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コロナ禍の中

  • 2020-04-06 (Mon) 10:05
  • 総合

 新型コロナウイルス。日本でもますます深刻になりつつあるが、世界では信じ難い恐ろしい状況に陥っている国もあるようだ。コロナウイルスで命を落とした人の死体が道路や建物のわきに放置されている中南米の国が報じられていた。我々は今21世紀の世界に生きているとは到底思えない。事態はこれからさらに悪化すると言われる。打つ手がないのか。
 CNNでそうした世界の窮状を見た後、香椎浜にスロージョギングに出かけた。ジョギング路沿いには桜の花が満開。時々桜の花を写真に撮っている人もいるにはいるが、コロナウイルスの時節、心から桜を愛でる雰囲気でないことが残念だ。とはいえ、福岡ではまだこうやって心地よい汗を流すことができる幸せがまだ残っている・・・。
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 コロナウイルスの余波でこのところあまり熱心にアメリカで人気のトークショー“The Late Show with Stephen Colbert” を見ていなかった。私は基本、アナログ人間なのでよく分からないのだが、この抱腹絶倒のパロディー番組をユーチューブで簡単に見ることができるようだ。二三を適当にクリックして見た。どうも勝手が違う。いつもの爆笑のオーディエンスがいない。コルベア氏の後ろの背景も普段と異なる。それで気がついた。番組はニューヨークのテレビ局のスタジオから放送しているのではなく、彼の自宅から放送しているのだ。場所は書斎だったり、ガレージだったり・・・。
 放送機器を担当しているのは息子さんのようだった。顔出しはなかったが。奥さんと娘さんもいたようだが、顔出しはなし。ゲストはゲストで自分の自宅にいて、お互いに画面を通しての対談だった。当然のことながら、コルベア氏の熱狂的なファンの爆笑や拍手喝采はない。新鮮さが番組の魅力を一層高めているような気がした。ユーチューブだけに、視聴者の感想も読むことができるが、概ね好評。自宅での隔離(quarantine)を受け入れた人々がこの番組に癒されているのが見てとれた。次のような意見が寄せられていた。
 Stephen lowers my blood pressure even from his garage. He’s a national treasure, and a gift to millions.(スティーブンは自宅のガレージからであっても、私の血圧を下げてくれる。彼は国の宝であり、何百万人もの人々にとって得難い贈り物だ)。コルベア氏はきっとトランプ大統領支持派や保守派の人々の視点からはにっくき存在だろう。しかし、大多数の人々にとっては「国の宝」はともかく、彼は諧謔の精神に富んだ才気あふれるコメディアン。2011年に『アメリカ文学紀行』の取材のために米国内各地を歩き、彼のテレビ番組を見て以来、そのハチャメチャのパロディーに魅せられている私もその一人だ。
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 NHKの韓国語・中国語講座は新年度で新しいクールに入り、また基礎の基礎からスタート。これが結構私のような独学者には役立っている。韓国語では次のような指摘があった。うろ覚えだが、ご容赦を。韓国語の2音節の語彙の発音は基本的に弱強となるとか。例えば、우리(私たち)なら「ウリ」だが、後ろの「リ」にアクセントがある。日本語では「あめ」ならどちらにアクセントを置くかで「雨」か「飴」かが決まるが、韓国語では常に弱強となるとか。初めて知った。私は無アクセントの宮崎県出身だからこんなことも嬉しい!

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