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「ドンロー主義」

  • 2026-01-12 (Mon) 11:07
  • 総合

20260112-1768183597.jpg 昨年からずっと悩まされていたことがあった。パソコンのことだ。私はネットで二つの海外メディアと契約し、オンラインでニュースや論評をフォローしてきていた。ところが、昨年のいつ頃だったか、はっきりとは記憶にないが、そのホームページにアクセスして興味を覚えた記事を読もうとすると、途中から読めなくなっていた。メンバーとなると読めますよというお知らせが出て拒絶されるのだ。
 これには参ってしまった。いや、すでにメンバーになっているよ、もう何年もメンバーシップの契約を結んでいるよと愚痴りながら、いろいろトライしてみるのだが、らちがあかない。パスワードを求められ、思いつく限りのパスワードを打ち込んでみるものの、すべて拒絶されてしまう。各種パスワードをメモしている手帳とにらめっこしながら、幾度、パソコンと悪銭苦闘したことだろうか。最後には疲れて投げ出してしまった。
 私がオンラインで購読しているのは米ニューヨーカー誌と東アフリカにあるケニアのネーション紙。ニューヨーカー誌はさすがに米国を代表する高級誌だけあって読み応え十分。特にベテラン政治記者のスーザン・グラッサー氏のコラムをずっと愛読してきた。ネーション紙はケニア及びアフリカの最新の出来事を知る上で重宝してきていた。だが、昨年来、上記の二誌紙がじっくり読めなくなったのだ。再び新しい契約を結べばいいのだろうが、それでは古い契約と合わせ、二重取りされてしまうのではないか。阿呆らしい。読みたい記事が読めずに悶々としながら、新しい年を迎えてしまった。
 ニューヨーカー誌の担当者とメールでのやり取りを繰り返しているうちにふと思った。私はネットへのアクセスに2通りの方法を利用している。グーグルクロムとマイクロソフトエッジ。アナログ人間の私にはなぜそうなったのか、そしてまた両者の違いなどは皆目分からないのだが、昔から利用していたのはグーグルクロム。海外メディアへのアクセスももっぱらクロムを利用していた。それで不慣れなエッジをクリックしてニューヨーカーにアクセスしてみると、これまではねつけられていたグラッサー氏のコラムやその他の記事も自由に読むことができるようになった。不思議だが、とりあえずの問題は解決した(ようだ)。
 再び読めるようになったスーザン・グラッサー氏のコラムを早速読んだ。1月8日付けのコラムで、その見出しと袖見出しを読めば、内容もおおよそ類推はできるかと思う。”Why Donald Trump wants Greenland (and everything else)” There’s no Trump Doctrine, just a map of the world that the President wants to write his name on it in big gold letters. (「ドナルド・トランプはなぜグリーンランド(そして他のすべて)を欲しているのか」 トランプ主義なんてものはなく、彼の頭にあるのは世界地図であり、その上に自分の名前を大きな金文字で書き込みたいだけなのだ)
 米国が位置する西半球を力(軍事力)で支配し、域外の国々の干渉を許さず、さらには影響力を地の果てまで広げようとするトランプ氏の姿勢は、トランプ流モンロー主義を意味する「ドンロー主義」として呼ばれ始めているが、グラサー氏はトランプ大統領はただ単に世界最強の軍事力を持つ国の為政者として世界に崇められたいだけなのだと看破している。裸の王様に羞恥心を芽生えさせられる者はいないのか?

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