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スマホの翻訳機能

  • 2021-10-16 (Sat) 13:14
  • 総合

 プロ野球は去年の優勝チームがセパともに苦しんでいる。ソフトバンクホークスの不振はよく分からないが、巨人の場合は原監督の自業自得だろう。よって同情の余地なし。
 プレーオフに入った大リーグは面白い。ホームチームの熱狂的声援はコロナは大丈夫かいなと思ってしまう。アリーグのチャンピオンを決めるシリーズはアストロズとレッドソックスの戦い。土曜日の初戦を見ていて思ったことがある。なぜか、主審のコールがテレビ画面からよく聞こえるのだ。ボールの判定であれば時に「アウトサイド」(外過ぎ)とか「インサイド」(内過ぎ)などと叫んでいる。こちらは見ていて良く分かるので参考になる。プロ野球ではない経験だ。是非、取り入れてもらいたいと思う。
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 少し前にスマホで日英中韓の翻訳機能があることを知り、重宝している。もっと多くの言語にも活用できるのかもしれないが、今の私には英中韓で十分だ。機械翻訳の危うさは以前から指摘されてきていたが、スマホのこの機能は優秀だ。こちらの日本語の発声が不明瞭だと上手くいかないが、誤訳のケースにはまだあまり遭遇していない。海外旅行の折などには簡易な通訳機として活躍しているのかもしれない。
 スマホの翻訳機能を使い、次の文章を英中韓に翻訳してみた。「僕はスマホの使い方がよく分からないんです」。私の本音でもある。英文を確認する。“I don’t really know how to use my smartphone.” これで問題ないかと思う。中国語。「我不太懂智能手机的使用方法。」。韓国語。「저는 스마트폰 사용법을 잘 몰라요.」。日韓では「スマホ」というキーワードが主語の直後に表現されているが、英中では文末に置かれ、「よく分からない」という述語(動詞)が日韓では最後に置かれている。
 語彙のチェックはしっかり紙の辞書を手で繰って調べたいが、文章のチェックはスマホが早くて便利だ。発音の確認もできる。我々は今、凄い技術革新の時代に生きていることを実感せざるを得ない。とここまで書いて、次のようなことを夢想した。このまま技術革新が進展すれば・・・。中国に短期出張することになった人が出発前にその錠剤を服用する。錠剤のエキスが脳内にしみこみ、たちどころに中国語を理解、話せるようになる。まるで母国語のように。錠剤の価格にもよるが、通常は1週間程度で効果が薄れ、やがて中国語の力は失われる。身体への悪影響は全くなし。英米に行くのであれば英語用の錠剤、ロシアに行くのであれば露語用の錠剤を購入すれば済む。
 そういう時代になれば、趣味の範疇を超えて外国語を学習したいと思う人はまずいなくなるだろう。学校教育の場から英語の時間が激減するかもしれない。韓国語のドラマを韓国語で楽しみたければ、30分、1時間単位で効能が持続する安価な錠剤もあり、そうしたものはコンビニで気軽に買うことができる。多くの外国語教師が失職し、語学関連産業も軒並み業種転向を余儀なくされる・・などと夢想する。言葉が異なることによる誤解の可能性は解消する。母語で考え、母語を語れば、口から出てくるのは英語であり、中国語、韓国語なのだ。信じ難い画期的な革新。ただ、これが果たして全面的にいいことなのかどうか、よく分からない。否定的にとらえる人も少なくないことだろう。

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