英語でさるく 那須省一のブログ
水泳と游泳と수영
- 2016-07-26 (Tue)
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毎日、物騒な事件が国内外で起きている。火曜朝、起床してテレビをつけると、NHKが神奈川県の障害者施設に刃物を持った男が侵入し、19人が心肺停止になる殺傷事件が発生したと伝えている。犯人の男は施設の元職員で警察に自首したという。一体何があったのだろう? こういうご時世だ。英BBCではトップでこの事件の初報を報じていた。
地震の多発以来、毎朝目覚めるとNHKテレビを見ることが習慣となっている。普通のニュースをやっていると安堵する。NHKを見た後は字幕を頼りに韓国語放送にとぶことが多かったが、このところは米CNNが多い。大統領選の動向を見るためだ。今週は民主党の党大会で女性初大統領を目指すヒラリー・クリントン氏に関するニュースをたっぷり視聴することになりそうだ。
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水泳。中国語では游泳(ヨウヨン:yóuyǒng)。韓国語では수영(水泳:スヨン)。こう毎日暑いと、午後遅くなると、自然とプールに向かっている。何度も書いたかと思うが、私はゆっくりしか泳げない。だから、レーンさえ空いていれば、クロール、平泳ぎ、時にヘタフライ、そして横泳ぎをまじえながら、マイペースで泳ぐ。レーンが混んでいれば、歩きのレーンを歩くだけで済ませることもある。
日曜日は珍しく混んでいたので、ずっと歩いていた。そうしたら、初心者用レーンで泳ぐ人がおじいさん一人になったので、少しだけ泳いで帰ろうと、そのレーンに入り、ゆっくり泳いだ。「対岸」にたどり着き、立って顔を上げると、そのおじいさんが私の顔をじっと見つめる。一人でそのレーンを泳ぎたかったのだろうかしら。「あなたは水しぶきをたてないで上手に泳いでいるが、どうしたら、そういう風に泳げるのですか?」と問いかけてくる。「え、水しぶきですか? いや、そう言われても・・・」「私は水しぶきがひどいと監視の人に怒られていて困っているんですよ。あなたのように水しぶきを上げないで泳ぎたいんです」「え、あ、なるほど。でも、水しぶき上げて泳いだ方がカロリー消費して健康にはいいんじゃないですか。私のはほとんど運動になっていないような泳ぎ方ですから」「でも、私は今の泳ぎ方では怒られるんですよ」
ここまでのやり取りで事情がのみ込めた。このおじいさんはクロールのかき手が真横から入るので、水しぶきが真横にとぶのだ。この人が泳いでいる時、隣の歩きのレーンのおばちゃんたちは手をかざして水しぶきをしのいでいる。そのことには前から気づいていたが、ご本人とこうやって言葉を交わすのは初めてのこと。困った。私は人様に教えるほどの泳ぎではない。でも、おじいさんは本当に困った表情だ。仕方ない。少しでも参考になればと、私の考えを話した。水をかく手を身体の真後ろから真っ直ぐ前に投げ入れるようにすればいいのでは。実際にそうしてもらったが、身体が固くなっているので、両手ともに横からでないと水中に投げ入れることができないようだ。それに長年の癖は一朝一夕では直すことはできない。ひとしきり説明した後、歩くレーンから離れたレーンが空いている日にはそこでゆっくり泳いだらいいと勧めた。私はいつもいくばくかの劣等感を抱きながら泳いでいる。そんな私の泳ぎ方でもおじいさんには参考になったことが少し嬉しかった。
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たまのご褒美
- 2016-07-25 (Mon)
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夕刻の中洲に出向いた。金曜夜の賑やかさはこの地が九州一の歓楽街であることを実感させる。私もついこの間までこうした光景の一部だったのがもう随分昔の気さえする。この夜の目的は一か月ほど前に行ったお店の再訪。丁度いい機会だったから、普段からパソコンの不具合の調整などでお世話になっている出版社のS君を誘った。
くだんのもつ鍋店。昔の人はよくぞ言ったものだ。「もつ鍋は友」と。いやあれは「持つべきは友」だったかもしれない。注文したのは前回と全く同じもの。上もつ鍋。それが煮上がる前にイカ刺しとゴボウ天を肴に、断酒を解禁しての焼酎オンザロック2杯。そして、真のお目当てだった地鶏飯を最後に食する。これは釜飯の一種と呼ぶべきものだろうが、これほど美味い釜飯は近年味わったことがない。この夜のものも期待を裏切らなかった。S君もとても喜んで食べていた。今回は私が支払って締めて9,550円。石部金吉的日々の自分へのたまのご褒美としては安いものだろう!
