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折り紙も

  • 2015-10-03 (Sat) 23:21
  • 総合

 本格的に秋が到来したようだ。私は四季の中で秋が一番好きだ。(져는 사계절에서는 가을가 가장 좋아합니다.)日本の四季が春夏秋の三つで回るものなら、日本はもっと住みやすくなると思うが、北国の人たちは雪を恋しく思うことだろうし、贅沢は言えない。それに秋が長く続くと、台風がそれだけ襲来する可能性も増すだろうし、台風の災禍に見舞われるよりは寒風の方がまだ我慢できる。韓国語だと秋は가을(カウル)。人恋しくなる秋、人恋うる秋、人カウル秋。響きも何となく秋っぽい。
                  ◇
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 韓国語の学習の他にもうひとつ取り組み始めたことがある。折り紙だ。私の電子辞書(和英)を引くと、単にfolding paper とされている。これだと「紙を折ること」という意味で、味わい深い折り紙の意味合いはないかと思う。ただし、origamiはすでに立派な英単語として認知されており、私が長いこと使用しているオックスフォード英英辞書には origami はthe Japanese art of folding paper into attractive shapesと記されている。そう、折り紙の説明文としてはやはり art という語が付いていないと不十分だろう。attractive shapesという表現に工夫の跡がうかがえる。
 実は新聞社を辞めた後の海外をさるく旅で、スーツケースの奥に潜り込ませていた本が一冊あった。折り紙の楽しみ方を初心者向けに書いた本だ。過去の海外の取材体験から、取材先に子どもでも居合わせれば、折り紙の作り方を即興で教えてやれば大喜びされるのを知っていた。だが、残念ながら、私にはそんな器用なことはできない。
 それで素人が簡単にできる折り紙の本をしのばせ、旅すがら独習し、いざという時に役立てようと思っていた。アフリカ、アメリカ、イギリス及びアイルランドと後生大事にこの本を携えて旅した。確か折り紙用の鮮やかな色紙も買い求めたような記憶がある。だが、ふがいないことに一度も頁を繰ることはなかった。時間はそれなりにあったはずなのにやはり、街を歩くか、本や新聞を読むか、酒を飲むか、そういう誘惑には勝てなかったということか。
 このことがずっと心のどこかに引っかかっていた。韓国語の独学がきっかけとなって、それなら折り紙もと思うようになった。それで本棚を探すと、あった、あった。アフリカの旅に出る前に購入した『おりがみランド!』。穏やかな気持ちで本に向かう。色紙はさすがに見つからないので、仕方なく、新聞の折り込みチラシを活用。これまでゴミ箱や新聞回収袋に直行していた折り込みチラシがこんな時に役立つとは!
 折り紙の方も気長に取り組み、来年にでも韓国をさるく旅に出る頃までにはすっすっとちょっとした折り紙ができるまでにはなりたいと願っている。「芸は身を助ける」だ。電子辞書(和英)にはこの言葉は If you have a skill, you’ll always be able to earn a living.と載っている。私の心境としては If you have a skill, you’ll always be able to find it easier to make friends, especially among young kids.(芸があれば、初めて出会う人たち、特に子どもたちと仲良くなるのに苦労しないことだろう)という感じだ。
 (写真は私が折った初めての作品。本の指示に従い、「ちょうちょ」を作ったつもりだが、どうも「生気のない秋の蚊」のように見える)

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