現代短歌クラシックス13
『さよならバグ・チルドレン』
山田航
四六判変形/並製/120ページ
定価:本体1,400円+税
ISBN978-4-86385-692-9 C0092
装幀 加藤賢策
たぶん親の収入超せない僕たちがペットボトルを補充してゆく
現代歌人協会賞を受賞した山田航の第一歌集を新装版で復刊!
2025年8月下旬刊行予定です。
【収録歌より】
靴紐を結ぶべく身を屈めれば全ての場所がスタートライン
ありつたけの奇跡集めて春の野にぶちまけたらやつと笑つてくれた
カントリーマァムが入室料になる美術部室のぬるめのひざし
張りつめる水平線は彼方から彼方へつながれる糸電話
りすんみい 齧りついたきりそのままの青林檎まだきらきらの歯型
【著者プロフィール】
山田航(やまだ・わたる)
1983年札幌生まれ。札幌在住。歌集に『さよならバグ・チルドレン』『水に沈む羊』『寂しさでしか殺せない最強のうさぎ』。編著に『桜前線開架宣言』、エッセイに『ことばおてだまジャグリング』。