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垂直上昇は紙飛行機の飛ばし方で上級者が行っている獲得高度を高く取る飛ばし方です。垂直に上がると言うことは垂直に落ちることでもあります。そこで名人の方たちはいろいろ自分流の調整技術をお持ちです。
ここでは私流の調整方法を記載いたします。
●重心位置の調整
普通翼型の紙飛行機が飛ぶ重心位置は意外と範囲が広く、主翼前縁1/3から主翼後縁から後ろ4~5mmくらいまでの範囲があります。主翼前縁1/3では主翼+2度、水平尾翼-1度くらいの迎角になり、ゴムカタパルトで打ち上げると、宙返りばかりする機体になり、高度がとれません。紙飛行機は打ち上げ時の時速200kmくらいから滑空時の時速5~10kmくらいを同じ翼で対応しなければなりません。そのため垂直上昇機は主翼と尾翼の取り付け角が0-0で飛ぶ状態を作るため、重心位置は主翼後縁付近になります。よって水平尾翼は滑空時には揚力を発生する揚力尾翼になります。
重心位置の調整で垂直上昇から滑空のスムースに移行する重心位置をさがします。
キット付属のナマリ板を使用し、微調整する。(重心マークを目安にする)
1)垂直上昇して垂直に落下するときは重心を後ろに下げる調整をする。
ナマリ板(0.1~0.3mm厚)を1.5x5mmくらいに小さく切ったものを作っておき、水平尾翼の後縁中央に貼る。
2)垂直上昇し、滑空状態でピッチングをするときは機首にナマリ板を貼る。
また重心位置の調整で沈下の少ないポイントを探すようにする。
垂直上昇後に滑空に入る確率を上げるためには重心を少し機首よりにして右図のように垂直に近いらせん上昇をするような調整をする。
または下図のように大きな弧を描きながら上昇し頂上付近で滑空に入るような調整をする。
●主翼の調整
紙飛行機デザイン工房の木製胴機はレーザーカットにより取り付け角0-0が正確に出ています。
基本的に取り付け角は0-0にします。
主翼のキャンバーは根元付近で少しだけ付ける。また逆キャンバーにならないよう注意する。
返りを良くしたいときにはほんの少しねじり下げを付け、その機首下げの力のぶんを水平尾翼で機首上げの調整をする。
上昇時には主翼がたわみ、機首が押さえられ、頂上付近で速度が遅くなると主翼が戻り、返るようになる。
●水平尾翼の調整
旋回は基本的に水平尾翼を傾けて行う。
(胴体をすこしねじって水平尾翼を傾ける。)
紙飛行機の尾翼は揚力尾翼なので傾けると斜め上の揚力を発生する。
曲がる力が働き、旋回するようになる。
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らせん上昇(垂直に近い)のときは垂直尾翼を少し曲げる。
スパイラル降下にならないよう旋回方向の主翼に揚力が増えるよう少しひねり、逆調整をする。
もしくは垂直尾翼は左旋回、水平尾翼は右旋回するよう傾きを逆調整をする。
上昇時には垂直尾翼が利き、らせん上昇。
水平飛行時には水平尾翼の傾きの逆調製が利いてフラットな旋回になるよう調整をする。
水平尾翼の中央部は少し下に下げ機首の浮きを押さえる。
そのぶん水平尾翼の翼端を機首が上がるよう少し上に曲げる。
垂直上昇時には速度が速く、尾翼がすこしたわみ、中央部はたわみが少ないので機首が押さえられる。
翼端部はたわみが大きくなるので機首は上がらないが速度が頂上付近で遅くなると元の角度に戻り、機首があがるようになり、返りがおこる。
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