ことばと新人賞

ことばと新人賞 歴代受賞作

第一回 佳作 金名サメリ「道ジュネー」

       永井太郎「残って拡散する響き」

第二回 大沼恵太「ゾロアスターの子宮」

    山縣太一「体操させ、られ。してやられ」

第三回 笛宮ヱリ子「だ」

第四回 福田節郎「銭湯」

    佳作 井口可奈「かにくはなくては」

第五回 池谷和浩「フルトラッキング・プリンセサイザ」

    佳作 藤野「おとむらいに誘われて」

第六回 佳作 井村日出夫「教室教室」

    佳作 福原悠介「何もない部屋」

第7回ことばと新人賞 応募要項
2024.10.22 (2025.4.24更新)

・募集作品
未発表の小説(400字詰め原稿用紙70~200枚)
同人雑誌やネット上に発表したもの、自費出版したものは対象外とする(ただし、大幅に改稿したもので、別作品と認められるものは可)。

・募集開始
2025年5月20日(火)12時(募集上限に到達次第〆切)

・応募締切
6月10日(火)24時
(期限を過ぎての応募及び作品送付は、受領や返金対応をしかねます)

・募集上限
130作品(1人1作品のみ)

・応募方法
書肆侃侃房公式オンラインストア購入ページから選考料をお支払いの上、購入者の方にお知らせする応募フォームにて作品を送付ください。
※購入完了画面に、画像ダウンロードボタンが表示されます。 画像をダウンロードしていただき、画像に記載のURLより、応募フォームにお進みください。
※購入完了後、自動で届くメールでも応募フォームのURLが確認できます。
※購入ページの詳細は後日発表いたします。

・選考料
2500円
(応募作品には「ことばと」vol.9発行後、担当した選考委員による選考コメントがつきます。コメントは無記名で「ことばと編集部」よりメールで送付予定です)

・選考委員
江國香織、滝口悠生、豊﨑由美、山下澄人、佐々木敦

・発表誌及び副賞
文学ムック「ことばと」vol.9(2025年11月刊行予定)

受賞作は「ことばと」掲載に加え、単行本化
(出版権は書肆侃侃房に帰属します)

最終候補作は書肆侃侃房公式note(web侃づめ)に掲載

・備考
応募作品は、選考料お支払い後、応募締切日までにワードまたはテキストファイルを応募フォームより送付ください。


【選考委員より】

江國香織

言葉を自分の方法で使い尽くすような、他の誰にも書けない小説をお待ちしています。
知らない手ざわりのものにさわりたいです。

 

滝口悠生

三年ほど選考にかかわってわかった、というか薄々感じていたことが確信に変わった。新人賞の選考において、すでに書かれた小説に似た巧みさやおもしろさは全然評価されず、なんならしばしば評価を下げる要因になる。だからそういうところはもう全部削っちゃおう。削りすぎてなにもなくなったらそこが小説のはじまりだ。
なににも似ていないことは不安で、だけど、だから、不安だけが頼りだ。あなたの創造性のなかの最も不安な部分を不安なまま書いて、送ったらいい。大丈夫。これも三年ほど選考にかかわってわかったが、新人賞は未知の書き手が逃げずに向き合った不安を見落とさず顕彰するための仕組みであり、選考委員の仕事はその不安に寄り添うことだ。

 

豊﨑由美

小説って何ですか? わたしにはわかりません。というか、小説はどうあってもいいと思っています。
あなたが持っているかもしれない何かしらの「小説っぽさ」というイメージは捨てちゃってください。
とはいえ、視点の扱いなど他者に読んでもらうためのルールはあります。それを破る時は破っていることに自覚的であってください。破ってしまうことの意味と意義を考えてみてください。そんな人が書く小説を、わたしは読んでみたいです。
今回から全候補作に評をつけることになりました。容赦はしません。普段、書評家としてプロの小説家の作品と対峙する時と同じ目で読みます。真面目に読みます。「小説っぽさ」のくびきから放たれた、あなたにしか書けない小説を送ってください。楽しみにしています。

 

