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明石での再会!

  • 2025-10-12 (Sun) 09:01
  • 総合

 いやはや参ってしまった。明石で旧交を温める細やかな祝宴の後、夜露を過ごすべくホテルを探した。国内の旅では予約の類はあまりしたことがない。どこかで適当な宿はすぐに見つかるだろうと思っていた。翌日曜日は芦屋市内にある教会に足を運びたいと考えていたため、とりあえずは芦屋駅まで行き、そこでホテルを探そうかと思っていた。
 さて、その芦屋駅。もともと土地勘がないから、行き当たりばったりで探したが、ホテルそのものが見当たらない。何とか行き着いたホテルで空室があるか尋ねたが、ない。そうか、もっと観光客が行き交う駅周辺を探すべきかと思い、再びJRで賑やかな三宮駅まで行く。目に入ったホテルを手当たり次第に尋ねた。5軒ほどあたっただろうか。どこも満室で取り付く島もない。すでに1時間以上は歩き回っている。汗をかき、疲れも感じ始めていた。
 これはホテルは見つからないかもしれない。日曜夕刻に行くことにしていた京都・亀岡の実兄の家に行き、お世話になろうか。いや、もうこれなら、新幹線で急遽福岡に戻ってしまおうか。教会も会うことを約束している人はいないし、兄も分かってくれるだろう。そんなことも考えていた。
 最後に足を運んだホテル。フロントの人に一部屋空いてませんかねと尋ねた。彼はそばの上司らしき女性スタッフと顔を見合わせ、手元のパソコンのキーを打ち始めた。お、「脈ありかな?」と期待が膨らむ。待つことしばし。女性スタッフが数字を書き込んだ紙を見せながら、「あいにく本日は土曜日ですし、今はこの価格でしか、お部屋は提供できません」というようなことを宣った。手元の紙を見やると、オマガ! 50,000とあるではないかいな。とてもじゃないが、ノー産休、いや “No, thank you.”だ。どうも週末、しかも三連休の初日、しかも大阪万博の閉幕が迫っていることもあり、かてて加えて中国の大型連休も重なり、周辺のホテルは軒並み満室状態らしい。分かった、もう諦めた。福岡に戻ろう!
 それで改めて周囲を見回すと、すぐ近くにサウナ・カプセルというネオンサインが目に入った。おお、カプセルホテルという手があったか。まだ若さに満ちあふれていた頃はカプセルホテルは何度か利用した。しかし、閉所恐怖症気味の私はカプセルはどうも苦手で、もう何十年も足が遠のいている。しかし、もうそんなことは言っておられない。フロントを尋ねた。まだ空きがあるという。値段は? カプセルで6,000円! 普段だったら高っ!と思ったことだろうが、頭の中では先ほどの50,000という数字が舞っており、飛びついた。
 サウナですっきりして、二段ベッドの上の個室に何とか身を滑り込ませ、気がついたら寝込んでいた。そして今、ホテルの上階にある食堂で朝食を済ませ、休憩室で無料のコーヒーを頂きながら、この項を打っている。まだ早朝、芦屋の教会に行っても中には入れないだろう。それにしても、神様はちゃんと見守ってくださっておられる、と改めて実感した。
 段取りの悪い私。本来なら、昨日の再会のことを書くべきだったのだろうが、何だかずっと昔のような気がしてきた。食事したのは明石市の魚住地区にある和食店。新鮮な魚が美味かった。食事後には地元のU先生の畑を訪れ、事務所でお茶を頂き、楽しく歓談した。当初の予定では満開のコスモスの美しさを堪能するのが集まりの主目的だったが、猛暑のせいか、そうはならなかった。私たちのお話は満開の「花」が咲いていたが・・・。

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