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July 2018

It's very hot every day.

 暑い!毎日暑い!くそあちぃと書きたいところだが、さすがに憚られる。でも、書いてしまった。米CNNでも連日、日本の猛暑を報じている。よく読むと、この暑さ、当然のことながら、日本だけのことではないようだ。“This global heat wave is the climate change we were warned about”(この地球規模の熱波は我々が警告されてきていた気候変動だ)という見出しが躍っている。
 上記の気候変動(climate change)は地球温暖化(global warming)と同義語。気候の専門家が指摘するように、今夏の日本の熱波は地球温暖化がすでにして人類の生活を脅かしている証左であるのだろうか。だとしたら怖い!先の記録的豪雨(record rainfall)も温暖化がもたらしたものかもしれない。いつだかの夏に田舎に帰省していた時にスコールのような豪雨を見て、日本が南太平洋の島国のように熱帯化しているのではとふと思ったことがある。そうでないことを願うばかりだ。
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 暑さにもめげずにこつこつと続けている中国語の学習。最近出くわした語で嬉しかったのは「游子」という語だ。日本語ではどうやら「遊子」と書くようだ。中日辞典には「游子」の意味として「旅人」「他郷にある者」と載っている。昔国語の授業で島崎藤村の詩中に出てきた一節を思い出す。————小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ————。「遊子」が旅人を意味するのだろうといったことは覚えているが、なぜ、こういう漢字を当てるのかまでは思いも至らなかった。「游子」という表現を知って合点がいった。「游」とは中国語では「泳ぐ」「ぶらぶらする」という原意があることを知った。
 私が昔からこうした「旅人」的な詩句にひかれるのは、ひとところに落ち着くことなく、流浪の人生を送るのが定めと分かっていたからだろうか、などとナルシスト的心境に陥ってみたくなるこの頃だ。神様の思し召しなら致し方ないか。
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 非常勤講師で英語を教えていて、ありがたいと思うのは、新しい語彙が増えたり、見過ごしていた誤りに気づいたりすることだ。最近の一例を挙げると——。
 授業で参考にしていたTOEICの問題集に、次の文章があった。He decided to study English at least one hour everyday so that he could get a higher score on the TOEIC. 私は何となく違和感を覚えた。everyday という語。確か「毎日」を意味する時には、every dayと分かち書きするのではなかったか。辞書で調べてみて、違和感は正しかったことを確認した。everyday と書けば、「日々の」「ありふれた」という派生的な意味合いとなる。This is my everyday clothes.(これは私の普段着です)という具合。
 ひょっとして、今ではあまり区別することなく、二つの表現を使っているのではないかと危惧して、大学で英語を教える英字新聞時代のかつての同僚(アメリカ人)にもメールで尋ねてみた。杞憂だった。彼は日本人がよく間違えるミスだと指摘して次のようにメールを締め括っていた。
 “This is a common mistake I see almost every day!”

焼酎のロックは美味い!

20180717-1531816643.jpg 次姉の50日祭で帰郷した。妹の運転ですぐ上の兄夫婦とも連れ立ち実家に戻り、墓に手を合わせた。法事の場では甥に当たる長兄や長姉の息子たちとも久しぶりに会い、歓談した。その前の晩には妹の計らいで甥っ子の家族と妻(地名)の居酒屋で飲み食いした。美味かった。この夜ばかりは次姉も許してくれるだろうと生ビールに焼酎のロックを大いに楽しんだ。翌朝は少しだけ二日酔いを覚えたが、たいしたことではない。次に大手を振って飲めるのは8月12日。この日はお袋の命日だからいつもその晩は焼酎のグラスを傾けている。本当は今月30日も親父の命日だから飲む口実はあるのだが、親父の命日はなぜかいつも気づくことなくやり過ごしてしまっている。不肖の息子に違いない。今年は親父の命日に敬意を表し、飲むか。いや、この暑さで単に焼酎のロックが飲みたいだけのことかもしれない。
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 大リーグはオールスターゲームをはさんで小休止に入った。後半戦は大谷翔平君と前田健太投手の活躍に期待したい。積極的に応援するのはこの二人だけだ。
 ゴルフはいよいよ全英オープンが開幕する。英語だとThe Open と呼ばれることからも、この大会が持つ意義、重さが分かる。日本からは松山英樹選手を含め、結構な人数のプロが出場するみたいだが、優勝争いに絡むような活躍を見せてくれるのか注目だ。スコットランドとの時差が8時間だから睡眠時間をあまり削らずにテレビ観戦できるかも。
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 トランプ米大統領の動向をまともにフォローする気が失せて以来、ほめられたことではないが、読売新聞の国際面の記事は見出しを目で追う程度の読み方になってきている。それは英字紙でも同様だ。しかし、本日のジャパン・ニュース紙の国際面の記事に思わず目がとまり、じっくり読まざるを得なかった。見出しは Ethiopia, Eritrea leaders preach peace, love, unity (エチオピアとエリトリアの指導者が平和と愛、結束を説く)とある。アフリカの角(Horn of Africa)と呼ばれる東アフリカの一角に位置するエチオピアとエリトリアは犬猿の仲の二か国。その両国が雪解けムードという記事だ。
 エリトリアは1993年にエチオピアから分離独立した人口5百万人に満たない小国。独立後の1998年以来、人口一億人の大国エチオピアと国境紛争が勃発、経済再建の足かせとなっていた。国境が何の変哲もない荒れ地だったことから、「世界でもっとも無意味な国境紛争」と揶揄された記憶がある。記事によると、エリトリアのイサイアス・アフォルキ大統領が15日にエチオピアの首都アジスアベバを訪れ、アビィ・アハメド首相の歓迎を受け、過去二十年に及ぶ戦争状態に終止符を打ち、今後はお互いの国の発展に協力していく姿勢を鮮明にしたとか。
 私はアフリカ勤務時代、エチオピアとエリトリアには取材で足を運んだことがある。エチオピアからエリトリアへの険しい陸路の旅を経験した。平和ならば相当の魅力ある観光資源を秘めている地であることは間違いない。両国が真剣に共存共栄の道を選択したのであれば、隣国ソマリアで暗躍を続けるイスラム過激派のアルシャバブの掃討作戦も含めて、東アフリカにとってこの上ない朗報と言える。和平の動きが結実することを願いたい。

