英語でさるく 那須省一のブログ
女には「命」の髪の毛が2000円?!
- 2022-04-25 (Mon)
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どうなるのかウクライナ情勢。連日NHKテレビが報じているが、ウクライナ周辺の地図はいまもすっと頭に浮かばない。モスクワには取材で一度だけ訪れたことがあるが、東欧と呼ばれる国々には縁がなく、唯一足を運んだことがあるのは旧ユーゴのボスニア・ヘルツェゴビナぐらいか。これが今も正しい国名であるのかさえ自信がない。後でチェックしなくてはならない。
中南米にも取材経験がないので、カリブ海周辺も含め、中南米の国々の位置関係を頭の中に正確に地図として広げるのは難しい。正直に書くと、あまり興味がないので致し方ないかと思う。残り少ない人生、中南米の国々にこれから足を運ぶことはまずないだろう。残念ではあるが。
オンラインで続けている英文小説を読む英語教室。このところ、オー・ヘンリー賞受賞の優秀作品を読み続けている。いずれも短篇の作品なので読みやすいことこの上なし。日曜日に読んだのは “Scissors” というタイトルのベネズエラ出身の女性作家の作品だった。私が購入したペーパーバックの本ではわずか5頁にも満たない短さ。先述した通り、行ったことのない南米を舞台にした作品だから、ネットでベネズエラや隣国の地図や写真をチェックしながら読み進めた。読み進めたといってもあっという間に読了とあいなった。
作品は困窮している祖母、母親、娘の3人が国境を越えたコロンビアの町にバスで行き、自分たちの髪の毛を売って何とか食料品を購入しようとする物語。彼女たちにはもはや頭髪しか売るものは残っていないようだ。私の手が止まったのは次の記述。“We’ll give you sixty thousand pesos for yours, a little less for your mother’s” これは髪の毛を刈り取る業者が娘に言う言葉。自分の髪の毛を売って手にできるのが6万ペソ。コロンビアペソの通貨価値など見当もつかない。ネットで検索して調べてみると、1 コロンビア・ペソ は0.034 円 とあるから、60,000×0.034=2,040円となる。女性にとっては「命」のような髪の毛が2千円ぽっちとは!ベネズエラの人々の困窮ぶりが垣間見える。
折も折、読売新聞の国際面にベネズエラの人道危機が報じられていた。政治的、経済的な混乱から南米の周辺国に逃れる人たちが急増しており、その数はここ数年で全人口の2割に当たる600万人に達しているとか。この国は世界有数の産油国であるにもかかわらずだ。
この作品は不思議なところがあった。不思議というか、何かのミスではないかと思うのだが、ネットでは私が手にしている本には掲載されていないパラが最末尾に少し続いていた。その部分は余韻たっぷりであり、味わい深い終わり方になっていた。ネットでこの部分を読むと、本のエンディングがさすがに物足りなく感じる。この作品はネットでも読めるため、コロナ禍での英語教室には有り難く、だから選んだ事情もある。ネットで確認しなかったら、“Scissors” という作品に対する印象は異なったものになっていたことだろう。
それはともかく読書はいい。語学の勉強に勤しんでいると、それはそれで充実感はあるのだが、辞書で調べるなどして覚えたと思っている語彙を数日後にはすっかり忘れてしまっている。そういうフラストレーションに悩まされる身には読書は気が休まる。依然動きの取れない5月の連休には夏目漱石か志賀直哉の名作を久しぶりに読もうかと考えている。
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麻雀(観戦)が趣味?
