書籍

『対流 対馬藩外交僧規伯玄方』 鈴木真弓

『対流 対馬藩外交僧規伯玄方』
鈴木真弓

 

四六判、並製、360ページ
定価:本体2,200円+税 
ISBN978-4-86385-746-9 C0093

装丁 藤田 瞳
装画 宋 旼娥(ソン・ミナ / Song Min A)「天文在上文武在下」

 

偽りの国書を書いた男が、
最後まで貫いたものとは

徳川幕府を揺るがした国書偽造事件。
国境の島・対馬で朝鮮通信使を迎え、
朝鮮・漢城の地を踏み、
流刑先の盛岡で清酒を伝えた
ひとりの禅僧の数奇な生涯。

 

江戸時代初期、筑前(ちくぜん)国(のくに)宗像(むなかた)の農家に生まれ、十二で出家した規(き)伯(はく)玄方(げんほう)。漢学の才を買われ、日朝交易の要所・対馬(つしま)で外交僧となる。豊臣秀吉の朝鮮出兵で断絶した国交回復を目指し、柳川(やながわ)家家臣・松(まつ)尾(お)七(しち)右衛門(えもん)と和平交渉に奔走する。二人の胸にあるのは、かつて出会った朝鮮人被(ひ)虜(りょ)の陶工・イジュン。彼を見つけ、祖国へ帰したい――しかし交渉は難航、「国書」を巡る一大事件に巻き込まれていく。史実の空白に大胆な発想を重ねて描く!

宗像、対馬、博多、京都、駿府、盛岡、アイヌ、朝鮮各地を舞台に描く歴史綺譚。

 

2026年11月発売です。

 

【著者プロフィール】

鈴木真弓(すずき・まゆみ)

ライター。静岡県生まれ。雑誌、新聞等への寄稿のほか、
静岡の酒の取材をライフワークとし、セミナーや講演を行う。
映画『朝鮮通信使〜駿府発二十一世紀の使行録』(2007年、静岡市製作)の脚本を担当。
通信使に関する独自取材を続けるなか、対馬の外交僧・規伯玄方が流刑先の盛岡南部藩に当時の様々な先端知識や技術を伝え、そのひとつに「清酒」があったことに着目し、本書を書き上げた。