西日本豪雨

 何という災難だろう。にわかには信じられないような水害が西日本各地を襲った。広島、岡山は特に被害が甚大なようだ。人命を含め被害総額は最終的にどれだけになるのだろう。私の住んでいる福岡市の東区は特段のこともなかったが、久留米市の方は住宅の浸水被害が深刻だとか。「数十年に一度の大雨」とか「これまで経験したことのない豪雨」などといった形容が耳に残っている。
 大地震の場合もそうだが、身近に大災害が起きると、ブログをアップする気も失せてしまう。こんな悠長なことを勝手気ままに書きとばしていていいものかと。とここまでパソコンのキーボードをたたいて、ふと窓に目をやると、青空が見える。久しぶりによく晴れ上がっている。やれやれ、今日からはまた強烈な西日にさらされることになりそうだ。でも、西日ぐらいだったら喜んで受けとめよう。防ぎようのない水害なんて真っ平御免願いたい。
 しかし本当に怖いのは、今回のような水害がこれからはそう珍しくない時代に突入しているのではないかという疑念があることだ。太平洋から襲来する台風の気圧をネットで見ても、915ヘクトパスカルなどといった猛烈な気圧となっていたりする。スーパータイフーンとでも呼ぶのだろう。現代に生きる我々日本人は、南海トラフ大地震など未曽有の天変地異を覚悟せよとも言われる。何とも心がふさがる。
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 サッカーのワールドカップ(W杯)はあっけなく終わってしまった。いや、まだ強者(つわもの)どもの戦いは残ってはいるが、興味は半減した。あるとすれば、決勝戦がイングランド対フランス、もしくはイングランド対ベルギーになることぐらいだろうか。ブレグジット(Brexit)と呼ばれる、英国のEU(欧州連合)離脱がいよいよ正念場を迎える折り、イングランドの人々の興奮度はいやがうえにも盛り上がるだろう。準決勝の一組はフランス対ベルギーだから、問題は片方の準決勝戦でイングランドがクロアチアを破ることができるかにかかっている。果たしてそうなるか?
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 大谷翔平君が故障から復帰して代打で初ホームランを放った。対ロサンゼルスドジャース戦で7回裏、3対3の同点から、中越えに見事な7号ソロ本塁打を打ち込み、これが決勝点となり、チームの勝利に貢献した。
 敵将のデイヴ・ロバーツ監督も翔平君のこの一打には兜を脱がざるを得なかった。“With Ohtani, his nitro zone is down,” Dodgers manager Dave Roberts said. “I don’t know how much of the plate it got, but to come off the bench and put that at-bat together, foul off some offspeed pitches and get a fastball he can handle and hit it to the big part of the park … you have to tip your hat.” (注: tip one’s hat = 敬意を表する→ここでは私は「兜を脱ぐ」と訳したい気分) 
 翔平君はオールスターへの出場は叶わなかったようだが、これは故障があったのだから致し方ない。今季再び投手としてマウンドに立てるかどうかも不明だが、少なくともDHでの活躍を期待したい。今季はそれで十分だ。二刀流の真価発揮は来年でも構わない。

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