- 2022-04-20 (Wed)
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クリスチャンの端くれとして毎朝、ウクライナの人々のために祈り続けている。崇敬している「子羊の群れキリスト教会」のP牧師は我々がいよいよ「終わりの時」を生きていると告げている。それが本当に意味するものを私は理解しているのかはともかく、ウクライナで起きていることにはかつてないほど心が乱されている。私たちが慣れ親しんできた人類文明はもはや過去の「遺物」となってしまうのかとさえ危ぶまれる。
そうでないことを心から願う。来年の今頃、このブログを振り返って、嗚呼、昨年のこの時期はこんなことを考えて過ごしていたのかなどと懐かしく思い出すことになっていればいいのだがと心から願う。神様に日々感謝し、ご加護を祈るしかない。
◇
惰性で聴いているNHKラジオの中国語講座で趣味が話題に上っていた。中国語では「趣味」は「爱好」ということは承知していた。漢字の字面の意味合いから何となく理解できる。韓国語では「최미」ということも。中国語では「趣味」という語はないのかなと思い、辞書を引いてみると「趣味」という語句もあった。ただ、英語の hobby という意味合いでは使わないようだ。「趣味のいいネクタイ」という意味合いの「趣味」であるとか。発音も「チューウェイ」であり、だいぶ印象が異なる。それでもこの「センス」という意味合いでは日中両語で同じ漢字語が使えるとは感動的に思える。
英語では最近は初対面の場などで “What is your hobby?” などとはあまり尋ねないようだ。ぶしつけに聞こえるのだろう。さりげなく “When you have time, what do you do?” とでも聞くのがいいと聞いたような気がする。日本だけでなく中国や韓国では「爱好」や「최미」と真正面から尋ねても問題なさそうに思えるのはなぜだろうか?
◇
最近時々のぞく喫茶店のような食堂。いつも食べるのは決まっている。「カオマンガイ」という料理。タイの料理だろうか。よく分からない。低温調理した柔らかい鶏のもも肉に鶏出汁で炊いたジャスミンライスが風味豊かな味わい。850円。毎日でも食べられる美味さだ。
普段は無骨な自炊の食事で空腹を満たしているから、ときにはこういう美味なランチを味わうと喜びが一層増す。
◇
月曜日の朝日新聞朝刊の紙面。AbemaTVで無料放送されている麻雀プロのリーグ戦の全面広告が賑々しく載っていた。朝日新聞も後援している麻雀のリーグ戦だ。一昔前にはこのような広告が朝日新聞に掲載されるとは思いもしなかった。私は麻雀が好きだが、一人ではできない娯楽だから、もう何年も牌に触っていない。麻雀の勝ち負けは雀士の技量だけでなく、運不運がかなりの重要な要素を占める。麻雀にプロという存在が果たしてあり得るのかという根源的な疑念を私は捨てきれない。
とはいえ、眺めていても面白いのが麻雀。趣味はと聞かれて麻雀(観戦)と胸を張って言える時代か。ただし、競馬同様、麻雀はギャンブルでもあり、油断しているとそこに思わぬ「落とし穴」が待ち構えていることを忘れてはならないだろう。
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美味・盛岡冷麺
- 2022-04-15 (Fri)
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英字新聞「ジャパン・ニュース」を購読している「功徳」を前回の項で紹介した。もう一つ付け加えるならば、最新の英語表現、傾向を知ることができることだろうか。木曜日の紙面では若者が好んで使っているらしい表現が出ていた。これは私には「初耳」でおそらく初めて耳にしたら??となっていたことは間違いないだろう。それは ghost someoneという表現であり、「友達が突然連絡や関係を絶つ」類のことを意味するのだという。紙面では次のようなやり取りが例示されていた。
A: He hasn’t texted me in a week ….
(彼から1週間もメッセージが来てないの・・)
B: Oh, no, did he ghost you?
(噓でしょ。彼、説明なくいきなり連絡を絶ったの?)
