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英語でさるく 那須省一のブログ

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タネもワタも

 NHKテレビをつけると料理番組を放送していた。何気なく見ていると、ピーマンの肉詰めのレシピのようだった。私はピーマンを好物とは呼ばないが、お肉やウインナーの炒め物をする時は必ずと言っていいほどピーマンを使う。もちろん、中のタネとワタはきれいに落としていた。もったいないと思ったことはない。そういうものだと思っていた。
 ところがこの日の放送では、料理人の人はタネもワタも活用していた。途中から見たのでよく分からないが、どうもヘタ以外は捨てるところはないような感じだった。急ぎパソコンを開き調べてみると、「タネもワタも捨てる必要などない」「むしろ栄養価はタネやワタにこそある」などといった説明が目に飛び込んできた。ええ!?そうなの?! 私はこれまで大切な栄養分を流しに捨てていたのかいな。ネットで調べて初めて知ったことはそれだけではない。ピーマンはレモンの2倍と言われるほどビタミンCが豊富で、その他のビタミンや鉄分、カルシウムなど栄養価の高い野菜だということも教えられた。
 それでふと思った。健康にいいと認識して以来、らっきょう酢につけピクルスにして好んで食べているゴーヤ。ゴーヤも必ず、中のワタをごっそりとそぎ落としているが、ひょっとしたら、これも食べることができ、しかも栄養価に富んでいるのでは? ネットで調べてみると、ピーマンと同じようなことが指摘されている。おらは知らなんだ! よく利用する八百屋のおばちゃんにこの仕入れたばかりの情報を告げると、彼女もひどく驚いていた。
 ネットで調べると、ゴーヤにはピーマン以上のビタミンCや鉄分、カルシウムなどが含まれており、しかもゴーヤのビタミンCは加熱処理にも耐えうることが書かれている。特筆すべきはゴーヤのタネは本体の2倍、ワタに至っては3倍のビタミンCが含まれていると紹介している投稿もあったことだ。私は早速週末、ピーマンのタネをつけたままの肉詰めに挑戦し、焼酎の肴とした。ゴーヤも今後はワタをつけたままピクルスにするつもりだが、残念なのはシーズンがそろそろ終わることだ。
                  ◇
 毎朝、アメリカで毎年刊行されているキリスト教の敬虔な信徒の人々が日々の思いをリレー形式で綴った書を一ページずつ読んでいる。日ごとに聖書の教えの一節が紹介されており、心が洗われることが多い。余録で英語の勉強にもなっている。
 先日はProverbs(箴言)の一節が紹介されていた。As iron sharpens iron, so a person sharpens his friend. この日の筆者は転居の度に新しい友人に恵まれ、自分の人生がそうした友人たちによって豊かなものになっていることを神様に感謝していた。末尾は以下のように締めくくられていた。My life is richer for having uprooted several times over the years. And each stop has added new and sweet friends to my life.
 上記のような文章に出合うと、私はちょっと手がとまる。uproot という見慣れない語がすっと脳内に入って来ないのだ。辞書を引いて疑問点は氷解した。uproot は ①根こそぎ抜く②追い立てるという他動詞だけでなく、③長く住んでいた土地を離れるという意味の自動詞でもあることが分かったからだ。上記の文章は③で読めば「転居する」(move)ということですっと理解できる。

