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徳島の旅

  • 2015-04-06 (Mon) 15:59
  • 総合

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 徳島の講演会も無事終了し、今、バスで大阪入りして、いつものホテルにチェックインして、ロビーでこのブログを書いているところだ。一年前に「徳島トーストマスターズクラブ」の皆さんと交わした約束を何とか果たしてほっとしている。
 今回のイベントは徳島トーストマスターズクラブの結成15周年を祝った行事だった。私が徳島の皆さんにこうやって講演するのは今回が4回目。例によって、講演後、しまった、あの話をするのを忘れた、英語で話す部分が少なすぎたかなどと反省もしたが、心優しいマスターズクラブの方々からは「ご苦労様でした」とねぎらいのことばをかけて頂いた。
 私の講演に続いて、クラブの活動内容が一般の人々に紹介された。トーストマスターズクラブでは英語のスピーチ技術アップを目指して、例会で会員が相互にスピーチを披露し、その内容、用語、時間が厳しくチェックされる。英語スピーチの熟練度が試される場であり、一年ぶりに皆さんのスピーチ、及び、その評価などを目に耳にして、改めて彼らの真剣さに打たれた。こうした活動があまり一般には知られていないのは残念なことだ。
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 これまでは講演会のためだけに徳島入りしてろくに観光らしきものをせず、関西方面に出てきていた。今回はマスターズクラブの会長の田村実さんがご親切にも「駆け足ですが、少し地元をご案内しましょう」と誘って頂いた。足を運んだのは四国八十八か所巡礼の一番札所の霊山寺(りょうぜんじ)。夕刻が迫る時間帯だったが、それでも巡礼の人たちが何人もいて、それなりの雰囲気に浸ることができた。四国四県にまたがる巡礼コースは全長1400キロとか。貴重な観光資源ともなっているのだろう。そういえば、宮崎の古里にも「ひむか神話街道」とかいう看板を見たことがある。四国巡礼の旅のようなものに成長させることはできないものか。
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 霊山寺の後、鳴門の渦潮を見ましょうということで鳴門に向かった。大鳴門橋の下に遊歩道のような歩道「渦の道」が設けられていて、潮流の運が良ければ、有名な鳴門の渦潮を見ることができるとか。上部をひっきりなしに車が通過する橋の真下の歩道はさすがにうるさかったが、眺めは良かった。大きな渦潮は見ることができなかったが、それでも潮目というか、二つの潮の流れがぶつかる自然の光景は圧巻だった。あの潮目にぶつかったら、泳ぎ抜けるのはまず不可能だろう。
 アフリカ特派員時代にケニアかどこかの海で小さな船で沖に出たことがある。泳ぎたくなって、案内の地元の若者に「私でも泳げるだろうか」と尋ねたら、「泳げる」との返事。安心して飛び込んで、泳ごうとしたが、波がきつくて泳ぐどこの話ではない。浮かんでいるだけでも大変だ。振り返って見ると、船ははるか向こうに漂っているではないか。大きな声を張り上げて船上の若者を呼んだ。あの時はひょっとしたら、このまま、自分は体力が尽きて溺れ死ぬのではないかという恐怖感が頭をよぎった。緩やかな滝のような潮の流れを眼下に見ながら、そんなことを思い出してしまった。
 泳ぎは下手だが、泳ぐのは好きだ。今回の旅でもできればプールで泳ごうと思ってスイミングパンツにキャップ、ゴーグルは持参している。明日は大阪勤務時代によく通った市民プールに行って泳ぐ(歩く)つもりだ。
 (写真は上から、徳島トーストマスターズクラブの創設15周年記念イベントでの記念撮影、四国巡礼一番札所・霊山寺の門前、「潮の道」から眺めた渦潮)

Comments:2

板東美貴子 2015-04-10 (Fri) 13:15

那須さん、今年の講演会では、今後の日本における英語教育や英語によるコミュニケーションのあり方について、ご自分の豊富な海外体験に根差した貴重な見解を聞かせていただきました。

ところどころのギャグ?も、那須さんらしくて 大いに盛り上がりました。

四国八十八か所の一番寺を訪れていただいたそうで、これを機会に、弘法大師が開いた四国の寺も、九州の皆様にご紹介ください。
昨年は四国八十八か所千二百年でした。

ありがとうございました。

nasu 2015-04-13 (Mon) 14:10

板東さん お礼を言うのは私の方です。縁あって徳島の皆さんと親しくさせて頂き、とてもありがたく思っています。私は本日未明にようやく帰福しました。魚津を出たのが午後5時半過ぎ。話題の北陸新幹線で金沢に出て京都経由でまた新幹線に乗り換え、自宅に帰着したのが日付が替わったころ。自由席でも何とかずっと座れましたが、7時間近い列車の旅はさすがに疲れました。魚津では酒をあびるように飲み、体重も増えたようです。これからまた石部金吉、簡素な生活に戻ります。

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