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Trumpism(トランプ主義)?

  • 2018-10-16 (Tue) 14:28
  • 総合

 最近、寝つきが悪くなった感じだ。晩酌を欠かさない時にはまずなかったことだ。深夜を待たず、崩れるように寝入っていた。途中でまた目覚めることもあったが。寝つきが悪いと、つい、焼酎でもあおっていればなあとぼやきたくなることもある。それで翌日、コンビニで焼酎やウイスキーの小瓶などを見かけると、ついつい手を伸ばしたくなる。
 眠れなければ、スマホのNHKラジオの「らじる・らじる」をクリックしてしばし耳を傾ける。「聴き逃し」を利用すれば、前週の放送を聞けるのだが、お目当てのお笑い番組が聞けることは稀で空振りに終わることが多い。気が向けば、語学講座を選択することもあるが、そこまではさすがに・・・。
 何か小説の類を枕元に用意して置いた方が良さそうだ。以前にはそうしていたが、語学の独学に取り組むようになって以来、なぜか遠ざかっていた。もっともそれより、寝つきが悪い方が問題だ。ストレスが皆無に近い気ままな生活を送っているから、体が睡眠を必要としていないのだろうか。まさかそんなことはあるまい、と思うが・・・。
                  ◇
 米CNNをネットで読んでいて、見出しに手がとまった。“These 14 words are the only ones that matter to Trump”(トランプに意味あるのは以下の14語だけ)という見出しの記事。トランプ米大統領がCBS放送のインタビュー番組に出演した際の内容を紹介・分析している。トランプ大統領は先に最高裁への判事指名に当たり、自身が白羽の矢を立てた人物に過去の性的暴行疑惑が生じた際に、暴行を告発した大学教授の女性の発言を揶揄したことでも批判を受けた。番組のキャスターが大統領、あなたは彼女がまるで嘘をついているかのように振る舞った、その点をどうお考えですか、と再三詰問されると、トランプ氏は全然意に介していないと応じた。それが以下の14語の発言。
 “I’m not gonna get into it because we won. It doesn’t matter. We won.”(それについてはもういいではないか。我々は勝利したんだから。もうどうでもいいことだ。我々は勝ったんだから)。渦中の人物は野党民主党の猛反対を乗り越え、最高裁判事に就任した。トランプ氏は最高裁人事を乗り切ったことを「勝利」と豪語しているのだ。
 I’m not gonna で始まる14語にトランプ氏の人生哲学、言わばTrumpism(トランプ主義)の枢要が凝縮されているとCNNのベテラン記者は以下のように解説している。“He is the living, breathing epitome of the old cliché that winning isn’t everything, it’s the only thing.”(勝利がすべてなのではない、勝利が唯一のものだという決まり文句がある。彼はこの手垢のついた決まり文句をまさに地で行く人物だ)
 この後に続く文章も凄い。凄いというのはトランプ大統領の単純極まる考え方だ。彼が2015年12月にワシントンポスト紙に語った発言だとか。“My whole life is about winning. I always win. I win at golf. I’m a club champion many times at different clubs. I win at golf. I can sink the three-footer on the 18th hole when others can’t. My whole life is about winning. I don’t lose often. I almost never lose.”
 こういう人物が世界をリードしているかと思うと少し怖い。いや大いに怖い。

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