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Not enough adjectives, superlatives!

  • 2025-10-26 (Sun) 20:21
  • 総合

20251026-1761477635.jpg 前回に続いて米大リーグの話題。平日(特に午前中)仕事を抱えていると大リーグの生中継に付き合うことはできない。週末は別。それで今週末は心置きなくテレビの生中継、それも最高峰の戦い、ワールドシリーズを楽しむことができた。もっとも土曜は応援していたドジャースが対戦相手のブルージェイズに大敗したため、途中から観戦するのを放棄した。そのため、大谷翔平君のワールドシリーズ初ホームランを見逃してしまった。
 明けて日曜。この日は今やドジャースのエースと言える山本由伸投手が投げる日。仮に山本投手でブルージェイズに連敗すると、ワールドシリーズ連覇に暗雲が漂うことになるのは不可避。何が何でも勝たねばならない。期待半分、不安半分で午前9時のプレーボールを待った。ドジャースはビジターだから先攻。大谷翔平君が初打席から重苦しい空気を振り払う快打を披露してくれることを願った。だが、印象にも残らないような平凡なレフトフライ。それでも二死から中軸が連打して先取点を奪取。
 これは何とかいけるかと思ったのもつかの間、その裏、頼りの山本投手が初戦を猛打で圧勝した勢いに乗るブルージェイズ打線にいきなり連打を浴び、無死1,3塁の大ピンチ。同点、場合によっては逆転を覚悟したが、並みの投手でないのが山本投手。中軸をしっかり抑えて無失点で切り抜けた。3回には犠牲フライで同点に追いつかれたものの、その後は圧巻の投球を見せ、味方打線の追加点を呼び、何と9回を完投して勝利投手となった。大リーグのレジェンドの解説陣からは今の時代にワールドシリーズで完投するのは希有なこと、山本投手の非凡さを見せつける好投だったと称賛の声が相次いでいた。
 とここまで書いてきて、なんだか、野球の観戦評を書いているような気分に・・。ふと新聞記者になった駆け出しの頃を思い出した。八王子支局に配属されて二年目か三年目の頃で、甲子園の地区予選が始まると若手の記者は各球場に張り付いて取材、県版に短い選評を書くのが仕事だった。私はこの選評を書くのが好きだった。試合の流れを要領よくまとめ、できうる限り、勝ち負けの決め手となったプレーを活写したいと願い、バックネット裏から観戦していた。試合の写真も撮った。私は写真撮影の腕が劣ったのか、自分の撮った写真が翌日の県版の紙面を飾った記憶は皆無に近い。しかし、選評はデスクの手が入ることもあまりなく、日々、県版の片隅に掲載されていた。
 ワールドシリーズの舞台はトロントからロサンゼルスに移る。ドジャースは地元ファンの熱狂的声援を受けるだろう。大谷翔平君も第4戦での先発が予想される。平日の午前中の試合だから私はしばし生観戦はできない。第6、7戦にまでもつれてくれれば週末、また自宅でテレビ生観戦が可能となる。そうなって欲しいと思う反面、ロスで一気に3連勝すれば、再びワールドチャンピオンとなる。そうなれば山本投手が再びマウンドに上がることはなくなるが、その分ハラハラドキドキからは解放されるだろう。
 大リーグのホームページには山本投手の力投を称える自軍の主力選手、フレディ・フリーマン内野手の次の談話がアップされていた。"It’s amazing. There’s not enough adjectives, superlatives, anything you wanna say." (驚嘆すべき。もはや彼を形容したくなるような形容詞や最上級の類はない)。ドジャースいや大リーグのスーパースターは翔平君だけではないようだ。

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