英語でさるく 那須省一のブログ
お粥は飲む(喝)もの
- 2019-07-11 (Thu)
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外部には公表されることのない外交公電でワシントン駐在のキム・ダロック英国大使から「無能」呼ばわりされたトランプ米大統領が怒髪冠を衝くように怒っているようだ。民放テレビを見ていたら、大統領が大使を “a pompous fool” とこき下ろしたと報じていた。民放テレビ局は「思い上がった馬鹿」と訳していたような記憶がある。
渦中の大使はそっくりその言葉を大統領にお返したい思いだろうと推察される。それにしても、トランプ氏のような気まぐれな指導者と冷静沈着に付き合っていくのは並大抵のことではないだろう。そんな人物が世界にいるのかしらと首を傾げざるを得ない。そう思ったら、灯台下暗し。ごく近いところに一人、いや二人ばかりいた。
この項をアップしようと思った11日朝、ダロック大使の辞任が報じられている。英米両国の外交問題に発展しつつあることの責任を取った形だ。メイ英首相の後任を選ぶ保守党の党首選にも余波を及ぼしているが、今回の件で株を下げた人物はダロック氏ではなく間違いなくトランプ氏だろう。
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来週末に再び、台北に行くことにした。今年4月に淡江大学で受講した中国語講座の約4か月のコースが終了し、最後の授業があるからだ。先生の黄老師から暇があるならお出でなさいと誘われていた。ほぼ風来坊に近い年金生活者にとっては出費がかさむ旅はそうは気軽に出かけられないのだが、「人生は出会い」と思い、それを実現することが無理なく可能な限り、神様が「行って来い」と言っておられると解釈する、いや、解釈したい。
クラスメートは10余人。私が4月末にクラスを去った時は私たちの中国語力は大差ないように感じていたが、おそらく今では彼らの中国語は格段に上達していることだろう。私のとても緩い独学ではとても太刀打ちできない。その現実を認識するだけでも行って見る価値はあると思われる。もちろん、彼らとの再会は楽しみである。私にとっては子供のような世代の若者がほとんどだが、年齢差を意識することは皆無に近いから不思議だ。私は生来の能天気者だとつくづく思う。いいことかどうか分からないが。
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NHKラジオの第2放送で韓国語と中国語の初級講座をともに毎日聴いているが、韓国語の講座はどうも「中身」が薄い気がしてならない。テキストを買わずに聴いているのだが、中国語の講座は歯ごたえたっぷり。うろ覚えの語彙とか初めて耳にする語彙もあり、辞書と格闘する日々だ。韓国語の講座はあまり辞書を引くこともない。私の力があるわけでは決してない。そのうち、「中身」が濃くなることを願うばかり。
中国語の中級講座「レベルアップ中国語」は再放送だから何とかついていけるが、それでも私には十分難解。基本的な発音の留意点を指摘してくれるのが嬉しい。zhi と ji が私には難しい。台北の大学でも老師に悲しくなるほど注意されていた。舌を口の奥に立てて音を出すzhi がともすると普通の ji になってしまう。上記の講座で「喝粥」「喝酒」の音の違いが説明されていた。前者は「おかゆを食べる」でピンイン表記は zhōu、後者は「酒を飲む」でピンイン表記は jiǔ 。私には口でも耳でも言い(聴き)分けるのは難しい。
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理解不能の "incempetent"
- 2019-07-08 (Mon)
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本日(7日)は七夕だった。ふと気づくと、まだエアコンのリモコンに触っていない。数日前にはちょっと蒸したが、まだリモコンに手は伸びなかった。このところ曇天が多く、体に蓄積した自然の熱量がまだ我慢の範囲内に収まっているからかもしれない。
とはいえ、この夏初めての行動に出た。玄関のドアを少しだけ開け放つことだ。つっかえ棒をしてちょっと開けるだけだが、ベランダに面した窓を開けると、涼しい風が部屋を吹き抜けていく。昼間なら、これでエアコンから解放される。窓辺に吊るした風鈴が軽やかな音を届けてくれるのも嬉しい。今机の上の温度計は28.1度。これが間もなく30度を超えるのだろう。部屋を吹き抜ける風だけで今夏どれだけ「抵抗」できるだろうか。
