- 2025-06-21 (Sat) 10:46
- 総合
仕事で結構忙しい日々が続いている。高校では期末テストの時期となり、採点作業に追われた。もう何度も書いているかもしれないが、まさか古希を過ぎてこれほど忙しい日々を過ごすことになるとは・・・。夏休みが待たれる。今夏も海外の旅は考えていない。気楽な独り身の暮らし。どこか静かな海に出かけ、のんびり海水浴と読書の時間を持ちたいと考え始めているが、どうなることやら。
それにしても、我が身のことだけを考えていていいのだろうか。世界はとんでもない危機的状況に直面しつつあるようだ。最近はあまり熱心にそうした情勢をフォローしておらず、間違ったことを書きそうでスルーしたくなるが、このブログは個人的な備忘録でもあり、折々の思いはやはりきちんと記しておきたい。
2025年6月時点での気がかりなことは何と言ってもイスラエルとイランの交戦か。一昔前ならこのような激しいロケット攻撃、その応酬のミサイル攻撃が世界が見つめる中、連日繰り返されるとは想像しづらかったのではないかと思う。イスラエルの後ろ盾は米国だが、これまでの米政権だったら、今回のような武力攻撃は容認しなかったではないか。もう一つ意外に感じたのは、イランには存外、頼れる友好国がいなかったのかという思いだ。アラブ民族ではないイランがかくも孤立無援の国だったとは思わなかった。
トランプ米大統領は米軍の軍事介入を真剣に考慮しているとも伝えられる。イスラエルは支配下におくガザ地区のパレスチナ住民にも無慈悲の砲撃を続けており、イスラエルのこのところの「傍若無人ぶり」は理解に苦しむ。イスラエルにとって仇敵とするイランの核武装は何としても阻止したいということは分かる。しかし、いずれアラブ諸国の中に核武装に走る国は出てくるかもしれない。そうした国をそのつど攻撃するわけにはいかないだろう。イスラエルの戦略が私には見えない。
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ミスタープロ野球の長嶋茂雄氏が今月初めに死去した。職場でスマホの画面を開いてその速報を目にした時、思わず声が出た。「巨人大鵬卵焼き」世代の一人である私にとって「巨人」を代表するのは間違いなく、長嶋さんだった。私が長嶋さんと最も「接近」したのは、監督就任後に成績不振で解任された直後に彼がどういう事情があったか知らないが、ナイロビを訪問した時。私は当時、読売新聞社のナイロビ支局に赴任していた。たまたまナイロビ市内の高級ホテルのカジノをのぞいていた長嶋さんを至近距離で目撃したが、当然のことながら彼は何人もの取り巻きに囲まれており、おいそれと近づける雰囲気ではなかった。
長嶋さんの訃報に接し、思い出したことがあった。彼が現役を引退した1974年10月14の試合直後のセレモニーで語った「私はきょう引退をいたしますが、わが巨人軍は永久に不滅です」という言葉。今も語り草になっているあのスピーチを私は留学先の米国で聞いた。長嶋さんのファンだった今は亡き長兄がカセットテープに録音して送ってくれたのだ。今とは違い、当時はこうした出来事に海を越えて触れるのは大変なことだった。大学の寮で有り難くテープに耳を傾けたことを覚えている。長兄が黄泉の国で憧れの人と出会うことなどありうるのだろうか。
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