山下澄人

今回からシステムが変わります。有料になりますが、応募された作品を下読みに任せず、選考委員みんなで分け合い全て読みます。窮屈にならずのびのび書いてみてください。わたしはそれを真剣に読みます。 

 

佐々木敦

選考委員の皆さんのお知恵を拝借し、ことばと新人賞は二度目のリニューアル、しかも前代未聞(ではないかもしれないが少なくともほとんど前例や類例がないレギュレーション)の募集形態を取ることになりました。ことばとは創刊以来、さまざまな試みを行ってきましたが、これもまた新たな実験です。
敢えて書きます。普通の、ありきたりの、いい感じの、時流に阿った、がゆえに評価されたりするような作品は要りません。私たち選考委員を、私を、驚かせてください。戦慄させてください。蛮勇でも独りよがりでもKY(死語)でも構わない。挑戦としての小説を心待ちにしています。

 

【選考委員略歴】

江國香織(えくに・かおり)

1964年東京生まれ、小説家。著書に、『抱擁、あるいはライスには塩を』『雪だるまの雪子ちゃん』『彼女たちの場合は』などがあり、『犬とハモニカ』で川端康成文学賞を受賞している。訳書に『パールストリートのクレイジー女たち』がある。

 

滝口悠生(たきぐち・ゆうしょう)

1982年東京都生まれ。小説家。2011年「楽器」で新潮新人賞を受けデビュー。2015年『愛と人生』で野間文芸新人賞、2016年『死んでいない者』で芥川賞、2022年『水平線』で織田作之助賞、2023年同作で芸術選奨、「反対方向行き」で川端賞。他の著書に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『茄子の輝き』『高架線』『長い一日』『ラーメンカレー』など。

 

豊﨑由美(とよざき・ゆみ)

1961年愛知県生まれの書評家。共著に『文学賞メッタ斬り!』シリーズ(大森望)、『石原慎太郎を読んでみた』(栗原裕一郎)など。単著は『そんなに読んで、どうするの?』『ガタスタ屋の矜持』『まるでダメ男じゃん!「トホホ男子」で読む、百年ちょっとの名作23選』『ニッポンの書評』など。最新刊は対談集『カッコよくなきゃ、ポエムじゃない 萌える現代詩入門』(思潮社)。

 

山下澄人(やました・すみと)

1966年兵庫県生まれ。作家、劇作家、演出家、俳優 。高校卒業後、富良野塾に入塾し俳優として活動をはじめる。1996年より劇団FICTIONを主宰し作、演出、出演を担当する。2011年より小説を発表。2012年『緑のさる』で第34回野間文芸新人賞、2017年『 しんせかい』で第156回芥川賞を受賞。そのほかの著書に『ギッちょん』『鳥の会議』『壁抜けの谷』『ほしのこ』『小鳥、来る』『月の客』などがある。

 

佐々木敦(ささき・あつし)

1964年名古屋市生まれ。音楽レーベルHEADZ 主宰。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。

第6回ことばと新人賞 選考結果のお知らせ

2024.8.9

このたび書肆侃侃房では第6回ことばと新人賞の最終選考会を行い、佳作2作品を下記の通り選出することに決定いたしました。

【受賞作】
該当なし

【佳作】

井村日出夫「教室教室」

福原悠介「何もない部屋」

【選考委員】
江國香織、滝口悠生、豊﨑由美、山下澄人、佐々木敦(ことばと編集長)

【掲載誌】

文学ムック「ことばと」vol.8(24年10月刊行予定)

詳細
http://www.kankanbou.com/news/archives/509

第6回ことばと新人賞 応募要項

2023.10.17

・原稿枚数
 70~200枚

・応募締切
 2024年3月31日(日) 24時

・受賞作は「ことばと」掲載に加え、単行本化します。
 受賞の基準に満たない場合、佳作はムック掲載のみとなります。

・選考委員
  江國香織、滝口悠生、豊﨑由美、山下澄人、佐々木敦(ことばと編集長)

・掲載誌
  文学ムック「ことばと」vol.8(2024年10月刊行予定)
  受賞作のほかに選考座談会の模様を掲載する。
  (受賞作品以外の最終候補作は「ことばと」vol.8発売後に書肆侃侃房公式note「web侃づめ」に掲載)