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CNNをチェックしていて、メインニュースの見出しに知らない難しそうな単語を見かけた。—incempetent— 辞書を引いてみたが、出ていない。ネットだと —incompetent—という語に転換されて出てくる。本文を読むと、どうやらタイポ(typo 誤植)らしいことが分かった。トランプ米大統領にまつわる記事だから、ツイッター上でタイポを連発することで知られる大統領を揶揄するために敢えてタイポの語を掲載したのかと勘繰りたくなった。だが、もう一つの—inept—は正しく綴られており、単なるタイポのようだ。
前文(lead)は次の通り。Cables sent from the United Kingdom's Ambassador to the United States to the British Foreign Commonwealth Office (FCO) describe President Donald Trump as "inept," "insecure" and "incompetent," a UK government official confirms to CNN.(英国の駐米大使から英外務省に送られた外交公電はトランプ大統領を「不適格」「安定感に欠ける」「無能」と形容していた。英政府筋がCNNに認めた)
どこの国であれ、駐在の大使からかくも酷評されてしまう指導者・政治家はそうはいないだろう。「身内のやり取り」とは言え、歯に衣着せぬ人物描写も凄い。
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最近、ある方のブログを読んでいて、英作家サマセット・モームの随筆の中の次の文章が引用されていた。All these notions I have long since abandoned. 日本語に訳すと、「こうした考え方はすべて私はずっと昔に放棄した」とでもなるのだろう。私はこのような英文が「苦手」。文法的には現在完了形となっているとなおさら。単なる過去形で書くと、おそらく All these notions I abandoned a long time ago. とでもなるのだろう。こちらの方が日本人には分かりやすいかと思う。そうはいっても、いつか私も現在完了形で long since(ずっと昔に) をさりげなくはさんで上記のような英文を書けるようになりたいとは思う。
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小倉のよみうりFBS文化センターと福岡・天神のカフェ「本のあるところajiro」で英語を教えています。小倉は毎月第1、2、3火曜日の午後。天神のカフェでの英語教室は初級クラスが毎月第2、4水曜日の夜、中級クラスが毎月第2、4日曜日のお昼過ぎ。小倉教室はhttps://yomiuri-cg.jp/ で。天神教室はhttp://www.kankanbou.com/ajirobooks/ で。
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Like it or not, よく耳にする like
- 2019-07-05 (Fri)
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東京に住む友人から福岡は雨は大丈夫かというメールが届いた。九州が広いということを普段あまり実感することはないが、今回の九州南部豪雨ではそれを実感した。福岡に戻ると快晴とまではいかないが、雨は降っていない。昨日は洗濯して洗濯物をベランダに干すことさえできた。天気予報で福岡も雨を覚悟していただけに不思議な気分だ。
南九州も大雨のピークは過ぎたようだが、ネットで気象衛星の画像を見ると、まだ大きな雲の塊が九州の南西海上にある。まだまだ油断はできないようだ。猛暑も嫌だが、早くからっと晴れ上がって欲しいものだ。
