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関西の旅

  • 2013-11-03 (Sun) 09:42
  • 総合

 10月末から一週間近く関西方面に出かけていた。今教えている大学が学園祭でその期間休講措置となったため、それを利用して、久しぶりに京都大阪神戸を訪れた次第だ。友人や先輩が教壇に立っている三つの大学で特別授業もやらせて頂いた。新聞社を退社後に手がけた海外取材の旅を振り返る授業だった。これまでに刊行した拙著をPRするのが真の狙いだったのではあるが。持参した翻訳本『幸せの残像』の宣伝チラシも大方はけた。
 京都では京都外国語大学の英語の授業で教壇に立たせてもらった。かつての職場の上司のお膳立てもあり、100人以上の学生が集まり、座り切れずに教室の後ろに立って話を聞いている学生もいた。パワーポイントを使ってアフリカ、アメリカ、英国&アイルランドの旅を駆け足で話させてもらった。学生たちにどれだけ参考になる話ができたか分からないが、私の得意のギャグに弾けた笑顔やメモをする姿などから察して、それなりのお役に立てたのではないかと願っている。
 大阪は新聞社時代に二度ほど、通算で5年近く勤務した経験がある。私には懐かしい地だ。今回改めて考えてみたら、最初に大阪に勤務したのはロンドン支局から「直行」した1996年春のこと。もう17年の歳月が流れている。年を取るはずだ。つい昨日のような思いをずっと抱いていた。今住んでいる福岡もいいが、大阪も実に良かった。馴染みの寿司屋、居酒屋、銭湯がある。
 今回そうした店をのぞきたかったが、夜の予定が詰まっていて、かなわなかった。銭湯だけは行きたいと思っていた。サウナが付いていて、かつて常連だった。行けば、番台の大将か奥さんが私のことを覚えてくれていて、「お、那須さん、お久しぶり」と懐かしがってくれるのが分かっていた。数年前に再訪した時がそうだった。20代の息子さんが番台にいると、私は「お、青年君。元気か」と声をかける。彼の名前までは知らないので、いつも「青年君」と呼びかけていた。私も彼も競馬が好きなので、お馬さんの話をよくした。
 この銭湯はなぜだか分からないが、ゲイの客がいて、私は大事な一物を触られそうになったことがある。女性にもてたためしはないが、ゲイの人には結構声をかけられる。自慢にも何にもならない。それは不快な思い出なのだが、番台の一家の温もりが心地好いから、大阪に行き、暇があれば、私は午後の早い時間でも一風呂浴びたくなるのだ。ここも今回はパスせざるを得なかった。
 今、土曜日の夜、福岡への帰りの新幹線の車中でこの項を書いている。タイミング悪く、日本シリーズの巨人にとっては剣が峰の第6戦を見ることができないのは残念だが、これは仕方ない。月曜日から大学での授業が再開されるから、そろそろ帰途に就かないと。
 嬉しかったこともある。土曜日の午後、芦屋のキリスト教会に足を運ぶことができたことだ。このブログで以前に紹介したことのある「子羊の群れ」という教会だ。教会では最近、スペインで賛美のコンサートを催したばかりで、この日の午後、その報告を兼ねたコンサートが教会であった。コンサートの直前、牧師のピーターさんと久しぶりに会い、来訪を喜んでもらった。私の海外の旅の間の無事を祈って頂いた奥様とも語らい、癒しのひと時を過ごすことができた!

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