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備えあれば患いなし!

  • 2020-05-06 (Wed) 10:29
  • 総合

20200506-1588728479.jpg パソコンを毎朝立ち上げると、ニューヨークタイムズ社から日々、さまざまな記事やお知らせが送られてきている。あきれるほどの長文の記事があり、ほとんどは素通りしているが、たまに見出しに引きつけられて付き合ってしまう。
 The New Yorker の記事の見出しは How Greenwich Republicans Learned to Love Trump というものだった。いかにしてグリニッジ(コネティカット州)の共和党員たちがトランプ氏を愛するようになったか)という解説記事。袖見出しで To understand the President’s path to the 2020 election, look at what he has provided the country’s executive class.(トランプ大統領の2020年再選への道を理解するには彼が米国の超富裕層に付与したものを見よ)と説いている。
 新型コロナウイルスは米国でもなお収束の気配は見えない。直近に見たCNNテレビでは米国内の死者予測数が先日までの72,000人から134,000人にほぼ倍増している。こうした状況にもかかわらず、トランプ大統領はホワイトハウスのコロナ対策本部を月末に向けで解散する予定と報じられている。要するに、コロナ対策は連邦政府ではなく各州政府の責任であるということを知らしめたいのだろうか。大統領お得意の「権力はすべて我にあり、責任は全くなし」の姿勢だ。
 記事の舞台となったグリニッジは米国の東海岸でゴールドコーストと呼ばれる超富裕階層が住む住宅地のようだ。トランプ政権の発足で共和党支持の超富裕層は自分たちが特別の存在であり、一般社会で求められる倫理や遵法精神からは免除されているかのように振る舞って当然との認識が芽生えているという。金を払い子供を不正に大学進学させるスキャンダルが発覚し、起訴されたトランプ支持者の富豪が記者に語った次の一言が印象に残った。” “To be honest, I’m not worried about the moral issue here.” トランプ大統領の独善的な考え方がここでも透けて見えるような気がして恐ろしい。
                  ◇
 宅急便が届いた。非常食(3日分)と記載されている。だが、送り主欄には非常食メーカーの社名だけが記載されている。はて、私はこんなもの注文した覚えはない。ひょっとしてコロナ禍の便乗商法? 私は受け取りを拒否した。
 そうしたら、これは姪っ子が私のために送ってくれたサプライズプレゼントであることが後で判明し、私は翌日、改めて受け取った。姪っ子曰く、いつ大地震が起きるか分からず、送ったとの由。箱詰めを解き、収納されている中身を確認した。水をそそいで待つこと1時間の「白米」やそのまま温めずに美味しい「野菜シチュー」「肉じゃが」「ようかん」などが入っていた。非常用飲料水も3本。いずれの品も賞味期限は5年。2025年秋頃まで余裕で大丈夫ということのようだ。ラベルを見ていると、どれも美味そう!
 今の私の食欲で気をつければ3日と言わず、1か月ぐらいは持つのではないだろうかとも思える。「使う機会がやって来ないことを祈ります」と姪っ子はラインメールに書いていた。まさにその通りだ。台所かどこかに安置しておくとして、長く使う機会がなく、いつかそういうものがあることさえ忘れていたとなればいいのだが。

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