大人もランドセル

 最近、YouTubeやらAbemaTVやらとかでさまざまな番組にアクセスするようになった。以前から利用している人には今さらだろうが、こういうことには奥手の私には驚くことが多い。よく見ているのは漫才などのお笑いや麻雀番組。猫派(a cat person)の私には猫が登場するものも無視できない。一歳児と二匹の家猫が戯れるYouTubeを見るのはほぼ日課となりつつある。なぜ猫をかわいいと思うのか、犬に対してはそう愛着を感じないのはなぜなのか、不思議に思う。亡きお袋も猫が大好きだったことが一因しているかもしれない。
 いつか終の住処にたどり着いたら猫を飼いたいと思うが、それは見果てぬ夢と終わるのかもしれない。そうなったら天国(地獄)で猫を飼おう!
 藤井聡太君が彗星のごとく将棋界に登場してからは将棋番組もよく見るようになった。なにしろタイトル戦でなく順位戦でも藤井二冠が出場する棋戦が生中継されるのだ。私は駒の動かし方が分かる程度のへぼ将棋だが、プロ棋士のさばきを見るのはとても刺激的だ。時間さえ許せばずっと見ていたいと思う。というわけで水曜日は藤井二冠と谷川浩司九段との一戦を熱く見てしまった。おかげで走るつもりだったスロージョギングをこの日はさぼってしまうこととあいなった。
 天才棋士の頭の中は私のような愚禿凡夫のそれとは比べようもないことは百も承知している。だからこそ、彼らの脳内を少しでも「のぞいてみたい」という思いに駆られる。
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20200910-1599697942.jpg 購読している英字新聞ジャパン・ニュース紙を広げて思わず、見入ってしまった。どこかの国の大人が明らかにランドセルを背負っている写真が掲載されている。違和感を禁じ得なかったが、それはこちらに「ランドセルは小学生のもの」という偏見があるからだろう。
 “Randoseru maker launches backpack range in Germany” という見出しの記事は読売新聞からの翻訳。第一パラのリード(前文)は日本のランドセル大手のセイバンがドイツで大人を意識したランドセル(adult-oriented models)の発売を開始したことを述べている。背景には日本の少子化の危機感があることにも触れている。
 ドイツを中心としたヨーロッパでは、日本のドラマで小学生がランドセルを背負っている光景を目にして、またアメリカの女優がランドセルをファッションアイテムとして愛用していることなどから、ランドセルが成人の間でも脚光を浴びるようになっているとか。
 セイバンは兵庫県たつの市にある「天使の羽」で有名な鞄製造会社。ヨーロッパ向けには我々が知っているものに比べ、明らかに薄く作られているようだ。価格は日本円にすると5万円程度で、黒、茶色、モスグリーンの三色。「かぶせ」と呼ばれるカバーがすりなどの盗難の被害防止に役立つことも評価されている一因とか。
 そういえば、場所は忘れてしまったが、新聞社を早期退社後、アメリカやイギリスなどの地を旅している時、雑踏の中でランドセルを背負っている若い女性を見かけ、どきっとしたことを覚えている。周囲の人は特段気にもしていないようだった。やがてヨーロッパの街角で、大人の男女がランドセルを背負って闊歩している光景が普通に見かけられるようになるのかもしれない。

台風一過

 台風10号は危惧していたほどの被害はもたらさず、北上して行ったようだ。宮崎県では椎葉村で土砂崩れが起き、住民4人が行方不明になっているものの。椎葉村は私の郷里の地区からもそう遠くはない山村。土砂崩れと聞けば、容易に想像はつく。痛ましい!
 ここ福岡市東区は雨はそう降らず、未明の頃に風だけは凄まじかった。NHKや気象庁が連日声高に注意を喚起し、恐れていた甚大なる災害からはほど遠かったと言えよう。神様に感謝したい。本当に感謝だ。今は窓から青空も見え始めた。
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20200907-1599451981.jpg ノートパソコンを新しくしたことはすでに書いた。今こうしてキーをたたいていて実に快調。これまで使っていた古いパソコンも手元に置いてあり、新しいパソコンに移せなかった機能もあり、まだしばらくは併用しようと考えている。
 すべて順調と書きたいところだが、一つ不調事があった。長年使っていたプリンターがなぜか使えなくなったのだ。新しいパソコンからのプリントアウトも最初の数日はちゃんと使えていたので不思議でならない。プリンターの「故障」を告げるパソコン画面の告知もこれまで見たことのないものだった。長年使っていたのでこれも寿命かと考え、新しいプリンターを購入した。さあ、このプリンター、何年ぐらいもってくれるだろうか。私の命綱である炊飯器は新入社員時代からの愛用品でもう40年以上も使っている。40年とは言わないが、10年ぐらいはもって欲しいと願っている。大切に使いますから!
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 大リーグ。シカゴカブスでプレーしているダルビッシュ投手が絶好調だ。今季は8試合に登板して7勝1敗。直近の登板ではカブスの宿敵、セントルイスカージナルスとの試合で7回を投げ、1安打、1失点、11奪三振の見事な投球を披露。勝利数、防御率(1.44)奪三振(63)でナショナルリーグのトップに立っている。
 私はゲーム後に大リーグのホームページにアクセスして監督の評価、対戦相手のコメントなどを読むのを楽しみにしているが、ダルビッシュ投手に関するコメントは今季は絶賛の嵐と呼びたくなるほどの高評価であふれている。
 カージナルスのマイク・シルト監督は次のように語っている。“You’re seeing a guy that’s been as good as anybody in this league all year and you’re seeing why. A lot of different pitches, a lot of pitches on the plate, under the zone. Everything looks pretty much the same, a different in speed and he had a good fastball as well. He’s a tough guy to time up. He was tough.” 緩急織り交ぜ、力のあるストレートに多彩な変化球を投げるダルビッシュ投手を攻略するのは至難の業といった感じだ。敵将から「タフガイ」と称賛されるダルビッシュ投手は今季のサイヤング賞を受賞する可能性が最も高いと見なされているようだ。日本人投手でこの栄えある賞を受賞した者はまだいない。
 ミネソタツインズの前田健太投手も味方の援護に恵まれず、勝ち星は思うように増えていないが、高評価は維持している。大谷翔平君も打つ方でそこそこ活躍しており、大リーグからまだしばらくは目が離せない状況だ。