なるほど、ghost(幽霊)を動詞にして「幽霊のように視界から消えていく」行為を表現している。日本語的発想では ghost from you の方が分かりやすそうな気がしないでもないが、直接目的語を取る形で ghost you とするのか。これはなかなか思いつかない。私の世代なら Did he disappear without a word? ぐらいの表現しか頭に浮かばないが・・・。
◇
私がよくアクセスしているブログが一つだけある。迷惑をかけたくないので名前を出すことは控えたい。最近そのブログで盛岡名物の冷麺のことが紹介されていた。その人がこさえた冷麺の写真を見て、猛烈に冷麺が食べたくなった。このブログでも書いたことがあるかもしれないが、私は新聞記者時代に盛岡支局に勤務していたことがあり、その時に初めて食したのが当地名物の冷麺だった。最初に食べた時はパンツのゴム紐でも食わされているのかと思うほど違和感を覚えたが、やがて病みつきになった。独特の辛さも癖になった。
そうしたことを上のブログで思い出し、無性に食べたくなった。ネットで注文しようかと思い、さっと検索もしてみたが、よく考えると、天神まででかければ、確か東北3県だかのアンテナショップがあったような記憶が。書店に用があった昨日、そのショップを訪ね2袋(4食分)買い求め、早速作ってみた。トマトに焼いた肉切れ、レタスなどを添えてみた。本当は盛岡冷麺のようにスイカを二三切れ浮かべたかったのだが。
結果は? 申し分のない味だった。いや、もっと早くアンテナショップに足繁く通い、東北の珍味を買い求めるべきだった。今日(金曜)もお昼にはウィンナーを焼き、冷麺に添えて食べてみよう。トマトはなくなったが、まあいいか。レタスはある。私のような料理音痴でもただ麺をゆでるだけでいいのは有り難い。
◇
大リーグ。大谷翔平君が金曜朝、二回目のマウンドに立った。今回こそはと期待したが、どうも調子がよくないようだ。打撃も不調のようで一打席目は三振。微妙な判定もあったようだが、主審を敵にすると投球にも悪い影響が出る。何だかテレビを見るのも億劫になり、テレビを消して見るのをやめた。先ほどネットで確認するとその後、相手チームに満塁ホームランを打たれたようでマウンドを降りている。やっぱり!
まあ、こういう日もあるだろう。ちょっと心を落ち着けて、次回の巻き返しを願おう。湿っている打棒もそのうち本来の快打が復活するだろう。翔平、加油!
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ホットク」(호떡)食べたい
- 2022-04-13 (Wed)
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英字新聞「ジャパン・ニュース」を購読している「功徳」の一つ。他の媒体では見かけない風変わりな記事に遭遇することがある。日曜日の紙面。Double take: This is not a story about Bruce Willis という見出しの長文の記事だった。ワシントンポスト紙からの転載。
スキンヘッドで知られる米俳優、ブルース・ウィリス氏にそっくりの男性のことを紹介している。見出しにある double とは「二倍の」の意ではなく、ここでは「生き写し」「代役」という意味。ウィリス氏はつい最近、失語症(language disorder aphasia)と診断され、俳優業から引退する意向であることが報じられたばかり。まだ67歳。彼が主人公のジョン・マクレーン役を演じた代表作「ダイ・ハード」はよく覚えている。
記事はこの俳優に実によく似た14歳年下の男性がこれまでにウィリス氏の代役として13の作品、20のCMに出ていることを紹介している。男性の名前は Eric Buarque といい、私は何と発音するのか分からない。おそらく現実の発音は違うだろうが、仮にエリック・ブアキュー氏と呼んでおこう。ブアキュー氏は米東部メリーランド州に住む庭師・造園家。以前からことあるごとに通りがかりの人たちから「あなたはブルース・ウィリスにそっくりだ」と声をかけられ、記念撮影を求められたりしてきた。
