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花蓮着

  • 2018-09-17 (Mon) 12:36
  • 総合

 花蓮駅に予定より40分近く遅れて到着。台湾の鉄道でこれほどの遅れは経験したことがない。大きな台風が通過したばかりなのでそれが一因しているのかもしれない。車窓からは濁流の河川を幾つも見たので、東海岸では豪雨に見舞われたのだろう。
 花蓮駅で公衆電話を見つけ、3月に投宿したホテルに電話を入れた。スマホはルーターでラインとネットは格安で利用できるが、電話は日本経由となるので格安とはならない。必然的に台湾内での電話は公衆電話を探すことになる。10元の硬貨を入れてダイヤル。すぐに通じたが、駅構内の喧騒もあり会話に四苦八苦。どうやら1泊500元(約1,860円)でOKとの由。信じ難い安さだ。半信半疑でホテルに向かった。
 とその前に現地通貨が心細くなったので両替をしなくては。本日は日曜日。銀行は休みだ。駅構内の観光案内所で尋ねると、デパートに行けばいいと言う。どこにある?遠東百貨店が近くにあるとか。歩いて行こうと思ったが、生憎の雨天もあり、案内所の女性陣がタクシーを薦めるので、今回の旅で初めてタクシーを拾った。運転手さんとのやり取りが面白かった。「分かりました」は中国語では「知到了」。敢えてカタカナ表記すると、「ジィダォラ」みたいな音か。最初の「ジィ」が日本人には難しい。私も当然そうだ。運転手さんは何度も私の「ジーダォ」という発音を矯正してくれた。私はお手上げ状態。
 そのうちに英語でのやり取りとなり、彼が何度も “Oh, I see.” と言うのだが、“see” の発音が日本人の多くが口にする「シー」だった。私は「あなたの発音では日本人の英語と同じで、英語のネイティブスピーカーは奇異に感じるだろう」と指摘した。彼は私の指摘の意味するところを理解したが、何度指摘しても最後まで「オゥ、アイシー」だった。タクシー料金でたかだか130元(約485円)の距離だったが、私たち二人は日中英の言語の発音の微妙な差異の話で大いに盛り上がった。
 さて、くだんのホテル。民宿のような小さなホテルだが、チェックインして3泊の予定だから1,500元を一括で支払った。私のような節約の旅の身にある者には実に有難い。建物は比較的新しく、設備的には部屋の明かりが少ないということ以外には何の不満もない。
 順序が逆になるが、高雄―花蓮の車中は閑散としていて快適だった。駅弁も値段が安いだけでなく、味も良かった。特に付け合わせの筍が。多少贔屓目があるかもしれないが、日本の新幹線でよく食べる駅弁よりも確実に美味いと思った。ほぼ5時間の乗車中、私が乗った車内には乗客がほとんどいず、私の右隣と通路をはさんだ左側に2人。この4人が花蓮まで他はほぼ空席だらけの車中でずっと並んで座らされていたのには少し笑った。私はもちろん、途中から空いた窓際の席に移動し、車窓の光景を堪能させてもらった。
20180917-1537155318.jpg 車中で読んだ地元の英字紙に台湾の人々の自律性ある暮らしぶり、働き方を称賛する中国系アメリカ人の寄稿が載っていた。“A shining example for the world”(世界に対する輝けるお手本)という見出しが躍っていた。その中に次の記述があった。It reminds me of the uniqueness of Japanese society, where bicycles are routinely left unlocked at rail stations.(私は鉄道の各駅で自転車が施錠されることなく日常的に駐輪されている日本社会のユニークさが頭に浮かぶ)。いや、今は施錠が常識でしょ。これはほめ過ぎですよ!

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