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『劇場版名探偵コナン/11人目のストライカー』はじまる

  4月14日。劇場版・名探偵コナンの第16作『11人目のストライカー』が封切り。
  映画館での上映作となると、どうしても大爆発が起こるようなスペクタクルな事件が起こることになります。犯人の動機と事件の規模とのバランスがとれていないことが、この劇場版シリーズの難点といえば難点なのですが、このシリーズの人気が持続してきたことには何か他の要因があるのかもしれません。
  自分のマイナス面を上手に生かせというプロ・サッカー選手の言葉が出てきますが、高校生としての身体を奪われたコナン(工藤新一)こそ、自分の欠落部分を何とか補って事件を解決してきた人間なのです。必死に欠損部分を埋めようとするコナンには、アガサ博士の発明品や少年探偵団のお節介など、あらゆるものが味方をするのです。今回はサッカーによって何かを奪われ、そのことを恨んでばかりいる犯人とコナンは対決することになるわけです。またコナンにはゆっくり考えている時間が与えられていません(特に劇場版の場合)。常にせまりくる時間に追われる危機的状況に彼はおかれます。いかなるときにも彼は「なんとかしなければならない」という思いを最優先にして、実際になんとかしてきたのです。これも高校生の身体が奪われたときから、コナンが貫いてきた発想法なのです。彼はあれこれ悩むより前に、目の前にある自体を「なんとかかする」ということだけを優先させていきてきたのです。
  そんなコナンの姿が、このシリーズを継続させているのかもしれません。

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