語読本を読んでいて、次の文章に出合った。「officer=役人、公務員、将校=官员,公务员,军官」を紹介した一項で、例文は英語だと “Let’s ask that police officer how to get to the station.” と、日本文では「あの警察官に駅へどのように行けばよいかをたずねましょう」と記されていた。中国語だと、「我们问一下那位警官车站怎么走吧」。
日本語ではまず意識することはないが、英語と中国語では上記の文章は二重目的語を取る動詞の文章となっている。英語では間接目的語がhow to get to the station.”(駅への行き方)となっている。中国語では「车站怎么走吧」(駅にどうやって行くのか)が間接目的語だ。英語では how to で導き出されるが、中国語では私なりに乱暴に言うと、「駅(车站)、どうやって(怎么)行く(走)のか」という感じだ。幾度となく書いているが、中国語では日本語式に頭に浮かんだ語をそのまま口にすれば通じるのではないかと思えてくる。もしそうなら、我々にとって中国語を習得するハードルは英語ほど高くないのでは?
上記の単語、例文を辞書を引きながら学習していてそう感じた。正しい発音を身につける難しさを棚に上げて言えば、中国語は独学に向いているとも思う。発音に関しては今の時代はネットにアクセスすれば手軽に生の音に触れることもできる。NHKラジオの語学講座もある。自分の口から出る音の拙さをいつまでも言い訳はできない。(現実には私はずっとそうしているかもしれないが・・・)
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藤井聡太君の頭の中に curiosity 一杯!
- 2020-07-17 (Fri)
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新型コロナウイルスの感染者数が全国的に増加の一途を辿っている。夏場には下火になるのではと以前言われていたことに「一縷の望み」をかけていたことを思い出すが、それにしてもちょっと増え過ぎではないか。地元福岡でも感染者数が急増している印象。検査数が増えているから当然の帰結なのだろうか。素人なりに考えると、重症者や死者が急増しない限り、そう大騒ぎすることはないようにも思えるが、よく分からない。よく分からないからこの辺でやめておこう!
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藤井聡太君が昨日、将棋の八大タイトルの一つ、棋聖戦の5番勝負で勝利、3勝目をあげ、弱冠17歳で棋聖のタイトルを獲得した。凄い! 私はネットのアベマテレビで生中継していることを知り、昨日はパソコンに長時間、釘付けになった。
将棋にはそこそこ興味はある。今は友人も少ないから自分で指すことはないが、NHKテレビの将棋番組を時に見ることはあるし、タイトル戦の生中継ならじっくり見ることもある。自分なりに次の一手を考え、それが当たる時は格別だ。そういうことは皆無に近いが。
囲碁の世界では中国や韓国の棋士が日本の棋士に優勢のようだが、こと将棋は日本独自の発展を遂げた遊戯ゆえ、そこに日本人としても揺るぎないプライドも感じる。と書くと、何だか島国根性丸出しみたいだが、そうではなく、盤上の小宇宙でAI(人工知能)ばりの知性を戦わせるプロ棋士の勝負は私のようなへぼの将棋ファンにも魅力的だ。
藤井棋士はこれで一冠。7番勝負の王位戦でも2戦2勝の好スタートを切っている。スポーツの世界同様、将棋の分野でもスーパースターの出現は興奮する。ぜひ、息の長いスーパースターに成長して欲しいと願う。
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大リーグの開幕はもう少し先だが、米ゴルフはギャラリー抜きとはいえ、プレー再開となっている。アメリカのゴルフの話題を追いたければ、やはりネットでフォローするしかない。この週末のメモリアルトーナメントのニュースを漁っていて、タイガー・ウッズとブライソン・デシャンボーが一緒に練習ラウンドをしたことがハイライトされていた。この二人は今、米ゴルフ界の話題を独占しているスタープレーヤー。タイガーは説明不要だろう。デシャンボーは素人目にはぎこちないスウィングだが、ドライバーで安定して350ヤード以上飛ばす剛腕。それで直近の大会で優勝するなど安定した成績を残している。
メディアやゴルフファンの興味は二人が練習ラウンドでどんな会話を交わしたのだろうかということ。ウッズは44歳。デシャンボーは26歳。プレースタイルも異なり、実績ではまだウッズがはるかに上の存在だ。二人とも交わした会話の内容については煙に巻いた。英文ではIf they did talk about it, Woods wasn’t giving anything away either. After all, they say curiosity killed the cat. となっていた。Curiosity killed the cat. という文章は初めて目にしたように思う。辞書を引くと「好奇心もほどほどに」という訳が載っている。語源は諸説あるようだが、ネコは好奇心の塊のように思えなくもない。私は a cat person だが、なるほど、上記の「戒め」はすっと腑に落ちた気がした。
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