猛暑の後は台風

20200903-1599093736.jpg 凄い勢力の台風が北上しつつあるようだ。この時期になると日常的に行っている儀式の出番となる。パソコンのスクリーンに台風の進路予想図(グーグルマップ)を置き、「消えてしまえ、九州から遠ざかれ」と念を送り続けるのだ。直撃が不可避の場合でも奇跡的に被害が最小限で済むように神様に祈る。洗礼を受けているものの胸を張って「私はクリスチャンです」という資格も意思もない私だが、どこかの国で宗教的保守層の支持を得ようと取材陣を呼び集め、教会の前で聖書を手に立ったT氏よりはましかと思わないでもない。
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 そのT氏、いやトランプ米大統領は事実、真実には全然関心がないようで、自分の利益だけに専念、現時点では11月に迫った大統領選でライバルのバイデン民主党候補をおとしめるため言いたい放題の暴言・放言を繰り返している。凄まじいと形容したいほどだ。
 最近の例では大統領お気に入りの保守フォックスニュースとのインタビュー番組で、全米各地で起きている警察の黒人への度を超えた取り締まりへの抗議行動は “people in the dark shadow” が繰り広げているものであり、バイデン陣営も彼らによって操られていると荒唐無稽の論を展開した。
 さらにとある都市から、大勢の黒ずくめの服装の暴漢たち(thugs)がワシントンに向かっていたという情報もあると語り、陰謀めいたきな臭い話までも飛び出した。大統領はこうした発言を裏付けるものは示していない。CNNの記者は大統領の発言についてコメントを求められると、“It’s almost too stupid to fact-check.” と一蹴した。コメントの真偽を確認する(fact-check)こと自体が愚かな行為と指摘される一国の指導者はそういないだろう。
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 中国語の日々の学習はNHKのラジオ講座が頼りだ。平日の朝8時15分からの15分間。もっともその前に同じ15分間の韓国語講座がある。まっさらのA4の紙を目の前に置 き、ラジオから流れてくる講座の中国語の短い会話を書き取る。初級の講座だから比較的簡単な会話が流れてくる。ところがどっこい、これを完璧に書き取るのにてこずることがしばしば。ストレスにはならないが、気分は良くない。
 最近の例。「私にレジ袋を一つください」という文章が読まれた。中国語では「レジ袋」は「塑料袋」ということは知っていた。拼音(ピンイン)で表記する、sùliàodàiであり、敢えてカタカナ表記すると「スリャオダイ」。ところがテープにとり、何度聞いても「スリャオダー」としか聞こえない。最後の「ダイ」が「ダー」としか聞こえないのだ。「ダイ」の「イ」が落ちている。しばし考えて分かった。「塑料袋」の末尾が「袋儿」と変化しており、「ダー」となるのだ。このような些細なことでも疑問点が氷解すると嬉しくなる。
 ところで、ビニールのレジ袋がスーパーやコンビニで有料化されて以来、私は買い物にマイバッグを持ち歩いていることは少し以前に書いた。ジョギングの際にもマイバッグを小さく畳んで片手に持ち、走っている。ジョギングの帰途に買い物をするからだ。手ぬぐいなら汗取りとマイバッグの「一石二鳥」になると思って、どこかで売ってないかと探しているが、まだ幸運に巡り合っていない。

