ユニヴェール27
『ドアノブだったら屈んで拾う』
佐藤理江
ISBN978-4-86385-718-6 C0092
定価:本体2,100円+税
四六判、並製、144ページ
装画 YUKO MAEGAWA
下からのにぶい反射の正体がドアノブだったら屈んで拾う
強現実の片鱗。
超現実でも仮想現実でもない、強現実とでも呼びたい景がこの世にはある。たとえば家屋取り壊し後になお残る生活の跡、たとえば手のひらの火傷に感じる焦土。ドアの向こうに広がる、かつての、そしてこれからの強現実の数々。それらの片鱗を伝える歌集がここにある。――佐藤弓生
【収録歌より】
トンビトンビそこから落ちると痛いってその良く見える目でわからないのか
袈裟懸けに鬼を斬るたびステージの上で子どもは親を探した
坂道の角度にあわせ足首を前に倒してからだを運ぶ
迂回路の隔てる先に谷底の旗を見下ろす切り岸がある
2026年2月上旬発売
【著者プロフィール】
佐藤理江(さとう・りえ)
1967年1月25日 東京生まれ
2002 第1歌集『虹の片脚』
2005 第2歌集『箱船』
2008 第3歌集『避雷針の先端の銀』
2012 第4歌集『西日が穏やかですね』
2017 第5歌集『あったこともない人々』
2021 第6歌集『最初ギリッとふたを開け』
埼玉県歌人会理事 埼玉新聞歌壇欄選者
まいだーん編集人 未来編集委員
ユニヴェール
新鋭短歌シリーズ、現代歌人シリーズが生まれ、
短歌世界は思いもかけない方向にひろがりをみせている。
そして今、新しいレーベルが生みだされる。
ユニヴェールとは、短歌の壮大な宇宙。
これからもきっと、新しい歌人との出会いが待っているにちがいない。