本人も悪い気はしなかったようだが、かといって映画の世界に引かれたわけでもなかったようだ。それでも映画プロダクション会社などに自身のプロフィールを送ることは続けた。こうした努力が実り、2006年に「ダイ・ハード」でウィリス氏の代役を務めることになり、一躍脚光を浴びることになった。残念ながら、肝心のウィリス氏は病にかかり引退を余儀なくされた。ブアキュー氏の代役人生もこれで終止符を打つのか。記事はまだ他の可能性があるのではないかというタッチで終わっている。
英語表現としてのdie hardは例えば Old habits die hard. (昔の習慣はなかなかとれない)といった文章や、名詞としては「変化に頑強に抵抗する人」などとあまり好ましい使われ方はしないようだ。
◇
NHKラジオの今月からの韓国語、中国語の初級講座は基礎の基礎からの再スタートとなっており、私は耳から聞き流しいている。聞き流すだけだが、それでも時々戸惑うこともある。数日前の韓国語講座。イチゴパフェという語が出てきていた。日本人女性がソウルに初めて旅してカフェでイチゴパフェを注文する設定で、韓国人のウエイターがよく聞き取れなかった。イチゴは韓国語ではタルギ(딸기)。「タ」の音は日本語では意識しない濃音と呼ばれる特殊な音。女性はこの音をこれも韓国語独特の激音の「タ」で発声したため、通じなかったようだ。カタカナで韓国語のこうした音の違いを表記することは悩ましい。
その次のシーンでは日本人女性はコーヒーを注文しようとしてホット(hot)でお願いしますと頼むのだが、韓国人にはこれはハットと言わないと通じないようで、「ホットク」(호떡:韓国ではお馴染みのパンケーキに似たおやつ)と誤解される。日韓両語が似て非なる言語であることがよく分かる。ところでホットクは韓国では屋台で売られている人気の定番商品だが、私はなぜか食べた記憶がない。今度再訪したら絶対食べよう!
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スター誕生!
- 2022-04-10 (Sun)
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台湾・台北にある淡江大学に3年前に1か月だけ中国語を学ぶために留学したことを前回の項で書いた。そのことを思い出しながら、香椎浜のジョギング路を歩いていてふと思った。そういえば、高校を卒業してどれぐらいになるのか。18歳。桜が散っている今の時期に大学に入学した。まさに半世紀前、50年の歳月が流れている。信じ難いがそういうことになる。半世紀の後、今ここでこうして暮らしているとは思いもしなかった。いや、半世紀の後にどこで何をしているのか、などと考えもしなかったのではないか。
そう思えば、もう十分生きたことになる。もうこれ以上、あれこれ思い悩むことなどないのではないか。私はこの歳になると亡き父親のことを考えることがある。語感的には父親ではなく親父だが、その親父は郵便局に勤め、退職後は山や田畑で働くのが日課だった。山仕事には時々付き合わされたことがある。そう嫌ではなかったが、楽しみにしていたわけではなかったような。今となってはもっと喜んで手伝っていれば良かったと反省する。親父にとっては山仕事の後に一人焼酎をあおるのが楽しみだった。
今にして思う。親父のような生き方も悪くなかったと。故郷は山また山で、人家は少なく、谷川は透き通った水が流れる。小鳥の鳴き声だけを耳にしながら山の仕事に精を出す。考えようによっては至福の生き方ではなかったかと。私には山仕事は望むべくもない。私の「山」は言わば「書籍」「語学」か。ならば、日々それに向かい、研鑽を積むしかない。親父との比較で一つだけ共通しているのは、一日の終わりに楽しむことができる焼酎だ。末永く楽しめるように節度ある飲酒を心がけよう。
◇
とこんなことを書きながら、日曜日、テレビで大リーグの生中継、それにプロ野球のゲームもちらっと見て、競馬の桜花賞のレースも楽しんでいたら、どこかでロッテの若きエース、佐々木朗希君が脱三振ショーを繰り広げているという速報を目にした。え、それは見なくてはと思い、慌ててケーブルテレビのチャンネルをロッテ対オリックス戦に合わせると、佐々木君の奪三振ショーの真っ最中だった。連続奪三振は13で終わったが、完全試合は続いている。いや、これは記録的なゲームになるぞ。最後までこの試合を見るしかないではないか!