普段粗食に徹していると(本人は特段そう意識しているわけではないが)、たまの外食が何と素敵な味わいになることか、を再確認するとともに、中洲というか福岡の食の美味さをも再認識した一夜だった。(残念、写真が逆さま、私には直せない!)
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このところ、永六輔氏だの大橋巨泉氏だの、私の世代には、懐かしい個性的な著名人が相次いで他界している。マルチタレントの永六輔氏の逝去は英BBCも報じていたが、あれっと思ったのは彼が中国人を祖先とする(of Chinese descent)と冒頭に紹介されていたこと。海外のメディアは普段我々が気づきもしないことを子細に伝える。
同じくマルチタレントの巨泉氏は私の世代には深夜番組「11PM」とほぼ同義のようなものだろう。中学生の私はわくわくしながら(あの当時ちょっとエッチな)番組を見たものだ。新聞のラテ欄に「女優〇〇裸の告白」とあった日などは絶対に見なくてはとテレビの前に座った。実際に放送されたのは、肉体派女優〇〇の過去の赤裸々な告白だけであり、裸体とは何の関係もなく、凄くがっかりしたことを覚えている。
ふと思った。確か、この人の本をいつか買ったような記憶が。本棚のどこかに埋もれているはずだ。探したらあった。『巨泉日記』(講談社2000年刊)。内容は恥ずかしながら全然記憶に残っていない。ひょっとしたら、まともに読んでいないのかもしれない。それで手にして読み進めた。本題が示すようにエッセイ風の日記だから読みやすかった。
人気絶頂にありながら56歳でテレビの世界からセミリタイアして、生活の中心をオーストラリアやニュージーランドなど海外に移し、そうした国々で土産物店を営みながら、大好きなゴルフや釣りなど悠悠自適の日々————。彼の人生哲学がよくうかがえた。最晩年は闘病生活も余儀なくされたようだが、私を含めた凡人からは羨ましくなるような人生を思うままに送った人であることは間違いない。
彼の主張にすべて同意するわけではないが、「要するに、人生はいかに成功するかとか、カネを儲けるかでなく、いかに心の平和を得るかがキイなのである。特に中年以降に悩まされるストレスやトラウマが良くない」という指摘はその通りだと思う。合掌。
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没问题(méi wèntí)
- 2016-07-21 (Thu)
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米大統領選の共和党候補にドナルド・トランプ氏が正式に確定した。よその国の民主的に実施されている大統領選のことを外野からあれこれ口をはさみたくないが、今の日本にとって文字通り死活的に重要な同盟国、アメリカの最高指導者にトランプ氏が選ばれることがないように祈りたい。ヒラリー・クリントン氏が素晴らしいとは決して思っていないが、この場合は彼らが良く口にする表現でいきたい。“Choose the lesser of two evils.”
木曜日朝、CNNテレビでは党大会の会場で間もなくそのトランプ氏と指名争いを競ったテッド・クルーズ上院議員がスピーチすると告げていた。私は大学の授業があるため、自宅を後にするしかなかった。選挙戦中にトランプ氏とは犬猿の仲となったクルーズ氏がトランプ氏への支持を表明するか否かが注目され、ぜひ、生で見たいと思っていたのだが・・・。
授業が終わって、パソコンで確認すると、クルーズ氏は「(本選では)良心に従って投票を」と訴え、最後までトランプ氏の支持表明には至らず、党大会の会場はブーイングの嵐となったという。クルーズ氏の妻には罵声が浴びせられ、警護されながら会場を後にしたとか。いやはやアメリカは実にワイルドだ!
それはそれとして、トランプ氏の得意満面の映像を見る時、なぜ不安な心もちになるのか少しく考えてみた。心に浮かんだキーワードは次の語だ。“humility”(謙虚さ)。いや、彼の場合は “a complete lack of humility” (謙虚さが微塵もないこと)と呼ぶべきだろう。私たちの日常生活でも、ある程度の謙虚さを持ち合わせていない人との接触は辛いものがある。本棚の英語の聖書は誰であれ、高慢であることを強く戒めている。そこにあるのは “humility” と同義の “humble” という語だ。Romans(ロマ書)に次の一節がある。“Do not be proud; be humble and grateful – and careful.”
