- 2025-08-05 (Tue) 15:24
- 総合
私は本当におっちょこちょいだ。「おっちょこちょい」は標準語だったかなと不安になり、辞書でしらべるとちゃんと記載されている。今回の旅でも自分のこのおっちょこちょい、すなわち落ち着きのなさを改めて認識させられている。
おっちょこちょいは自慢できないことであり、「公言」などしたくないのだが、このブログは備忘録でもあるから記しておきたい。まず、嬉野温泉の宿にスマホの充電器を忘れた。部屋を出る際に忘れ物がないか入念にチェックしたのにもかかわらず、ドアの近くのソケットに差し込んでいた充電器のことを忘れていた。後刻かかってきた宿の人の電話で初めて気がついた。それで玉名温泉のホテルに宅急便で届けてもらった。届いたのはホテルをチェックアウトする直前。スマホの充電が切れかかっていたため、ホテルのロビーで急ぎ、充電させてもらった。タクシーを呼んでもらい、新幹線の新玉名駅に向かった。駅に着いた直後に充電中のスマホをロビーに忘れたことに気がついた。再びタクシーに飛び乗ってホテルに引き返し、スマホと充電器を回収して駅に戻った。あほとしか言いようがない。
そして指宿に到着した昨日。指宿は何度か訪ねたことがある。名物の砂蒸し温泉も。指宿駅から砂蒸し温泉まで歩いた。入浴料金は1,500円。普通は10分も熱い砂をかけてもらえば十分らしいが、欲張りの私は30分ほど我慢して砂の下に横たわった。砂蒸し温泉を堪能した後に近くのビジネスホテルにチェックインした。ホテルの人に勧められた寿司屋さんに夕食に向かう。海の幸を堪能した後、会計を済ませホテルに戻る。ホテルに戻って再び自分のおっちょこちょいさに気づく。入れ歯を忘れたのだ。私は左下の奥歯にかぶせるような小さな入れ歯をしている。最近作り替えたばかりのこの入れ歯がどうもしっくりこず、痛いと思うこともしばしば。それで食事するときには時々、外すこともある。この夜もそうした。その外した入れ歯をティッシュに包んでカウンターの脇に置いたまま忘れてホテルに戻っていたのだ。寿司屋を出る際、板前さんに「お忘れ物のないように」と言われていたことを思い出す。この後のドタバタ劇まではここに書きたくない。入れ歯をホテルまで届けて頂いたタクシーの運転手さんがとても親切だったことだけは記しておきたい。
さて一夜明けた火曜日。指宿からどこに向かおうかしら。新幹線のターミナルの鹿児島中央駅に引き返し、そこから宮崎方面に進む手もある。指宿のある薩摩半島の対面は大隅半島。新聞記者時代に何度も取材した南大隅町がある。地元のTさんに会いに行く手もある。指宿の港からフェリーも出ている。よし、南大隅町の根占港に向かうか。近くにネッピー館という宿泊施設があり、そこの温泉もサウナも大好きだ。フェリーが出るのは山川港。指宿駅前から出ているバスで340円。山川港から根占港まで800円。フェリーに乗るのは滅多にない経験だから少し気分も高ぶる。50分程度で根占港に到着した。
Tさんは地元の町役場に勤務されている。港から役場までとぼとぼと歩き、Tさんに挨拶してしばし懇談。その後、ネッピー館までTさんの車で送ってもらった。とりあえず、温泉に浸かり、身体を癒やしたい。Tさんからは今夜はぜひ我が家で一杯やりましょうと誘っていただいた。朋あり遠方より訪ねる、又嬉しからずや!