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「ジャパン・ニュース紙」を手に取って、ちょっと面白い記事を見つけた。こういう記事に出合うと、やはり、新聞を購読している良さを感じる。パソコンやスマホでも読むことはできるのだろうが、実際の紙面は毎日、何気なく目に飛び込んでくるのだからありがたい。
その記事の見出しは Opelka knocks out 3-time Slam champ Wawrinka in 5-set thriller というものだった。英国で行われているテニスのウィンブルドン選手権で実力者のワウリンカ選手が無名のオペルカ選手にフルセットの末に敗れたのだろうというぐらいの推測はつく。錦織圭選手の記事だったらすぐに読み始めたかもしれないが、見出し自体はそう食指が動くものではない。それでも前文(lead)ぐらいはさっと目を通してみた。Reilly Opelka still is getting used to some aspects of visiting Britain. オペルカ選手が英国人ではないことが分かる。英国のどういう点に慣れつつあるのだろうかと興味をそそられ、読み進めることになった。
この選手はアメリカ人で21歳の新鋭。身長2㍍11㌢もあるのだとか。それではホテルのベッドで身の丈に合わないこともありうるだろう。興味深かったのは次のくだりだ。滞在しているホテルにエアコンが設置されていないことに対しての不満を吐露している。
“Every year I come here, and, like, ‘Why is there no AC?’ They’re like, ‘Oh, it’s never hot here.’ Every year, it’s over 80 degrees (26 C)!” Opelka said.(「僕は毎年ここに来ているんだ。『なぜエアコンがないの?』って尋ねると、ここの人たちは『大丈夫、決して暑くはならないから』って答える。でも、80度<摂氏26度>以上にはなるんだよ!」とオペルカ選手は語った)。彼の出身地のフロリダ州では夏のエアコンは欠かせないのだろう。
イングランド及び英国が夏でも涼しいことはよく知られている。私も93-96年に新聞社のロンドン支局に勤務したが、エアコンが欲しいと思ったことはない。それほど真夏でも快適な日々だった。おそらく今でもそうではないかと思うが、オペルカ選手は十分暑いと感じたのだろう。英国と海をはさんだ隣国のフランスでは最近、45度を超える猛烈な暑さになっているというニュースを目にした記憶がある。今年は英国も例年にない暑さになっているのかもしれないが。
参考までに、オペルカ選手の言葉にある like はアメリカの若者がしょっちゅう口にする語だ。あまり意味のない語だが、「何て言うのか」「そのつまり、えぇっと」という感じ。私の尊敬するアメリカ人の老師はこうした間投詞的な語を嘲笑している。
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雨が心配
- 2019-07-03 (Wed)
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雨に降りまくられた南大隅町を去り、宮崎経由で福岡に戻った。復路の切符を持っていた宮崎駅―熊本・新八代駅への高速バスが雨のため終日運休となり、九州新幹線での帰福ができないことが判明。致し方なく東回りの日豊線で福岡を目指すことにした。最悪の場合は飛行機で帰福することも考えていたので、まあいいか。払い戻しを受けて、改めて宮崎―香椎(福岡)間の特急「にちりんシーガイア」の切符を購入。4,400円の新たな出費を余儀なくされたが、航空券のことを考えると御の字だ。
施設に入っている長姉夫妻の顔を拝んで、特急に乗り込んだ。日豊線に乗るのは久しぶり。空いていて快適な乗車となったが、午後3:35分に宮崎駅を発ち、香椎着は午後8:49分。5時間14分の長旅だ。文庫本や中国語の辞書とにらめっこしたため退屈することはなかったが、香椎に到着した時はさすがに疲れを覚えた。それでも妹を含め、南大隅町のTさん夫妻、鹿屋市のHさん夫妻と再会し、楽しいひとときを過ごすことができて有意義だった。