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NHKラジオの中国語講座。「没问题」という表現が出てきた。これは容易に意味が類推できる。日本語だと「没問題」ということだろう。テキストでは「大丈夫です」という訳文となっている。声調を含めた発音は「méi wèntí」。上って下がって上る感じだ。英語だと“No problem.”にぴったり合った表現かと思う。日本語だと上記のように「大丈夫です」となるが、より正確には「問題はありません」という表現が妥当だろう。韓国語だと「괜찮아요」(ケンチャナヨ)という表現もあるが、「문제가 없어요」(ムンジェガオプソヨ)で日本語とほぼ同じニュアンスが出る。
何を言わんとしているかというと、英語や中国語ではno(没)という意味合いの語が最初に出てきて、problem(问题)が続いている。日本語と韓国語では問題(문제)が先に出てきて、ありません(없어요)という意味合いの動詞が続いている。私には何となく、英語と中国語の近さ、日本語と韓国語の近さが感じられるのだ。
スワヒリ語(東アフリカの公用語)では“No problem.” に該当する表現は “Hakuna Matata.”。英語表現に似てなくもない。これもケニア特派員時代には多くの場面で耳にした表現だった。問題が少ないケースでもこう言われれば、何とかなるかなと思えたものだ。日中関係も早く「没问题」となることを願いたい。
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盗用(plagiarism)?
- 2016-07-20 (Wed)
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今月初めにお気に入りのアイスキャンデーをコンビニで見つけたことを書いた。杏仁豆腐味のアイスで1個140円。1日1個の「縛り」を守れず、ややもすると2個も3個も食している。店員さんに「これ美味いね。沢山仕入れておいたら」と言うと、「お客さんに評判いいんですよ」とのことだった。
この日もいつものようにアイスクリーム類が入っている冷凍庫をのぞくと、そばで仕事をしていた普段はあまり見かけない店員さんが「(お客さんが)お気に入りのものはもう今夏に予定していた出荷が終わるそうです。今ここにある分が最後です」と言う。どうやら、先日私が他の店員さんに語りかけていたのを聞いていたらしい。かくいう次第で次なるお気に入りを探さねばならなくなった。
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米共和党の大統領選候補者指名に向けた党大会が始まった。傲岸不遜の大富豪、ドナルド・トランプ氏の指名獲得が決まっている以上、もう興味はない。初日のハイライトはメラニア・トランプ夫人(46)のスピーチだったようだ。雑事をこなしながらCNNの生放送に耳を傾けた。スロベニア出身のトランプ夫人は自分の夫がアメリカが必要としている強いリーダーであることを訛のある移民独特の英語で訴えていた。自由と豊かさを与えてくれたアメリカへの感謝の念も強調した彼女のスピーチは聴衆の反応から判断すると、かなりの好評だったようだが、お決まりの美辞麗句が多くて私には響くものはなかった。
その後、海外のメディアのネット版をのぞくと、“Heard this before?”(CNN)や “Trump’s wife accused of copying First Lady”(BBC)などの見出しのトップ記事が掲載されていた。朝日新聞ネット版では「トランプ夫人、オバマ夫人の演説盗用か 米メディア酷評」という見出しで、トランプ夫人が行った演説の一部がミシェル・オバマ夫人(52)が8年前の民主党大会で行った演説と酷似しており、米メディアでは「盗用だ」という指摘が出ていると述べていた。「大学の試験の答案だったら不可になる」という手厳しい評価も。NHKでは夜7時、9時のニュースではこのことについては一言も言及がなかった。
詳しくはネットで確認できるが、朝日新聞によると、前段は細かい言葉遣いを含めて23単語が一致、後段は30単語がほぼ一致したとか。長いスピーチの一部分とはいえ、例えば、次のくだりを一読すると、盗用の批判は免れ得ないだろう。
トランプ夫人のスピーチ:“And we need to pass those lessons on to the many generations to follow. Because we want our children in this nation to know that the only limit to your achievement is the strength of your dreams and your willingness to work for them.”
オバマ夫人のスピーチ:“And Barack and I set out to build lives guided by these values, and to pass them on to the next generation. Because we want our children … and all children in this nation … to know that the only limit to the height of your achievements is the reach of your dreams and your willingness to work for them.”
