- 2025-10-30 (Thu) 16:25
- 総合
何だか急に肌寒くなったようだ。秋があっという間に終わり、初冬を迎えたような。思わず、次のような落語風のやり取りが頭に浮かぶ。――貧乏長屋に暮らす八五郎と大家さんの会話だ。
八五郎「大家さん、最近の気候はおもしれーもんですな」
大家「なんだい、藪から棒に。最近の気候がおもしれーなんて。ちっともおもしろくねぇだろ。猛暑が過ぎたと一息ついていたら、急に寒くなっちまったじゃないか。俺はもっと秋を楽しみたかったよ!」
八五郎「俺も同じ思いですよ。長屋のみんなもそう思ってますよ。最近の気候は秋(飽き)ない。だからおもしれーと」
大家「なんだ、それ、駄洒落かい。おもしろくもなんともねぇぜ!」
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ズームで毎月2回行っている英語短編小説を読む教室。来月からまた米作家、オー・ヘンリーにちなんだ賞を受賞した作品を読む。2025年のヘンリー賞を受けたのは20作品。ネットで注文した本を手に少しずつ読み進めているが、正直に書くと、今のところ、今年の作品は今ひとつぴんとこない印象だ。これから出合うのかもしれないが、果たして・・。
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こりもせず、大リーグのことをまた一つ。ワールドシリーズたけなわで肝心の熱戦を生で見ることができない、私にとって悲痛な日々が続いている。さすがに仕事(授業)中に経過をスマホでフォローすることなどできっこない。実際、仕事中にはドジャースや大谷翔平君のことなどすっかり忘れている。仕事が終わって職員室に戻り、いつも職場に持参しているパソコンを立ち上げて初めて途中経過を知る。日本時間火曜日のゲームは凄まじいものだったようだ。延長18回。延々6時間を越す長丁場の展開。幸い応援しているドジャースがブルージェイズに6対5で劇的なサヨナラ勝ちを収めた。
私は帰宅後、パソコン画面のYouTubeで試合の主なプレーを追った。印象的だったのは翔平君の信じ難い活躍。4打数2ホームラン、2長打。4敬遠を含む5四球。出塁率10割。9回打席に立ち、9回とも1塁を踏んでいる。ワールドシリーズでのこれまでの記録は6回が最高で7回以上、出塁したことはないのだとか。翔平君は9回も出塁しているのだ!
彼がこの試合で7回だかに2本目のホームランを放ち、5対5の同点に追いついた場面のビデオを何度も見た。翔平君がかっ飛ばしたボールがスタンドインした直後、現地の中継アナが絶叫していた。我々が目撃しているオータニの打棒は皆さん “Once in forever” のものですよと。“Once in a lifetime” という表現は知っていたが、“Once in forever” は耳にしたことがなかった。forever は「永久に」「いつまでも」という副詞だから意味合いは容易に想像はつく。「こういう事例(経験)は未来永劫、もう二度とありませんよ、皆さん」と実況アナは訴えたかったのだろう。無論異論はない。ワールドシリーズがどういう結末に至るか分からないが、この日のゲームは長く語り継がれる歴史的なものになるだろう。
残念ながら、ドジャースは水曜木曜のゲームを落とし、瀬戸際に追い込まれた。私は少しく虚脱状態。ドジャースは移動日をはさみ再びトロントへ。エース山本由伸投手のうなるような力投に期待しよう!土曜日だから自宅で心置きなく応援できるのが嬉しい!
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