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June 2026

"the best player that’s ever walked this earth"

 例によって、中国語の熟語表現。毎朝、NHKラジオの講座を聴いて起床しており、これが分からないともやもやした気分で一日をスタートすることになる。奥歯に物が挟まったような心持ちと言えばいいだろうか。つい最近は、カタカナ表記だと「メイカイ イエンシャオ」という音声が流れてきた。メイカイとはさて? 全然明解でも明快でもない。
 イエンシャオのシャオは確か、笑う(xiào)という語があったような気もするが、イエンはさて何だろう。中日辞典でイエンという語のピンイン表記を調べたが、色々ありすぎて閉口した。笑うに関係する語は顔か目だろう。目はyǎnと辞書にある。「目が笑う」なら合致する。メイカイは苦闘の末に眉开(méi kāi)という語にたどり着いた。「眉を開く」という意で「相好を崩す」に近い意か。
 「眉开眼笑」(méi kāi yǎn xiào)とはつまり「目を細めて笑う」「非常に嬉しそうな様子」を意味した四文字熟語だった。問題はこの熟語をいつまでも覚えていられるかどうかだ。
                  ◇
 間もなくサッカーのワールドカップが開幕する。日本列島はまた熱狂の渦に巻き込まれるのだろう。今年は予選リーグを勝ち抜いてベスト8どころか、優勝をも期待するような雰囲気だ。日本の代表チームが内外でそれだけ有力視されている証左でもあろうが、予選段階で好成績をあげようものなら、ボルテージは一気に上がるのだろう。私は野球派だが、ワールドカップは別。テレビの前で熱心に観戦するのは必至だ。
 とその前に今回はまた大谷翔平君のことを書きたい。というのも大谷選手が出場した試合で二刀流のプレーで再び大活躍を見せた。米国の大リーグ関係者からも賛辞の嵐だった。投げては6回無失点、6奪三振で6勝目を挙げた。規定投球回数に1回だけ足りないものの、防御率はダントツの0.74。防御率2点台でも優秀な成績と評される中、開幕から10試合に先発し、0点台の防御率とは。トップバッターとしての打者成績は5打数3安打で打率は遂に3割に達した。
 試合終了後にのぞいた大リーグのホームページでは大谷選手のことを “7 reasons Ohtani might really be 'the best player that's ever walked this earth'” と見出しでうたい上げていた。チームメイトの正捕手であるウィル・スミス選手が “He’s the best player that’s ever walked this earth.” と評しており、そこから見出しを取ったようだ。「この地球の大地を歩いた史上最高のプレーヤー」とは何とも凄い表現だ。要するに大リーグの長い歴史を遡っても唯一無二の存在だと評しているのだ。これ以上の称賛があるだろうか。いや、あるか。“Ohtani might really be 'the best athlete that's ever walked this earth'” とすれば、あらゆるスポーツで彼ほどのアスリートは存在しなかったということになるだろう。人柄のほどは知る由もないが、それを含めてもそうかもしれない。
 この見出しが印象に残ったのは高校の授業の中で、on earth という強調表現を説明したばかりだったこともある。こちらは例えば “What on earth are you doing?”(君は一体全体、何をやっているんだ?)とあきれるような時によく使われる表現だ。this earth にはそういう意味合いはないかと思う。

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