柚のかくし味 by 柚


2004-02-06 ハンパじゃないチリ人の食欲

さて、やっとレストランに到着。海辺に近いレストランだったので、メインはシーフード。料理メニューは・ ピルカマロネス・アル・ピル・ピル 小エビのオイル漬け・ エビのマヨネーズ和え・ シーフード鍋・ 魚のビッグフライ・ シーフードスープ・ サラダ、パン

いつものことだが、食べきれないほどの料理が出る。チリ人の食欲にはほんとうに驚かされる。食事の前にまず、山盛りのパンが出てくるので、待っている間につい食べてしまう。だが、なんといっても一人の食べる量が多い。ゆったりと食事する習慣は見習うべきだとは思うがこんなに食べても大丈夫なのだろうかとつい気になって聞いてみると、チリ滞在一年のYくんの説明はこうだ。「チリ人には、ダイエットとか、太りすぎはかっこ悪いとかの意識はまったくない。子供のときからたくさん食べさせるので、ちょっと大きくなるとすぐ一人前の料理が食べられるようになる。食事を楽しんでいるというか、そもそも食べられるということが幸せなんだから」なんだそうだ。飲み物も同じ。コーラとスプライトの大瓶を注文する。まあ、何もかもハンパじゃない。

途中の景色はどんどん南国という感じになってくる。荒れた地にサボテンが転々と続くかと思えば、灌木の間を家畜がゆったりと枯れ草を食べている。こんな荒地で何を食べているのだろうと、つい、思ってしまう。

果樹地帯もある。アボカド園も多い。ここに来てから毎日食べるアボカドは本当においしいけれど、実がなっているのをはじめて見た。広大なアボカド園の経営はかなりの資産家しかできない。植樹してから収穫できるようなるまでに4年はかかるのだから。彼らは広大な農園の中に広大な敷地を持った大邸宅を構えている。ブドウ栽培も同じ。ブドウは生食用とワイン用とがあって、栽培の方法が違うらしい。やはりオーナーは、大邸宅を構えている。収穫時はたくさんの人が働くから、その従業員宿舎も必要なのだ。

いずれにしても、一日車で走っても景色はそれほど変わらない。荒地が続くかと思えば、果樹園がというように交互に現れる。いい加減そんな風景に見飽きたかなと思ったとき、突然降って沸いたように海岸の町が出現。わたしは行ったことがないけれど、南ヨーロッパの光景はきっとこうなのだろう、と思わず想像。

ラ・セレナ、素敵な響きの町である。


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