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これが100回目

  • 2015-05-21 (Thu) 14:42
  • 総合

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 海外を「さるく」旅を終了し、2012年暮れに現在地に落ち着いてこのブログを書き始めて以来、この項が100回目になるようだ。特段の感慨はないものの・・・。
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 部屋が片付き、気持ちがいいことは前回に書いた。それでもまだ気になることがあった。窓のカーテンの裾が長すぎること。退職前のマンションの窓の縦の長さが尋常ではなく、それに合わせたカーテンを購入していたからだ。ずっと気になっていたが、日光を遮断するのに不都合はないため、そのままにしておいた。片付けついでにこれも何とか窓の長さにそろえようと思い、リフォームの店をのぞいたりしたが、それなりの料金を徴収される。
 この際、自分で長すぎる裾をたくって縫おうと思い、糸を買い求め、縫った。試行錯誤しながら、とても人様には見せられない出来上がりとなったが、何とか床をはかずに開け閉めができるようになった。英語で表現するなら、こういう出来上がりは crude (粗い、粗雑な)と言うのだろう。大学の英語の授業で学生にこの単語の意味を説明したばかりであることを思い出した。
                 ◇
 私はカレーが大好きだ。自分でも時々作って食べている。ただ、自分で作って「あ、これは美味い」と思ったことは一度もない。いや、正確にはなかった、と書くべきだろう。それが先日、(私にとっては)実に美味いカレーを作って食することができた。嬉しい驚きだった。これまでと何が違ったのか? あえて恥をさらすと、これまで市販のルーを入れるのが少な過ぎたことに気づいたことだ。肉や椎茸、ニンジン、玉ねぎなど具材はたっぷり5人分ぐらいあるのに、肝心のルーをせいぜい2人分しか入れていなかった。
 それで、思い切って箱ごと、5人分ルーをどんと入れてみた。田舎から瓶詰で持ってきていた蜂蜜も混ぜて、ぐつぐつ煮込んだ。時折鍋のふたをとって見ると、いい匂いとともにトロリという感じ。炊き立てのご飯にかけて口に運ぶと、おお、これまでのカレーとは全然異なるではないかいな! 小人閑居して不善をなす。小人些細なことにも幸を見いだす。
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       ◇
 読売新聞の夕刊を開いて、あっと思った。一昔前は考えられなかった写真が載っていたからだ。英領・北アイルランドで英国支配に反対するカトリック派のシン・フェイン党のジェリー・アダムズ党首がチャールズ皇太子と握手していた。シン・フェイン党の影響下にある武装組織はかつて激しい反英テロ闘争を展開していた。チャールズ皇太子のアイルランド訪問に際し、今ではアイルランドの政界でも活躍するアダムズ氏との顔合わせがお膳立てされたようだ。チャールズ皇太子は1979年に武装組織の爆弾テロで大おじの伯爵を殺害されている。「歴史的な握手」(a historic handshake)と言えるだろう。
 北アイルランド和平はロンドン支局勤務時代に精力的に取材した。独特の北アイルランド訛の英語を話すアダムズ氏とも単独会見した。二人の握手は北アイルランド和平の芽が着実に育っていることを象徴する出来事だ。世界各地の紛争解決のモデルケースとして根付いて欲しいと願う。
 (写真上は、片付いた書斎として使っている部屋。これでこれからの仕事もはかどるはず。写真下は、東京・八王子での新入社員時代に亡きお袋が「部屋が寂し過ぎる」と買って置いてくれた縫いぐるみ。彼らも部屋がきれいになり、嬉しそう?!)

Comments:1

西川 2015-05-22 (Fri) 13:09

那須先生、こんにちは。
大学でお世話になっております、西川です。
本来このような場所でお伝えすることではないのですが、受講についてご相談させていただきたいことがあります。学内アドレスに明日までにメールを送らせていただきますので、ご覧いただければ幸いです。よろしくお願いします。

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