・応募フォーム

https://forms.gle/moPTy7He2rAAmgC1A

【選考委員より】

江國香織

それを読まなければ見られなかった景色を見たいし、それを読まなければ行かれなかった場所に行きたい。そこに確かにあって、他のどこにもないもの、その人だけの言葉の配列をお待ちしています。

 

滝口悠生

新人賞応募のコツはいちばん選考が厳しそうなところに作品を送ることだと思います。なので厳しく読む。ナメた作品は送ってこないでください。しかし不遜さをなくさないでください。

 

豊﨑由美

4歳から現在に至るまで読書を続けているわけですが、読めば読むほど「小説はなんて自由なんだろう」の感を強くしています。どうか、小説に対して予断を持たないで下さい。小説の自由さと、自由であるがゆえに生じる不自由さを愉しみながら、七転八倒しながら、書き進めて下さい。わたしも予断を持たずに読ませてもらいます。

 

山下澄人

人間の飛び跳ねるその歪みこそが風穴をあける。光が射す。楽しみです。

 

佐々木敦

「まだ読んだことがないような小説」を読みたい、いつもそう思っています。

でも沢山読んでくると、そういう機会は減ってくる。

挑戦してください(僕に!)。

 

【選考委員略歴】

江國香織(えくに・かおり)

1964年東京生まれ、小説家。著書に、『抱擁あるいはライスには塩を』『雪だるまの雪子ちゃん』『彼女たちの場合は』などがあり、『犬とハモニカ』で川端康成文学賞を受賞している。訳書に『パールストリートのクレイジー女たち』がある。

 

滝口悠生(たきぐち・ゆうしょう)

1982年東京都生まれ。小説家。2011年「楽器」で新潮新人賞を受けデビュー。2015年『愛と人生』で野間文芸新人賞、2016年『死んでいない者』で芥川賞。他の著書に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『茄子の輝き』『高架線』『長い一日』『水平線』『ラーメンカレー』。

 

豊﨑由美(とよざき・ゆみ)

1961年愛知県生まれの書評家。共著に『文学賞メッタ斬り!』シリーズ(大森望)、『石原慎太郎を読んでみた』(栗原裕一郎)など。単著は『そんなに読んで、どうするの?』『ガタスタ屋の矜持』『まるでダメ男じゃん!「トホホ男子」で読む、百年ちょっとの名作23選』『ニッポンの書評』など。YouTubeチャンネル「文学賞メッタ斬り!」を大森望と開設している。

 

山下澄人(やました・すみと)

1966年兵庫県生まれ。作家、劇作家、演出家、俳優 。高校卒業後、富良野塾に入塾し俳優として活動をはじめる。1996年より劇団FICTIONを主宰し作、演出、出演を担当する。2011年より小説を発表。2012年『緑のさる』で第34回野間文芸新人賞、2017年 『しんせかい』で第156回芥川賞を受賞。そのほかの著書に『ギッちょん』『鳥の会議』『壁抜けの谷』『ほしのこ』『小鳥、来る』『月の客』などがある。

 

佐々木敦(ささき・あつし)

1964年名古屋市生まれ。思考家。作家。HEADZ主宰。「ことばと」編集長。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。芸術文化の複数の分野で執筆などを行っている。文芸評論の著作として『絶対安全文芸批評』『文学拡張マニュアル』『小説家の饒舌』『批評時空間』『シチュエーションズ』『あなたは今、この文章を読んでいる。』『ニッポンの文学』『例外小説論』『筒井康隆入門』『新しい小説のために』『私は小説である』『これは小説ではない』『それを小説と呼ぶ』『絶体絶命文芸時評』がある。小説作品に『半睡』。

第5回ことばと新人賞 選考結果のお知らせ

2023.8.25

このたび書肆侃侃房では第5回ことばと新人賞の最終選考会を行い、受賞作1作品、佳作1作品を下記の通り選出することに決定いたしました。

【受賞作】
池谷和浩「フルトラッキング・プリンセサイザ」

【佳作】
藤野「おとむらいに誘われて」

【選考委員】
江國香織、滝口悠生、豊﨑由美、山下澄人、佐々木敦(ことばと編集長)

