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「撒谎」(ウソをつく)

  • 2017-07-23 (Sun) 12:57
  • 総合

 暑い! 連日の猛暑日だ。室内の温度計に目をやると35.1度。窓を開け放っているのにこの温度。じっとしているだけで汗が浮いてくる。これだけ暑いのに体重は全然減っていない。スポーツクラブでそれなりに泳いだり歩いたりの軽運動も続けているが、たいした効果はない。もっとも最近はあまりに暑いので、涼むために通っているようなものだが。
 私は速くは泳げないが、ゆっくりならクロールでも結構長い時間泳いでいることができる。息継ぎをするだけのことだからだ。プールで一見して初心者という中年の男女が泳いでいる。バタ足だけなら私より上手そうだ。ただ、10-15㍍ほど泳ぐと立ち上がる。息が続かないからだ。「息継ぎ」をしていない。できないのかもしれない。知っている人なら耳元でささやいてあげたい。息継ぎなんてやさしいものですよ。自宅の洗面器に顔を突っ込んで少し辛抱強く練習さえすれば、そのうち必ずできるようになると。
                  ◇
 私は英語の会話も「息継ぎ」がかぎを握っているのではないかと思っている。適切な「息継ぎ」さえマスターすれば怖れることはない。ただし水泳の「息継ぎ」は適宜顔を横上げして呼吸をするだけのことだが、英語を話す際には多少のテクニックが必要。
 英語と日本語では語順や文法が異なるから特に適切な「息継ぎ」が大切となる。これが乱れると、水泳同様、パニックに陥り、不要な水を飲み込み(ばつの悪い間が生じ)、溺れてしまい(言葉に詰まり)、最悪の場合、自死(赤面恥辱)に至る危険性もある。
 ところで最近備忘録にメモした中国語の表現は、次の文章。我从来没撒过谎。「谎」は「言葉が荒れる」から「ウソ」を意味するのだろうか。「撒谎」で「ウソをつく」という意味らしい。「ウソをまき散らす」? いずれにせよ、上記の文章の意味は「私は今までウソをついたことがない」。頭の痛い声調や微妙な発音の違いを無視して敢えてカタカナで書けば、「ウォツォンライメイサーグォファン」。英語では—— “I’ve never told a lie in my life.” ——。 英語だとなぜだか、私はin my life と付け加えたくなる。日本語や中国語では普通、人生でウソをついたことがないのはあり得ないことが分かり切ったことだから、あえて「私の人生において」といった仰々しい語句は必要ないのだろうか。日本語では「私の人生で」と付け加えても問題はなさそうだが。これはいつか中国語の専門家に出会ったら尋ねてみたい。
 NHKラジオの講座でこの表現に出合った時、私は思わず次のように考えた。中国人の方々と知り合った場で簡単な自己紹介をする時などに例えば、「私は今までウソをついたことがありません。あ、今初めてウソをつきました」と言えば、どういう反応が返ってくるだろうかと。相手が日本人だったら、少し間を置いて笑いを取れるのではないかと思う。もっとも、上記の文章の後半のくだりを中国語でどう言うかまだ知らないが。
                  ◇
 窓際に置いている葉っぱ(三葉と書いたが四葉だった)は依然「元気」だが、加齢斑とでも呼びたくなるような茶色のシミが目立ち始めた。私も似たようなものだが、それでもまだ緑色が瑞々しい部分が多いから、捨てるわけにはいかない。葉っぱよ、パイティン! 中国語なら「加油!」(Jiā yóu!)(頑張れ!)

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