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再び "social distancing"

  • 2020-04-01 (Wed) 13:27
  • 総合

 新型コロナウイルス対策として私たちは①密閉空間②人の密集③近距離会話の3つを避けるよう求められている。小池都知事は先週の記者会見で上記の事柄を「ノー3密」として訴えていた。海外の “social distancing” の骨子だ。私は “social distancing” を日本語では「SD」として定着させてもいいのではと思い始めている。SDは “safety distance” (安全な距離)ととらえることもできる。「SDに注意!」でどうだろう。いややはり無理があるか。かといって「対人距離に注意!」もなんだかなあ・・。
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 毎朝起きるとテレビをつけ、NHKを見る。ラジオでもいい。4年前の熊本地震以来、これが日課となったような気がする。NHKが定時の放送を流しているとほっとする。日本では大災害は起きていないようだと。
 最近ではNHKに加え、ケーブル放送で米CNNを毎朝見るようになっている。コロナウイルスの最新のニュースをチェックするためだ。パソコンでは英BBCにアクセスするのが日課。報道としてはCNNよりもBBCをより信頼している。BBCではコロナウイルスにまつわる世界中の重要な出来事を時系列で整理して紹介している。
 水曜朝には次のニュースに目がいった。見出しは Analysis: No more sugar coating となっていて、BBCの北米駐在記者の分析記事だった。書き出しは—— “There was no sugar-coating in this time. No optimistic talk of miracle cures or Easter-time business re-openings. There was just the cold, hard reality of the facts on the ground.
 トランプ大統領の日々のコロナウイルスに関するブリーフィングがこれまでの自信に満ちた楽観的な雰囲気から事態の深刻さを伺わせる沈痛なものに変わっていることを報じていた。 sugar coating (見ばえをよくする)が消えたというのだ。それはそうだろう。このまま推移すれば、全米での死者数は少なくとも10万人から20万人に上ると見られている。
 大統領は今では次のように語り始めている。“A lot of people were saying ‘think of it as the flu,’ but it’s not the flu. It’s vicious.” 我々はついこの間までコロナウイルスを軽視していたのはトランプ大統領本人だったことを知っているが、大統領はそうは考えていないようだ。
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 中国語・韓国語を独学し始めて、気になる語彙がでてくると、中韓両語では果たしてどういう語彙になるだろうと興味を抱く。よって辞書やネットで調べることになる。
 つい最近調べたのは石頭という語彙。日本語では言わずと知れた①石のようにかたい頭②考え方がかたくて融通のきかないこと。また、そういう人を意味する。英語では②の意味では stubborn や bigoted という語が頭に浮かぶ。韓国語では何と言うのだろうと辞書を繰ってみると、石に当たる돌と頭を意味する대가리が一緒になった돌대가리が出てきた。カタカナで表記すると「トルテガリ」か。中国語の直訳では「石头」となるが、実際には②の意味で「死脑筋」という語があることを知った。脳の筋が死んでいるので考え方が硬直しているといった語意か。なんとなく類推できる。ほめ言葉ではないことはすぐに分かる。

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