【掲載誌】

文学ムック「ことばと」vol.7(23年10月刊行予定)

詳細
http://www.kankanbou.com/news/archives/466

第5回ことばと新人賞 応募要項

2022.10.14

・原稿枚数
 70~200枚

・応募締切
 2023年4月15日(土)

・受賞作は「ことばと」掲載に加え、単行本化します。
 受賞の基準に満たない場合、佳作はムック掲載のみとなります。

・選考委員
  江國香織、滝口悠生、豊﨑由美、山下澄人、佐々木敦(ことばと編集長)

・掲載誌
  文学ムック「ことばと」vol.7(2023年9月刊行予定)
  受賞作のほかに選考座談会の模様を掲載する。
  (受賞作品以外の最終候補作は「ことばと」vol.7発売後に書肆侃侃房公式note「web侃づめ」に掲載)

・応募フォーム

https://docs.google.com/forms/d/1HU3urFGmCvHNruBbaYtLwzCNO972MRy5uAlXbveO50Y/edit

 

【選考委員より】

江國香織

それを読まなければ見られなかった景色を見たいし、それを読まなければ行かれなかった場所に行きたい。そこに確かにあって、他のどこにもないもの、その人だけの言葉の配列をお待ちしています。

 

滝口悠生

新人賞応募のコツはいちばん選考が厳しそうなところに作品を送ることだと思います。なので厳しく読む。ナメた作品は送ってこないでください。しかし不遜さをなくさないでください。

 

豊﨑由美

4歳から現在に至るまで読書を続けているわけですが、読めば読むほど「小説はなんて自由なんだろう」の感を強くしています。どうか、小説に対して予断を持たないで下さい。小説の自由さと、自由であるがゆえに生じる不自由さを愉しみながら、七転八倒しながら、書き進めて下さい。わたしも予断を持たずに読ませてもらいます。

 

山下澄人

人間の飛び跳ねるその歪みこそが風穴をあける。光が射す。楽しみです。

 

佐々木敦

「まだ読んだことがないような小説」を読みたい、いつもそう思っています。

でも沢山読んでくると、そういう機会は減ってくる。

挑戦してください(僕に!)。

 

【選考委員略歴】

江國香織(えくに・かおり)

1964年東京生まれ、小説家。著書に、『抱擁あるいはライスには塩を』『雪だるまの雪子ちゃん』『彼女たちの場合は』などがあり、『犬とハモニカ』で川端康成文学賞を受賞している。訳書に『パールストリートのクレイジー女たち』がある。

 

滝口悠生(たきぐち・ゆうしょう)

1982年東京都生まれ。2011年「楽器」で新潮新人賞を受けデビュー。2015年『愛と人生』で野間文芸新人賞、2016年『死んでいない者』で芥川賞。他の著書に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『茄子の輝き』『高架線』『長い一日』『水平線』。

 

豊﨑由美(とよざき・ゆみ)

1961年愛知県生まれの書評家。共著に『文学賞メッタ斬り!』シリーズ(大森望)、『石原慎太郎を読んでみた』(栗原裕一郎)など。単著は『そんなに読んで、どうするの?』『ガタスタ屋の矜持』『まるでダメ男じゃん!「トホホ男子」で読む、百年ちょっとの名作23選』『ニッポンの書評』など。YouTubeチャンネル「文学賞メッタ斬り!」を大森望と開設している。

 

山下澄人(やました・すみと)

1966年兵庫県生まれ。作家、劇作家、演出家、俳優 。高校卒業後、富良野塾に入塾し俳優として活動をはじめる。1996年より劇団FICTIONを主宰し作、演出、出演を担当する。2011年より小説を発表。2012年『緑のさる』で第34回野間文芸新人賞、2017年 『しんせかい』で第156回芥川賞を受賞。そのほかの著書に『ギッちょん』『鳥の会議』『壁抜けの谷』『ほしのこ』『小鳥、来る』『月の客』などがある。

 

佐々木敦(ささき・あつし)