そして佐々木君は完全試合を達成した。奪った三振は19。与えた四死球は0。奪三振数はプロ野球タイ記録。連続三振は従来の記録9を大幅に上回る新記録。ほぼ完璧と形容できる完全試合だろう。163㌔や164㌔といった快速球を次から次へ投げ込んでいた。あっぱれと言うほかない! 彼が高校3年の夏に岩手県予選の決勝戦だかで登板を回避して物議を醸したことがあった。監督は彼の将来を考えて無理をさせなかったと報じられたような記憶が残っている。当時、佐々木君に対し、何となく「ひ弱」な印象を抱いたことを覚えているが、いやはや恐れ入りました。
私のこのパソコンで「ささきろうき」と打つと、「佐々木労基」と印字される。その内にきちんと「佐々木朗希」という文字が出てくるようになるのだろう。大谷翔平君も凄いと思うが、佐々木君も凄い。二人ともに岩手県の出身だ。私は新聞社の盛岡支局で2年間勤務した経験があるが、岩手にこのような傑物が出る素地があるのかどうかは分からない。願わくは佐々木君に早く大リーグに行ってもらい、大リーグファンの度肝を抜いてもらいたい!
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大リーグ開幕!
- 2022-04-08 (Fri)
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大リーグが開幕した。NHKでは平日にもかかわらず、地上波放送でロサンゼルスエンゼルス対ヒューストンアストロズ戦を生中継していた。私は無論、何の異論もない。エンゼルスの大谷翔平君が早速マウンドに上り、先発投手として力投した。打者としても1番を打った。残念ながら、味方打線が対戦相手の好投手の前に沈黙し、敗戦投手となったが、まずまずのスタートとなったようだ。今シーズンの活躍が期待される。投手としては15勝、打者としては50本のホームランをかっ飛ばして欲しいと願う。
翔平君の存在は大リーグの規則をも動かしたようだ。これまでは投手はマウンドを降りると、自動的に打者として打席に立つことはできなかったが、今シーズンからDHであればそのまま引き続きゲームに残り打席に立つことができるようになった。二刀流の翔平君にとってはそれだけ打席数が増えることになる。
翔平君のことだけを気にしていたら、ダルビッシュ投手もこの日、好投していたようだ。大リーグのホームページを見て、サンディエゴパドレスのエースの彼が対戦相手のアリゾナダイアモンドバックスを6回無安打に抑え、勝利投手の権利を手に降板したことを知った。おっと思ったが、最終的に抑えが打たれて、4対2で悔しい逆転負けを喫し、勝ちが消えた。ダルビッシュはなんだかずっと不運に見舞われているような気がしてならない。力投して勝ち投手の権利を手に降板して幾度となくゲームをひっくり返されているような・・。
◇
公民館の韓国語教室で신상을털다 という表現を教わった。忠実に直訳すると「身の上をはたく」という意らしい。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やネットで話題の人物の個人情報を暴く行為を意味するとか。「はたく」という動作から私は日本語の慣用表現を思い出した。「叩けばほこりが出る」。広辞苑には「どんな人でも深く細かくさぐれば、何か欠点・弱点が見つかる」と載っている。
韓国語を学んでいると日本語と酷似した発想の表現に出くわし、驚くことがあるが、上記の表現もそうしたものの一つとして指摘できるだろう。「공부가 되었어요」(勉強になりました)。中国語では類似の表現を見つけることはできなかった。あるのかどうか私には分からない。きっとないのだろう。
◇
台湾・台北にある淡江大学から今も時々ラインメールが届く。入学や講座の告知などだ。今日も届いた。4月8日という日付けを見て突然思い出した。そうだ心を浮き立たせて淡江大学の春季講座に1か月だけ留学して中国語を学んだのもこの時期だった。あれはもう3年前のことか。コロナ禍など思いもしない頃だった。
少しでも滞在費を浮かせるため、大学の近くにあるビルの最上階にある連れ込み宿みたいなホテルに投宿し、毎朝、大学に歩き初歩の中国語をインドネシアやベトナム、韓国の若者と一緒に学んだ。あの頃に比べれば自分の中国語の力はついているのだろうか? 甚だ心許ない。コロナ禍が完璧に収束すれば再び淡江大学で学んでみたい意欲はある。ただ、台湾は手強い繁体字の国。簡体字に慣れ親しんだ身にはおいそれと舞い戻る気にはなれない・・・。
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Madmanは誰だ?
