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切り干しダイコン

  • 2026-08-30 (Sun) 16:15
  • 総合

 福岡はまだ真夏のような猛暑が続いている。いや、日本中がそうかもしれない。私は暑さに弱いということはないが、さすがに「もう勘弁してくれ」と言いたくなる。以前に書いたことがあるが、温暖化の進行で日本は温帯ではなく、亜熱帯の域に入りつつあるのでないかと危惧する。国内各地で被害をもたらしている線状降水帯による豪雨も江戸や明治時代、いや、大正、昭和時代には考えられなかったようなものだろう。令和の今の日本ではそれが日常茶飯事になりつつある。昔の人はこんな時、「長生きはしたくないねえ」とぼやいたことだろう。
 令和に暮らしている私は「お迎え」がまだ当分来そうにはないようだから、そんなありがたくないものにも付き合っていかねばならない。幸い、福岡の地は大地震や豪雨被害はいまのところ無縁のようだが、いつまでもそういうわけにはいかないだろう。心のどこかに常にそうした緊急事態に備える気持ちを抱いておかねば。幸か不幸か独り身の私は自分一人の身を案じるだけでいい。いや、本当はそうはなりたくなかったのだが・・・。
                  ◇
 毎朝読んでいるキリスト教の祈祷書 “Walking in Grace 2026” に次の一節。
 Baptism, by default, is a communal event, not a private one. 意味合いはだいたい推量できた。「洗礼は個人的な行事ではなく共同体の行事である」。現代の日本人には「個人的な」と訳すよりも「プライベートな」とした方がぴったり来るかもしれない。私がちょっと戸惑ったのはこれではなく、by defaul という語句だ。以前にも辞書等で調べた記憶があるが、どうもピタッとくる訳語を見つけきらなかったようだ。上記の文章でまた迷ってしまった。
 私の(電子)辞書にはどうも良さそうな訳語が載っていない。ネットで検索してみた。あった。「初期設定で」「自動的に」「消極的な理由で(他に選択肢がないため結果的に)」といった意味が紹介されていた。つまりby default は「本来(当然そうあるべき姿として)」や「基本として」「自然とそうなるものとして」という意味を持つ。上記の文章は従って「洗礼は本来、共同体の行事である」と訳せる。これでようやく理解できた(ような気がする)。
                  ◇
 この夏はよく飲んだ。といっても昔ほどではないが、ほぼ毎晩、時には日が高いうちから飲んだ。大好きなビールは自宅では飲まないようにしているが、関西の知人が缶ビールのボックスを送ってくれたこともあり、これ幸いと連日飲んだ。ウイスキーや焼酎のハイボールも飲んだ。久しぶりに飲んだウイスキーのハイボールが嬉しかった。
 肴はスーパーで買ってきた刺身。さすがに健康面を考えて野菜もできるだけ食べようとしたが、私はどうも野菜が勝手が悪い。キャベツにしろレタスにしろ、残すところなく食べきったことは皆無に近い。もったいない。近頃はまりつつあるのが郷土の切り干しダイコン。切り干しダイコンはどこかで滋養たっぷりと書いてあって、気になっていた。椎茸もそうだが、乾燥させると生よりも滋養がぐんと上がる食品なのだろう。それに安い。倉碗デカ、いや食らわんでか!
 かくして今日も台所に立ち、切り干しダイコンを水で戻し、フライパンで炒める。

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