1964年名古屋市生まれ。思考家。作家。HEADZ主宰。「ことばと」編集長。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。芸術文化の複数の分野で執筆などを行っている。文芸評論の著作として『絶対安全文芸批評』『文学拡張マニュアル』『小説家の饒舌』『批評時空間』『シチュエーションズ』『あなたは今、この文章を読んでいる。』『ニッポンの文学』『例外小説論』『筒井康隆入門』『新しい小説のために』『私は小説である』『これは小説ではない』『それを小説と呼ぶ』『絶体絶命文芸時評』がある。小説作品に『半睡』。

第4回ことばと新人賞 選考結果のお知らせ

2022.9.8

このたび書肆侃侃房では第4回ことばと新人賞の最終選考会を行い、受賞作1作品、佳作1作品を下記の通り選出することに決定いたしました。

【受賞作】
福田節郎「銭湯」

【佳作】
井口可奈「かにくはなくては」

【選考委員】
江國香織、滝口悠生、豊﨑由美、山下澄人、佐々木敦(ことばと編集長)

【掲載誌】

文学ムック「ことばと」vol.6(22年10月刊行予定)

詳細
http://www.kankanbou.com/news/archives/385

 

ことばと新人賞をリニューアルします。 2021.12.20

ことばと新人賞をリニューアルします。第4回から新たに選考委員制度を設けます。

選考委員は、江國香織、滝口悠生、豊﨑由美、山下澄人、佐々木敦の各氏。

受賞作は「ことばと」vol.6への掲載に加え、単行本化。ぜひご応募ください。

 

【ことばと編集長より】

新たに選考委員制度を設け、新たに4名の方々にお引き受けいただきました。

ことばとならではのユニークな顔ぶれになりました。

司会として僕も加わった5名で最終選考会を行うことになります。

受賞作は本誌に掲載後、単行本化される予定です。

 

創刊以来、ことばとでは新人賞を重要視してきました。

しかしそれは、ただ単に「新たな書き手」を求む、ということではありません。

新人賞はすでに沢山あります。敢えてそこに参入するからには、何かまったく新しい視点や価値観をもたらすものであるべきだと思います。

これまでも、そのつもりでやってきました。

そして今回、大きくヴァージョンアップして、ことばと新人賞は生まれ変わります。

ことばを使って何ができるのか? 小説とはいったい何なのか?

そこに今なお潜在する無数の可能性を、あなたの力で掘り起こしてください。

多くの応募を期待しています。

 

ことばと編集長 佐々木敦

 

【募集要項】

第4回ことばと新人賞

・募集作品
 未発表の小説(原稿用紙70~200枚)

・応募締切
 2022年4月15日

・受賞作は「ことばと」掲載に加え、単行本化します。
 受賞の基準に満たない場合、佳作はムック掲載のみとなります。

・選考委員
  江國香織、滝口悠生、豊﨑由美、山下澄人、佐々木敦

・掲載誌
  文学ムック「ことばと」vol.6(2022年10月刊行予定)
  受賞作のほかに選考座談会の模様を掲載する。
  (受賞作品以外の最終候補作は「ことばと」vol.6発売後に「web侃づめ」に掲載)

・応募フォーム

https://docs.google.com/forms/d/1bHPqeBhvTnYetS4Hxpou3rzjCV9sHYE_-ToSKEf2e-U/edit

 

【選考委員より】

江國香織

それを読まなければ見られなかった景色を見たいし、それを読まなければ行かれなかった場所に行きたい。そこに確かにあって、他のどこにもないもの、その人だけの言葉の配列をお待ちしています。

 

滝口悠生

新人賞応募のコツはいちばん選考が厳しそうなところに作品を送ることだと思います。なので厳しく読む。ナメた作品は送ってこないでください。しかし不遜さをなくさないでください。

 

豊﨑由美

4歳から現在に至るまで読書を続けているわけですが、読めば読むほど「小説はなんて自由なんだろう」の感を強くしています。どうか、小説に対して予断を持たないで下さい。小説の自由さと、自由であるがゆえに生じる不自由さを愉しみながら、七転八倒しながら、書き進めて下さい。わたしも予断を持たずに読ませてもらいます。

 

山下澄人

人間の飛び跳ねるその歪みこそが風穴をあける。光が射す。楽しみです。

 

佐々木敦

ニッポンの小説を生まれ変わらせてください!

