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自分へのご褒美

  • 2025-12-22 (Mon) 09:48
  • 総合

20251222-1766364417.jpg 私はこのブログでは身辺雑記を中心に書いている。といっても、非常勤講師をしている職場に関することは極力触れないようにしている。その理由はことさら述べる必要はないだろう。善意で書いたとしても関係者の心を傷つける可能性がなくはない。それで、ライフワークである外国語学習に関係する話題以外のことはシャットアウトしている次第だ。それは女子大や専門学校で教えていた時にも自身に課してきた戒めだ。
 さて、本日から熊本・玉名温泉のホテルに投宿する。この夏に初めて足を運んだ時に気に入った温泉地だ。湯がいいと思った。もう一度浸かってみたい。背中の帯状疱疹は一向に完治する気配がない。少しでも癒やしたい。もう一つ、近くに穴場的なレストランがある。そこを再訪することも楽しみだ。最大の楽しみは部屋にこもって読書三昧。読みたい文庫本は買ってある。私は急がず、じっくり読む派なので、文庫本は2冊もあれば十分。それに、オンライン英語教室で読んでいるオー・ヘンリー賞受賞作品を集めた短篇集も持参するので、時間を持て余すことはないだろう。
 仕事のことはすっかり忘れたいが、一つだけ、忘れてはならないことがある。1.2週おきの日曜日に催している英語教室。この日がその日曜日。温泉に浸かった後にパソコンを開いて教室を開講する。自宅にいなくても開講できるのは本当に便利だ。この日は今年最後の教室。ナイジェリア出身の作家の作品を読む。アフリカをライフワークにしたいと願っている私は作品の大団円で思わず声を上げて笑いたくなったユーモラスな短篇だった。2人の受講生はどうだろうか?
                  ◇
 読売新聞やNHKラジオ、海外のメディアで国際面のニュースは毎日フォローしているが、今年も暗澹たる思いに駆られる記事ばかりだったような気がする。聖書が説く世紀末の時代に本当に我々は生きているのではないかという思いが強くなる。私のように行く末が見えてきた世代はいいが、生を受けたばかりの赤ん坊やよちよち歩きの幼児たちは可愛そうでならない。
 いつもは見出しだけを見て、素通りしている英BBCのネットの記事に手が止まった。その見出しは Putin vows no more wars if West treats Russia with respect とあった。「もし西側がロシアを尊敬の念で遇するならば戦争はやめるとプーチン大統領が約束」。額面通りに受けとめることはできないだろうと思いながらも、近年ではあまりお目にかかれない前向きの見出しに興味を覚え、記事をプリントアウトして読んでみた。
 プーチン大統領が4時間を超えるロシア国民との質疑応答に際して、BBCのロシア編集担当責任者の質問に答える形で述べたのだとか。大統領は欧米諸国の北大西洋条約機構(NATO)がかつて東欧には手を出さないと約束したのに、その約束を反故にして東欧にまで進出してきたように、我々を再び欺さないならば、ロシアによるウクライナ侵攻が終息する可能性を示唆したようだ。プーチンウオッチャーならこの興味深い発言の真意は分かるのだろう。そうでない私は脳内を??が駆け回る。ウクライナ侵攻が勃発してもうじき4年。ウクライナを打ち負かせないプーチン政権が音を上げつつあるように見えなくもない。

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