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世間の空気を読む天才?

  • 2019-03-18 (Mon) 23:50
  • 総合

 ずっと目がむずがゆい日が続いていたが、今朝(月曜)はだいぶ楽になった。全然違和感がなくなった。鼻水も出ていない。私の花粉症シーズンはもう収束したのだろうか。普段飲んでいる故郷(西都市銀鏡)のじゃばら酢やここ数か月愛用し始めた入浴剤の木酢液が何らかの効果を発揮しているのかもしれない。いずれにしろ、これからは毎朝、快適に目覚めるようになって欲しいものだ。
                  ◇
20190318-1552920403.jpg 英字紙「ジャパン・ニュース」の日曜日の紙面に気になる見出しの論評が掲載されていた。—— “Republicans will never quit Trump”——「共和党支持者は決してトランプ大統領を見限ることはない」。JNが提携しているロサンゼルスタイムズ紙の転電の論評記事で、なぜ米国民は言動に問題ありと言わざるを得ないトランプ大統領に愛想を尽かさないのだろうかと思っている身としては読まないわけにはいかない。
 この論評の筆者、スコット・ジェニングズ氏は共和党のアドバイザーでもあり、ブッシュ政権下でも政権の中枢に身を置くなど、共和党の内情に精通している人物。彼は論評の冒頭で、民主党員やメディアなどからよく「なぜ共和党支持者はトランプ氏に忠実であるのか?」という質問を受けると説き起こし、その際、“The answer is simple: attitude and gratitude.” と答えているとか。
 論評を要約すると、共和党支持者の間では長年、クリントン、オバマ両政権さらにはオバマ政権で国務長官を務めたヒラリー氏に対する怨念が蓄積していた。メディア大手と民主党政権の親密な関係も疎ましかった。そこに登場したのがトランプ氏。先の大統領選で彼がヒラリー氏を破ってくれたことに彼らは forever gratitude(永遠の感謝)を感じているのだとか。トランプ氏は政治家ではなくとも、共和党支持者が何を求めているのか空気を読む天才だと評している。英語ではgenius empath と表現されていた。端的な訳語を考えてみたが、どうも難しい。「天才的読心術師」といった訳語が頭に浮かんだが、この場合はもっと広がりのある訳語が相応しいかと思う。
 “gratitude” に続いて “attitude” については、次のように書かれている。民主党やメディアに対するトランプ氏の暴言に近い非難の言葉はたとえ不評でも、支持者にとっては留飲を下げるものとなっている。This is especially true for rural folks, looked down upon as hicks and rubes by the coastal elites for a very long time.(長年、アメリカの東西両岸に住むエリート層に田舎者と蔑まされてきた内陸部の地方の住民にとって、彼は彼らの代弁者のように映っているのだ)
 来年の大統領選でもトランプ大統領が共和党の候補となり、再選を果たす可能性ありと見る向きが少なくないのも、この論評を読んで理解できた。それは我々や世界にとって悪夢に相違ない。民主党陣営は政治の中枢から疎外されていると不満を抱いている米国民全般に対する用意周到な手立てが必要だろう。

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