未知との遭遇を期待しています!

 

【選考委員略歴】

江國香織(えくに・かおり)

1964年東京生まれ、小説家。著書に、『抱擁あるいはライスには塩を』『雪だるまの雪子ちゃん』『彼女たちの場合は』などがあり、『犬とハモニカ』で川端康成文学賞を受賞している。訳書に『パールストリートのクレイジー女たち』がある。

 

滝口悠生(たきぐち・ゆうしょう)

1982年東京都生まれ。2011年「楽器」で新潮新人賞を受けデビュー。2015年『愛と人生』で野間新人賞、2016年『死んでいない者』で芥川賞。他の著書に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『茄子の輝き』『高架線』『長い一日』。

 

豊﨑由美(とよざき・ゆみ)

1961年愛知県生まれの書評家。共著に『文学賞メッタ斬り!』シリーズ(大森望)、『石原慎太郎を読んでみた』(栗原裕一郎)など。単著は『そんなに読んで、どうするの?』『ガタスタ屋の矜持』『まるでダメ男じゃん!「トホホ男子」で読む、百年ちょっとの名作23選』『ニッポンの書評』など。YouTubeチャンネル「文学賞メッタ斬り!」を大森望と開設している。

 

山下澄人(やました・すみと)

1966年兵庫県生まれ。作家、劇作家、演出家、俳優 。高校卒業後、富良野塾に入塾し俳優として活動をはじめる。1996年より劇団FICTIONを主宰し作、演出、出演を担当する。2011年より小説を発表。2012年『緑のさる』で第34回野間文藝新人賞、2017年 『しんせかい』で第156回芥川賞を受賞。そのほかの著書に『ギッちょん』『鳥の会議』『壁抜けの谷』『ほしのこ』『小鳥、来る』『月の客』などがある。

 

佐々木敦(ささき・あつし)

1964年名古屋市生まれ。思考家。作家。HEADZ主宰。「ことばと」編集長。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。芸術文化の複数の分野で執筆などを行っている。文芸評論の著作として『絶対安全文芸批評』『文学拡張マニュアル』『小説家の饒舌』『批評時空間』『シチュエーションズ』『あなたは今、この文章を読んでいる。』『ニッポンの文学』『例外小説論』『筒井康隆入門』『新しい小説のために』『私は小説である』『これは小説ではない』『それを小説と呼ぶ』『絶体絶命文芸時評』がある。小説作品に『半睡』。

第三回ことばと新人賞 選考結果のお知らせ

2021.9.22

このたび書肆侃侃房では、文学ムック「ことばと」編集長の佐々木敦氏と編集部で第三回ことばと新人賞の最終選考会を行いました。

その結果、第三回ことばと新人賞の受賞作を下記のとおり選出することに決定いたしました。

 

【受賞作】

笛宮ヱリ子「だ」

 

【掲載誌】

文学ムック「ことばと」vol.4(10月刊行予定)

http://www.kankanbou.com/news/archives/259

第三回ことばと新人賞 応募要項

2021.4.15

■募集作品
 未発表(「発表」には同人誌、ウェブも含みます)の小説

■枚数
 400字詰め原稿用紙30~100枚までを目安にしてください

■応募資格
 問いません

■選考
 佐々木敦(「ことばと」編集長)および「ことばと」編集部

■応募方法
 以下の応募フォームに記入の上、作品はメールに添付で info@kankanbou.com まで送付してください。
 形式はテキストまたはワード形式でお願いいたします。

 メールの件名は以下でお願いいたします。

【応募(筆名)】

 原稿には「作品名」「筆名」「メールアドレス」を必ず明記してください

■原稿料
 本誌に掲載の場合のみ、規定の原稿料をお支払いいたします

■発表誌・締切
 第三回ことばと新人賞受賞作は、「ことばと」vol.4(2021年10月刊行予定)にて発表となります。
 募集の締切は、2021年6月30日です。