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急転直下の米朝首脳会談。どこの国であれ、首脳が会談するのは悪いことではないだろうが、今回のトランプ・金正恩会談は大きな?をつけてその意図を推測せざるを得ない。特にトランプ氏が会談直後に「私が大統領に就任して以降、米朝関係は戦争の瀬戸際から和平の道を歩んでいる」という趣旨のことを誇らしげに口にしていたが、果たして本当にそうなのかと首をかしげざるを得ない。来年の米大統領選で共和党のトランプ氏打倒を目指す民主党の各有力候補たちは今回の会談を大統領選をにらんだトランプ氏のお得意の「宣伝行為」(a publicity stunt)と一蹴している。
北朝鮮の核の脅威は依然そのままだし、金正恩氏の存在感がいや増すばかりではないのか。トランプ氏にとって北朝鮮・金正恩カードは世界のメディアの耳目を一身に集める黄金の切り札になっており、我々はそれに振り回されているだけなのかもしれない。
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昨日のジャパン・ニュース紙に米アラスカのベーリング海などの氷が例年よりずっと早く解け始め、アザラシ(seal)やセイウチ(walrus)を食糧にして暮らしている住民に深刻な影響を及ぼしているという記事があった。地球温暖化によると見られる海水温の上昇で漁場(?)が遠のきつつあるのだという。
翻って、九州各地で今豪雨が懸念されている。NHKテレビはここ数日、気象庁の要請を受け、「命を守らなければならない状況が迫ってきています」と再三呼びかけている。このブログでだいぶ前に書いたことがあるが、宮崎に帰郷すると、昔は経験したことのない雨を見ている気がしてならない。門外漢だが、乱暴に書くと、南太平洋の熱帯か亜熱帯の国々で見られる雨が今の宮崎の山間部で降るようになっているではないかという疑念がくすぶる。
昨日のNHKテレビでは鹿児島で平成5年に起きた死者総勢71人を出す惨事となった豪雨を振り返っていた。昔から時には九州(日本)では豪雨が襲来していたと思いたい。願わくは、地球温暖化でこうした大水害がこれから毎年、日常茶飯事の光景になるというものではないことを祈りたい。そうでなくとも、我々は大きな台風や大地震の脅威にさらされ続けている。
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雨、雨、비・・・
- 2019-06-30 (Sun)
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やはり神様は私にそんなに甘くはなかった。南大隅町は到着して以来、ずっと雨模様。宿の近くの海水浴場は人っ子一人いず、波も荒い。足をまだ冷たい海水につけて引き返した。
温泉で癒された後、宿のベッドに寝転んで(畳の上に、といかないところが切ない)手にしているのは『唐宋伝記集 南柯の一夢 他十一篇』(今村与志雄訳・岩波文庫)の文庫上下本。中国語を学習していなければ一生出合うことはなかった書だろう。書店で何気なく視界に飛び込んできたので買い求めた。
表題ともなっている「南柯の一夢————南柯太守伝」が印象に残った。酒に酔いつぶれて眠りに落ちた男が不思議な魔界のような世界に誘われ、とある王国で立身出世し栄華を味わうが、やがて国王の妬みを買って失脚し、再び人間界に追われ、眠りから覚める物語。夢の中では20余年の歳月を送っていたが、目覚めると眠りに落ちる前と何ら変わっていなかった。男が覚えていた魔界への入り口、古い槐の木の下を掘って見ると、自分が暮らした王国とそっくりの蟻の王国があった。
男はしみじみと述懐する。「ああ、蟻の神秘と不思議は、奥深くて判らない」。そして男は「南柯の虚無をしみじみ感じ、人の世のはかなさを悟って、それからは道教の教えを一心に学び、酒と女色を絶った」という。唐代(618-907)の伝記作家の作品で「人の世の営みのはかなさ」を説いているが、こうした伝承・物語はおそらくどの国(地方)にも似たようなものが残っているのだろう。「酒と女色を絶った」というくだりが耳に痛い。
ところで、この物語の中で男が国王に気に入られ、その娘を妻とする場面が出てくる。その中で天女のように美しい「金枝公主」という娘が登場する。少し前にこの「公主」という語に出合っていた。「プリンセス」という意味だと知っていたので、なるほどと思った。そうでなければ「公主」=「プリンセス」とは到底思い浮かばなかっただろう。
◇
テレビをつけると、世の中は大阪G20サミットの首脳会議や陸上日本選手権の白熱のレースが話題を呼んでいる。見たくなないのだが、いやでもトランプ米大統領の得意満面な笑顔が飛び込んでくる。彼は素顔はどういう人物なのだろう。案外、気さくで人懐っこくて話の分かる好人物だったりして、と思わなくもない。
