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第一歌集『地上絵』『水中で口笛』W刊行記念イベント「橋爪志保と工藤玲音の地上絵口笛パーティ!」が開催されます。

第一歌集『地上絵』『水中で口笛』W刊行記念

橋爪志保と工藤玲音の地上絵口笛パーティ!

日時:2021年5月28日(金)19:00~

参加方法:青山ブックセンター本店のオンライン配信

予約はこちから→https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02xsv3bfg8p11.html

2021年4月、『地上絵』と『水中で口笛』という第一歌集(短歌作品を収録した本)をそれぞれに刊行した歌人・橋爪志保さんと工藤玲音さんによる、W刊行記念イベントをオンラインで開催。同世代の歌人として活躍するおふたりがお互いの歌集を読んで感じたこと、好きな短歌、あとがきに込められた思いなどについて、乾杯しながらたのしくじっくりお話しいただきます!

【相互五首選】

橋爪志保『地上絵』より   工藤玲音選

よせがきにきみが小さく描いてくれた舌のくるくるしたカメレオン

心臓が惜しげもないや 歌ってるときその歌にぼくはなってる

ミニチュアになれたらきっとのぼりたいきみの苗字にあるはしごだか

ここに来て一緒に濡れてほしいのにあなたは傘をたくさんくれる

じゃあ訊くよ 月のひかりにぬれているものを本当に見たことがある?

 

工藤玲音『水中で口笛』より   橋爪志保選

波の音は海がなくなるまで続く 星が見たくて堤防に寝る

工藤家の長女 はらぺこあおむしでいちばん好きなページはサラミ

手羽先を拳銃としてわたくしはあなたの不幸を奪う強盗

雨きらい、突然だから そうですかわたしのことがそんなに好きで

あるよ、覚悟 安全バー!と抱きつけばその幸福にきみはねじれる

 

短歌をお好きな方はもちろん、これから短歌を作ってみたい!という方もぜひお気軽にご参加ください。

※イベントの最後に質疑応答コーナーを予定しております。おふたりへのご質問は以下までお送りください

tsutsui@sayusha.com(左右社 筒井宛)。
 

※WEB会議ツール「Zoom」を使用して実施します。passmarket-master@mail.yahoo.co.jp (配信専用アドレス)より前日21時過ぎと当日17時過ぎにウェビナー登録のURLをお送りします。どちらかで登録をお願いいたします。(URLの共有は禁止いたします。)

※インターネットに接続したパソコンや、タブレット端末、スマートフォンが必要になります。

※スマートフォン、タブレット端末の場合、事前に「Zoom」のアプリダウンロードが必要です。

 

【プロフィール】

橋爪志保(はしづめ・しほ)

1993年、京都市生まれ。2013年に「京大短歌」に入会し、作歌を始める。現在は、同人誌「羽根と根」の同人として活動中。2020年、「とおざかる星」50首で第二回笹井宏之賞の永井祐賞を受賞。2021年4月、第一歌集『地上絵』(書肆侃侃房)を刊行。

 

工藤玲音(くどう・れいん)

1994年生まれ。岩手県盛岡市出身。

著書に『わたしを空腹にしないほうがいい』(BOOKNERD)、『うたうおばけ』(書肆侃侃房)。2021年4月、第一歌集『水中で口笛』(左右社)を刊行。

 

【書籍紹介】

橋爪志保 著『地上絵』(書肆侃侃房)

I am a 大丈夫 ゆえ You are a 大丈夫 too 地上絵あげる

第二回笹井宏之賞永井祐賞を受賞した著者の第一歌集。

大胆な間違いで鷲掴みされるほんとうのこと、

私にとって橋爪の短歌の最大の魅力はこれだ。

────宇都宮敦(歌人)

定価:1,700円+税 ISBN:978-4-86385-456-7

 

 

工藤玲音 著『水中で口笛』(左右社)

「くどうれいん」名義で『わたしを空腹にしないほうがいい』『うたうおばけ』などのエッセイや小説作品『氷柱の声』など、作家として活躍する著者、待望の第一歌集。天性のあかるさとポエジーをあわせ持つ歌の数々は、まるで光そのもののように読み手を照らし出す。16歳の時より書き続けてきた短歌作品から、厳選316首を収録。

定価:1,700円+税 ISBN:978-4-86528-024-1