中国の「n-1」

 猛暑は続いているが、台風シーズンにも突入したようだ。NHKテレビの天気予報でも台風がよく話題に上るようになっている。大きな台風の直撃を受けることがないように、これから当分は毎朝神様に祈ることになる。
 政界は一足先に台風が襲来したようだ。長期政権を維持してきた安倍首相が突然の辞任を表明した。後継の首相に誰が就任するのか。NHKテレビで首相の辞任表明会見の生中継を見た。首相職が激務であることは明白。やはり自身の身体の異常を悟り、辞任を決意せざるを得なかったのだろう。その心中は察して余りある。記者団との質疑応答を聞いていて、一つ思ったことがある。私が見ていた限りでは8年近くに及んだ首相職を辞する安倍氏にねぎらいの言葉を発した記者は一人もいなかった。そういう言葉をかける記者が一人や二人いてもおかしくなかっただろうに。安倍政権に対する評価とはまた別次元の話だ。人間味あふれる記者は絶滅か?
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20200831-1598833334.jpg 公民館の中国語講座。老師(老师)が中国では今、政府が食べ物を残すことを戒めるために「n-1」を推奨しています、という趣旨のことを言われた。とっさには何のことか分からなかったが、やがて推察がついた。レストランなどで例えば4人で入ったなら、「4-1」で3皿の料理を頼むのだ。そうすることで頼んだ料理をできるだけ食べ残すことを防止しようという狙いだ。
 ロンドンの特派員時代の食事風景を思い出した。中華街のレストランで同僚や友人たちと一緒に食事する時に、4人ならばそれぞれが好きな一皿、計4皿を注文し、それを全員でシェアするのが通例だった。中国では人数に見合ったお皿の料理を注文するのは御法度になるということか。
 土曜朝。CNNのネットでまさにこの話題が取り上げられていた。Watch what you eat という大見出し。クリックすると、In authoritarian China, eating freely is a cherished activity. Now a food waste campaign wants to control meals, too(独裁主義の中国といえども、食の好みは個人の聖域。それが今や食べ物を残さないようにというキャンペーンで制約の対象に)という見出しが続いていた。
 膨大な量の食べ物が消費されずにゴミとして捨てられている現実は中国に限らず、日本を含め全世界の課題だろう。飽食の世紀か。中国でそれが今年特に深刻な様相を呈しつつあるのはコロナ禍もあるが、洪水により食糧生産地が水没したりして食糧難の危機に直面しつつあるからだという。監視カメラが全国至るところに設置されているお国だ。自治体によってはレストランでの食事風景までモニターし、食べ過ぎや浪費を目撃した場合には当局に通報するように奨励しているとか。記事の中ではあるネット発信者の次のコメントが紹介されていた。“Why should I be reported for things I bought with my own money?”(自分自身のお金で買ったものに対し、なぜ当局に通報されなければならないのか?)
 「n-1」は当然、市中の飲食業界にもコロナ禍に加えての追い打ちとなる。まあ、食べ残しをなくし、食べ物を大切にすることはいいことではあるが。日本の「もったいない」精神をお裾分けしてあげたい・・・。

世界最軽量のパソコンで再出発

 愛用しているノートパソコンを買い換えた。ここ8年近く使っていたパソコンに何の不満もなかったが、バッテリーが消耗したようで取り替えろという警告が画面に出始めていた。バッテリーは過去にも取り替えた記憶がある。電気店で尋ねると新しいバッテリーは2万円前後するとか。それなら新しいパソコンに買い換えた方が得策ではと思った。
 その店で展示されているパソコンを見てみる。手にしたとき、信じられないような軽量のものがあった。世界最軽量という案内が見えた(気がした)。私がずっと使っていたパソコンも軽量だったが、はるかに軽い。1キロもしないのでは。手にしたとき、和菓子の最中の外側の上下の蓋の部分を手にしたようにさえ感じた。決めた。これにしよう。私がずっと使っているLifebookと呼ばれるブランドの兄弟機種でもある。
 自宅に持ち帰り、初期化は自分では自信がないので、こういう時にいつもお世話になっている旧知のS君に週末、ご足労願った。彼は手際よく初期化してくれた。週明け、ブログをアップしようとしたが、どうもうまくいかない。仕事で忙しいS君にそうそう頼むわけにもいかず、メーカーの有料出張サービスをお願いすることにした。運良く電話をしたその日の午後に専門の人が来てくれ、問題をほぼ解決して頂いた。だから、こうやって新しいパソコンでブログの原稿を書き、アップしている。文字を打つのは凄く快適で調子がいい。このパソコンで2020年代を乗り切りたいと願っている。
                 ◇
20200826-1598427740.jpg 新しいノートパソコンでブログの原稿を打って(書いて)いる本日(水曜日)、テレビではCNNがアメリカで開催中の米共和党の党大会を生中継している。党大会は四日間の予定で本日は二日目。トランプ大統領支持派の人々が次々に壇上に立ち、トランプ大統領の政治姿勢や業績の素晴らしさを訴えている。あれ、そうなの? CNNのネットをのぞくと、トップの記事で Trump’s policies highlighted by everyday Americans という見出しが立っていた。共和党の有力者やトランプ氏の家族だけでなく、市井の庶民も登壇しているので everyday という語が使われている。
 壇上の人々の「歯が浮くような」トランプ賛歌を耳にした後、トランプ大領が厳かに画面に登場した。場所はなんとホワイトハウス。こうした党大会では最終日に大統領候補に選出された主役が登場してスピーチするのだろうが、トランプ氏は毎日登場してスピーチするらしい。少しでも露出を増やし、有権者にアピールしたいという思惑は見え見えだ。
 この日はホワイトハウスで中南米やアフリカ、アジアの出身者5人にアメリカの市民権を付与する式典が催され、大統領は彼らがアメリカ市民になったことを祝福した。レイシスト(人種差別主義者)とも批判されるトランプ氏が「皆さん、事実誤認です。私は世界各地からアメリカに憧れてやってくる多様な人々を温かく歓迎していますよ」と訴えたいかのようだ。あと二日。トランプ氏や共和党関係者はライバルのバイデン・ハリス民主党陣営を「左派であり社会主義者であり、アメリカを衰退に導く」と「口撃」するのだろう。
 美辞麗句に満ちたトランプ賛歌を耳にしているとストレスがたまる一方だ。それならはなからCNNを見なければいいだけのことなのだが・・・。