だが、世界の平和と安定が彼の頭脳に大きく左右されると考えれば、そう楽観的に思考することも許されない。米CNNはTrump embraces dictators and despots in deal-making G20 summitという見出しで、トランプ大統領が今回のG20サミットでロシアのプーチン大統領、サウジアラビアのムハンマド皇太子らと睦まじく会談したことや、北朝鮮の金正恩氏に直接対話を呼びかけた政治姿勢を皮肉っていた。
CNNの記事ではカーター元大統領がトランプ大統領は「違法な大統領」(an illegitimate president)だと批判しているものもあった。カーター氏は大統領選に介入したと言われるロシア疑惑を念頭にトランプ氏の違法性を指弾している。彼はこれまで意外にもトランプ大統領に好意的な対応を見せていたが、世界の不安定化の最大の要因ともなりかねない米大統領の「暴走」にさすが我慢の限界にきたということだろうか。
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再び南大隅町に
- 2019-06-28 (Fri)
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宮崎を経由して鹿児島・南大隅町に来ている。久しぶりに海で泳ぎたかったからだ。南大隅町の海では以前に泳いだことがある。地元のTさんとの再会も楽しみで、夏休みの行楽客で賑わう前のこの時期を選んだ。ところが、出発直前に天気予報でどうも台風に発展する可能性のある熱帯低気圧が九州の南海上を北上していると知り、わざわざ悪天候のど真ん中に飛び込むのも嫌だなとキャンセルすることも頭に浮かんだ。
しかし、宮崎から妹に車の運転を頼んでいたし、南大隅町の宿にドタキャンの連絡を入れるのも気がひけた。何度かこのブログで書いているかと思うが、私はこの歳になって思うことは、すべては神様の思し召し—— providence(摂理)——。だから、せっかくの旅が悪天候に見舞われるのも神様の差配であり、自分自身の不徳の致すところと納得するのが常。ひょっとしたら、思ったほどの悪天候にはならないかもしれないし・・・。
新幹線と高速バスで到着した宮崎は雲ってはいたが、雨は降っていなかった。いつも思うのだが、新八代から宮崎に乗り継ぐ高速バスが混んでいたことがない。利用者個人としてはいいが、故郷宮崎の観光が依然として低迷していることを物語ってもいる。複雑な心境だ。
宮崎駅から妹の車に同乗し、一路、南大隅町へ。妹の運転で行くのは初めて。都城まで高速に乗り、その後普通の道路(国道)に出てゆっくり走り、3時間が経過する頃に到着。予約していた宿にチェックインして、早速ネッピー館という名の温泉風呂に向かった。海が近いためかお湯は少し塩気が混じっているが、これが何とも言えない湯(味)加減。Tさんともここで合流して何度かサウナと水風呂を往復した。
今年2月末に稲尾岳参拝登山の折りにネッピー館を利用した際には、水風呂は冷た過ぎて控えたが、さすがにこの季節になると、日中のほてりが身体にたまっているせいか、何の支障も感じない。水風呂が何と気持ちいいことよ!舒服!
お風呂の後にはTさん夫妻と一緒に旧佐多町の小料理屋「時海」(ときみ)に足を運んだ。ここは老板(店主)が海で自ら釣った魚料理を提供することで知られている。確かに他では食べられない海鮮の数々が絶品だった。木曜日だったが、Tさんと再会を祝し、ビールと焼酎を頂いた。鹿児島では焼酎はお湯割りが普通で、銘柄は忘れたが、焼酎のお湯割りをしこたま飲んだ。(デジカメを忘れたため、スマホでテーブルの海鮮料理を撮影したが、スマホの操作に慣れておらず、ここにアップできないのが残念)
一夜明け、少々二日酔い気味のぼぉーっとした脳味噌でこの項を打っている。宿は二階の小部屋。暑くはないが、窓を開けている。外は生憎の雨。先ほどはひとしきり激しく打ち付けていたので、思わず窓を閉めたが、今は小降りになったので、また窓を開け、隣家の緑の木々を見ている。石部金吉の日々を送っている私に神様はさすがにこれ以上の天気を恵んではくれなかったようだ。天気予報を見ると、これからもしばらくは雨マークが続いている。私が願っていた海での遊泳はどうも無理かもしれない。少し残念!