- 2022-04-05 (Tue)
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ウクライナから恐れていたニュースが流れてきている。ロシア軍が占拠を解いた首都キーウ(キエフ)近郊の住宅地から住民の虐殺遺体が相次いで見つかっているという。読売新聞によると、ウクライナの検事総長はフェイスブックに「これは地獄。人でなしを罰するために記録する必要がある」と書き込み、徹底捜査する方針を表明したとか。むごたらしい「戦争犯罪」が行われたことは明らかだろう。
予測できたこととはいえ、何とも形容しがたい世紀末的な現実が迫る。技術革新が進んだ21世紀の今日、さらに信じ難いことはそうした事実が肝心のロシア国民にはほとんど知らされていないということだ。プーチン政権の厳しい報道管制で政権側に都合のいいニュースしか見聞できないようだ。これではロシア国内で反戦機運が起きるのは到底期待できない。近未来の全体主義体制の恐怖を名作「1984年」で描いた英作家ジョージ・オーウェルもここまでは想像できなかったのではないかと思ってしまう。
5日付けの英字紙ジャパン・ニュースに米ワシントンポスト紙のコラムが転載されていた。Madman threatens nuke use; not who we expectedという見出し。誰が madman であるかは改めて言及する必要はないだろう。ベテランジャーナリストの手になるこのコラムで印象に残った記述は次の一文。原文に若干手を入れて紹介する。It’s Russia’s Putin who is now playing the role of nuclear madman – erratic, delusional, bent on recapturing a bygone empire.(今や核兵器の狂人の役割を演じているのはロシアのプーチンであり、何をするか分からない、かつての帝国を再び蘇らせるという妄想に取り付かれた人物である)
◇
さて、4月となり、新年度が本格的にスタートした。私の生活には何ら変化はない。専門学校で週1英語を教え、小倉方面で月2回の英語教室で主婦の方々にも指導する。同じく月2回のペースで英語の小説を読む講座を開講し続ける(今はオンライン)。時間的余裕はたっぷりあるので精々、中国語と韓国語の独学に励もうと思っている。
その中韓両語の支えとなっているのがNHKラジオの語学講座。ただ残念なのは4月から新しいクールとなり、初級講座は基礎の基礎から再スタート。これまでは復習になっていい側面もあったのだが、もうそろそろそう安んじてもいられない。公民館の講座とも合わせ、語彙力を着実に増やしていこうと念じている。
初回の中国語講座でMCの劉セイラさんが語っていた。彼女は中国出身の声優で漫画家。中国語講座ではお馴染みの人物で、私はその気さくな人柄に今ではすっかりファンになってしまった。セイラさんは自分が何をやってもすぐに熱意が下がる、日本語でいうと「三日坊主」的な面もあると卑下していた。「三日坊主」は中国語では「三分钟热度」となると語っていた。三日どころか「3分程度しか熱意を保てない」ということらしい。
辞書をひいて更に面白い表現を見つけた。「三天打鱼,两天晒网」。「三日漁をして二日網を干す」意から「三日坊主」を意味することになるらしい。3日間海に出て働いて2日間網を干して次の漁に備えるのであれば、「三日坊主」とは呼べないような気もする。3勤2休なら誰もが飛びつきたくなる理想的な仕事ではないか・・・。
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