水がいない時でも・・

 駅構内や公共施設、一般のビルなどの公衆トイレに「人がいない時でも水が流れることがあります」という注意書きが添えられていることがある。私は用を足しながら、この注意書きに出合うと、よく語を入れ替えて、その違いを一人で楽しむことがある。つまり「水がいない時でも人が流れることがあります」と読むのだ。「人が流れる?」・・・おお怖!という具合に。ただし、「水がいない時でも」という文章は日本語ではおかしいので、「水がない時でも」と修正しなくてはならないなあとちょっとがっかりはする。
 日本語では「いる」と「ある」は根本的な違いがある。「人がいる」と言えても「人がある」とは言えない。同様に「水がある」と言えても「水がいる」とは言えない。「水がない」と言えても「水がいない」とは言えない。
 長々と書いたが、中国語や韓国語ではこの「いる」「ある」が同じ語で済む。「有」(yŏu)と「있다」(イッタ)。中国語の辞書に次の例文が載っている。「我有一个孩子」(私には子供が1人いる)。「院子里有一棵大树」(中庭に大木が一本ある)。どちらも「有」でOKだ。韓国語の方でも「집 근처여 큰 공원이 있다.」(家の近くに大きい公園がある)。「오빠는 미국에 있다.」(兄はアメリカにいる)。どちらも「있다」が使われている。
 日本語でも「いる」と「ある」が中国語や韓国語のように同じ語だったら、冒頭に紹介した注意書きの前後の語を入れ替え、凄く奇妙な、しかしスマートなジョークにすることができるのではと思うのだ。そんなこと考えるのは私ぐらいしかいないかもしれないが。
                   ◇
20200824-1598240347.jpg 宮崎の妹から宮崎のお菓子が送られて来た。コロナ禍でずっと帰郷できないので先日、ラインメールでお願いしたのだ。届いた宅急便には焼酎のつまみとなる地鶏やささ身の小さなパックも入っていた。週末、有難く頂こう。私は妹がいることでこういう具合に結構助かっている。個人的にはこのことを昔から「イモートコントロール」と呼んできている。テレビのチャンネルをかちゃかちゃと自由自在に変えることができる「リモートコントロール:リモコン」(remote control)を念頭に置いての私だけの他愛ない造語だ。コロナ禍で昨今脚光を浴びている「リモートワーク」とは関係ない。
                  ◇
 米大統領選。民主党のジョー・バイデン氏が指名受諾演説を行うのをCNNテレビの生中継で見た。コロナ禍のため、生の聴衆はおらず、オンラインを活用しての演説だった。特段気負うこともなく、トランプ大統領の失政を的確に指摘し、有権者に11月の大統領選での投票を淡々と訴えた。悪くなかったと思う。CNNの各コメンテーターからも上々の評価を受けていた。
 まあ、今の情勢が続けば、バイデン新大統領が誕生することになるのかと思う。だが、アメリカといえども、政治の世界は「一寸先は闇」なのだろう。失礼ながら、愚劣ではあるが、狡猾であろうことは疑いないように思えるトランプ氏のことだ。どんな悪あがきの手を尽くして再選を目論むか予断を許さない。アメリカの有権者が今後の大統領の言動を冷静に見極めるよう期待したい。

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