宿のテレビでは大リーグ中継も見ることができないことが判明。まあ、読みたい文庫本も持参しているので、のんびり温泉通いと読書三昧も悪くなかろう。
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女性の胡坐もOK!
- 2019-06-26 (Wed)
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韓国のドラマを見ていて、以前から不思議に思っていたこと。それは女性が普通に胡坐(あぐら)をかいたり、立膝で座っていることだ。先日、NHKの「レベルアップハングル講座」を聴いていたら、まさにこのことが語られていた。
講師の先生は次のように説明していた。「韓国では男女ともにあぐらをかきますが、目上の人の前ではとりあえず正座をするのが礼儀だと言う人もいます」と。韓国では正座は罪を犯した人が罰を受けるために座っているという印象もあるとかで、正座に馴染めない人も多いようだ。何となく理解できる。正直言って、今の私には正座は耐え難い座り方だ。法事の場などで正座を余儀なくされると、ほんの二三分程度で両足がきつくなってくる。太ってしまったからだろうが、すぐに両足を崩したくなる。思えば、中学校時代にクラブ活動で剣道をやっていた頃は正座が当たり前であり、きつくも何とも思わなかったのに!
最近は釜山から足がすっかり遠のいてしまった。今年は何とか一回ぐらいはフェリーを利用して再訪したいと思っている。ネットで福岡―釜山の往復フェリーを予約すると、信じられないぐらい格安で行くことが可能。福岡在住を精一杯利用しない手はない。そう言えば、釜山のレストランの店先で若いお嬢さんが一人で胡坐をかいて焼き肉を焼いて食べていた光景を思い出す。韓国人がお店で一人で食事することは稀なようだから、おそらく友人が席を外していたのだろう。ほれぼれとする胡坐姿に目を奪われたことを覚えている。
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女子サッカーのワールドカップ(W杯)フランス大会。なでしこジャパンが臨んだ決勝トーナメント初戦の対オランダ戦。日本時間26日午前4時キックオフという時間帯だったが、応援せざるを得ない。スマホの目覚ましで何とか起きた。
前半ハーフのコーナーキックからいともたやすく先制を許した時点で、あ、これは負け試合だなと思い、再びベッドに戻ろうかと思った。だが、前半ぐらいは見終えようと我慢してそのまま観戦。果たせるかな、前半終了少し前になでしこが見事なパスワークを実らせ、オランダのネットを揺らした。お、これは案外いけるのではとも思えてきたのだが。
なでしこジャパンはその後も惜しいプレーが続いたが、決定力に欠けた。私はサッカーのことは正直、あまり分からない。延長戦突入が見えてきた後半終了間際にハンドの反則を取られ、相手に痛恨のペナルティーキックを与えてしまったことが単に「不運」と片づけられることなのかも分からない。
新聞やテレビのメディアではこれから、なでしこジャパンの健闘を称える記事が並ぶのだろう。私には穏やかな農耕民族が荒々しい狩猟民族と戦っているような気もした。ピッチが田んぼのようにぬかるんでいたらとベッドの中で考えたりもした。嗚呼悔しい!
◇
小倉のよみうりFBS文化センターと福岡・天神のカフェ「本のあるところajiro」で英語を教えています。小倉は毎月第1、2、3火曜日の午後。天神のカフェでの英語教室は初級クラスが毎月第2、4水曜日の夜、中級クラスが毎月第2、4日曜日のお昼過ぎ。小倉教室はhttps://yomiuri-cg.jp/ で。天神教室はhttp://www.kankanbou.com/ajirobooks/ で。
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