トランプ夫人には悪いが、旦那には本選でぜひ不合格になって欲しい。
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senseless killing
- 2016-07-18 (Mon)
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アメリカでまた警察官を狙った銃撃事件が起きた。今度は警官6人が撃たれ、3人が死亡。射殺された銃撃犯は黒人だった。事件があったのは南部ルイジアナ州の州都バトンルージュ。ここでは今月5日に白人警官が黒人男性を射殺する事件が起きており、黒人社会から猛反発を受けていた。その報復のように見える。
銃撃事件で一般市民が死傷する事件が絶えないアメリカでもこのところの銃撃事件は異常だ。私はバトンルージュには行ったことがないが、近くのニューオーリンズには『アメリカ文学紀行』の旅で足を運んだ。歴史的に多人種の市民が共存し、街の至るところに音楽があり、美味い料理でも知られる居心地のいい土地だった。
CNNを見ると、射殺された一人はモントレル・ジャクソンという名の黒人警官。CNNによるとジャクソンさんは5日の事件後にフェイスブックに、黒人警官であることの葛藤や地元の町、人々への愛着の念を切々と綴ったメッセージを書きこんでいる。私の印象に残ったのは次のくだりだ。“I swear to God I love this city, but I wonder if this city loves me. In uniform I get nasty, hateful looks and out of uniform some consider me a threat.”(神に誓って言うが、私はこの町が大好きだ。この町が私をそう思ってくれているかどうかは自信がない。制服を着ている時には嫌な憎しみに満ちた目で見られ、制服を脱ぐと今度は危険人物ではないかとあやしむ人々がいる)
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ケーブルテレビで偶然見つけた放送大学テレビというチャンネルの「韓国語講座」が全15回の放送日程を終えた。印刷教材(教科書)なしで毎週土曜日深夜、45分の講座を一心に視聴した。
最終回の講座で番組の末尾に講師の大学教授(日本人)とアシスタントのネイティブスピーカー(韓国人)二人の簡単なおしゃべりが流された。韓国人のお話は字幕があって助かったが、面白いと感じたコメントがあった。それは女性アシスタントが次のように語ったことだ。来日して日本語を学んで何か変化があったかというような問いに対する返答だったかと思う。彼女は来日当初は日本語が分からず苦労したが、日本語を学ぶにつれ、漢字の理解が深まったという。それで韓国に帰国した際などに向こうの友人たちと語らっていると、自分の漢字力が友人たちにうらやましがられ、鼻が高いとにこやかに語った。
それで思い出した。3月だったか韓国の統営を訪ねた際に、豊臣秀吉が送り込んだ水軍を撃退した、救国の名将、
ハングル文字一辺倒の教育を受けていれば、韓国の若者が漢字が読めなくなるのは当然の帰結だろうか。とすると、彼らが中国語を学ぶ時には私が感じている以上の難しさを味わっていることになる。このあたりのことも次に釜山を訪れた際に誰かに尋ねてみたい。
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a real pro
- 2016-07-17 (Sun)
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開け放った窓辺で風鈴が涼やかな音色を響かせている。セミの声もかまびすしいが、慣れてくると、全然気にならないから不思議だ。今日は蒸し暑さをまだ感じない。こんな感じで夏が続けばいいのだが、蒸し暑さが本格化するのはこれからなのだろう。「蒸し暑い」は韓国語では
凡夫の身には日々の小さな発見がありがたい。最近よくのぞくようになった魚屋さんがあって、小さい店ゆえにちょっとしたことを尋ねたりしている。数日前にも鮭を買った際にレジの女性が「小麦粉で揚げると美味いですよ」みたいなことを言う。「恥ずかしながら、小麦粉ってまだ使ったことがないんですけど」「コンビニで売ってますよ。粉を振りかけて油で揚げるだけのことです。簡単ですよ」「どれぐらい火にかけるの?」「強火で裏表5分も揚げれば十分ですよ」「そう。じゃあ、やってみようかな」って感じの会話が続いた。
それでコンビニで小麦粉(薄力粉)を購入。魚の上から軽く振りかけ、フライパンで揚げてみた。なるほど。これまでとは一味違った焼き上がりとなった。醤油を垂らして食してみると、悪くない! これでまた一つレパートリーが増えた。
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全英オープン。英語だとBritish といった地名さえ不要で、The Openで広く通用するぐらい、英国人が誇りとする由緒あるゴルフの祭典だ。日本人プロも少なからず出場していたようだが、上位争いができた選手は皆無だった。野球の世界では大リーグでもそこそこ活躍できる選手がいるが、プロゴルフでは世界の壁は厚い。
松山英樹選手をずっと応援していたが、最近はどうも不調のようだ。全英オープンも予選落ちした。彼のプレーを見ていて残念に思うことがある。正直に書くと、彼をこれからも応援する気が失せつつある。それはドライバーやアイアンショットを放った直後にそれが良くないショットだったりすると、すぐに彼の仕草に出るのだ。落胆のメッセージが全身から発せられる。もちろん、他のプロもそういう場合は似たような行動に出るが、松山選手の場合はそれが極度に出ているような気がする。応援していてがっかりするのだ。プロなら見ているファンのことまで考えて見る気を失わせるような態度は慎んで欲しいと思う。
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スポーツついでにもう一つ。大リーグも相変わらずフォローしている。日本人選手の不調もあり、最近はあまり熱心ではなかったが、シアトルマリナーズの岩隈久志投手がここにきて孤軍奮闘の活躍を見せ始めている。目下のライバル、ヒューストンアストロズと対戦した17日(日本時間)の試合では7回を8奪三振、無失点に抑えた。リリーフ陣も頑張り、試合は1対0で勝利、岩隈投手は10勝目(6敗)を挙げた。試合後の共同会見でサーバイス監督が岩隈投手を称賛している。主戦のヘルナンデス投手が負傷離脱していることもあり、チームの大黒柱となっているのが岩隈投手。次の一言に彼への高い評価がよく表現されている。“He’s been our most consistent guy, very resilient, good competitor. He’s a veteran, a real pro, and we’re very fortunate we’ve got him.” 「真のプロ」だからこちらも時差を我慢して応援のしがいがあるというものだ。
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洗脳と我会
- 2016-07-15 (Fri)
- 総合
熊本地震発生から3か月が過ぎた。最近ではそう大きい余震は起きていないようだが、自然相手は油断できない。また忘れた、いや、忘れようとしている頃に大きな揺れが再来するのかもしれない。九州はこれから本格的な台風シーズンも迎える。せめて今年ぐらいは大きな台風の襲来は勘弁してもらいたいと願う。それでまた日々、パソコンの衛星画像をにらんで念を送り続けることになる。
それはそれとして、8月は大学の授業もない。釜山への3回目の旅(
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英語の授業で20世紀に英語に登場した新語を説明していて、あれっと思う単語があった。昨年の授業でも説明したのだが、私の「変化」で今年は新鮮な気づきとなった。その単語はbrain-washing(洗脳)。1950年代に生まれた新語で、a literal translation of Chinese xinao. A term from the Korean War(朝鮮戦争後に中国が敵対する人々に対して行った思想改造を評した表現)という。これを日本語では「洗脳」と訳したのだとか。中日辞典で漢字及びピンインを調べると、【洗脑】(xǐnǎo)と出ている。
昨年は中国語でどう表記し、どう発音するのかといったことには全然関心がなかった。今はその正反対で大いなる関心がある。(今風の表現をすれば真逆というのであろうが、私はどうもこの真逆という語が嫌いだ)。あえてカタカナ表記すれば、シィナオ。これは私にも声調さえ気をつければ比較的容易に発声できる。
韓国語でも言えることだが、学習するのに同じ漢字文化圏に住む強みを生かせる外国語があることはありがたい。発音はこれからも手こずるだろうが、少なくとも意味合いは想像(類推)できるケースが多々ある(ように感じつつある)。我不会喝酒。会は「~できる」という助動詞だ。英語だと canか。「私は酒を飲むことができない」。中国語では「お酒を飲む行為は技術・技能が必要だと考えられている」とNHK「まいにち中国語」の7月号テキストには書いてある。なるほど。確かに日本人は生来、2人に1人は下戸であり、訓練と慣れで下戸を脱するのだといつかどこかで読んだような記憶がある。
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この項をパソコンで打っていると、CNN、BBCテレビでフランスの保養地で名高いニースでまたむごたらしい事件が起きたことを伝えている。革命記念日の夜の花火大会を楽しんでいる群衆に大型トラックが猛スピードで突っ込み、少なくとも80人が死亡、多数が負傷しているとか。テロのようだ。
フランスがテロに見舞われるのはこれで何回目だろう? 観光客で人気の地だから、今回も邦人が巻き込まれてはいないか。テロの危険に満ちている世界!
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