■備考
 ・応募は一人一編までとします。
 ・作品受領の連絡が一週間以内に届かない場合は、書肆侃侃房の問い合わせフォームからお尋ねください。
 ・申しわけありませんが、電話での問い合わせには応じておりません。
 ・短歌、俳句、詩の募集はしておりません。
 ・作品のルビは【】や[]などで処理してください。
 ・応募作品のうち、ことばと新人賞受賞作の雑誌掲載権は書肆侃侃房に帰属します。
 ・このフォームに記載いただいた情報は、「ことばと」の公募以外には使用しません。

https://docs.google.com/forms/d/1tgiIYOOqtvhWt1hd7SIO8Lwt6q78EqYDyerJPbRmT14/edit

第二回ことばと新人賞 選考結果のお知らせ

2021.3.9

このたび書肆侃侃房では、文学ムック「ことばと」編集長の佐々木敦氏と編集部で第二回ことばと新人賞の最終選考会を行いました。

その結果、第二回ことばと新人賞の受賞作を二作選出することに決定いたしました。

 

【受賞作】

大沼恵太「ゾロアスターの子宮」

山縣太一「体操させ、られ。してやられ」

 

【受賞者プロフィール】

大沼恵太(おおぬま・けいた)

1983年千葉県生まれ。

山縣太一(やまがた・たいち)

1979年神奈川県横浜生まれ。作家、演出家、振付家、俳優。演劇カンパニー・オフィスマウンテン主宰。演劇作品『ドッグマンノーライフ』が第61回岸田國士戯曲賞最終候補、演劇作品『ホールドミーおよしお』が第17回AAF戯曲賞最終候補。著書に『身体と言葉(ことばとからだ)舞台に立つために──山縣太一の「演劇」メソッド』山縣太一+大谷能生(新曜社)。

 

【掲載誌】

文学ムック「ことばと」vol.3(4月15日刊行予定)

 

【応募作品数】

314

 

【選考方法】

編集長の佐々木敦氏が全応募作を読んだ上で編集部とともに9作品を絞り込み、その中から最終選考会にて受賞作を選出。

「ことばと」vol.3には佐々木敦氏による講評および受賞者のことばが掲載されます。

http://www.kankanbou.com/news/archives/194

第二回ことばと新人賞 応募要項

2020.10.14

■募集作品
 未発表(「発表」には同人誌、ウェブも含みます)の小説

■枚数
 400字詰め原稿用紙30~100枚までを目安にしてください

■応募資格
 問いません

■選考
 佐々木敦(「ことばと」編集長)および「ことばと」編集部

■応募方法
 以下の応募フォームに記入の上、作品はメールに添付で info@kankanbou.com まで送付してください。
 形式はテキストまたはワード形式でお願いいたします。

 メールの件名は以下でお願いいたします。

【応募(筆名)】

 原稿には「作品名」「筆名」「メールアドレス」を必ず明記してください

■原稿料
 本誌に掲載の場合のみ、規定の原稿料をお支払いいたします

■発表誌・締切
 第二回ことばと新人賞受賞作は、「ことばと」vol.3(2021年4月刊行予定)にて発表となります。
 募集の締切は、2020年12月31日です。

■備考
 ・応募は一人一編までとします。
 ・作品受領の連絡が一週間以内に届かない場合は、書肆侃侃房の問い合わせフォームからお尋ねください。
 ・申しわけありませんが、電話での問い合わせには応じておりません。
 ・短歌、俳句、詩の募集はしておりません。
 ・作品のルビは【】や[]などで処理してください。
 ・応募作品のうち、ことばと新人賞受賞作の雑誌掲載権は書肆侃侃房に帰属します。
 ・このフォームに記載いただいた情報は、「ことばと」の公募以外には使用しません。

https://docs.google.com/forms/d/1Bb0-nB_OmB4hRFpt3jK2KTJTgB0NKwKUlNcPmeYmOaQ/edit

第一回ことばと新人賞 選考結果のお知らせ

2020.09.10

このたび書肆侃侃房では、文学ムック「ことばと」編集長の佐々木敦氏と編集部で第一回ことばと新人賞の最終選考会を行いました。

その結果、第一回ことばと新人賞の受賞作は無し、佳作を二作選出することに決定いたしました。

 

【佳作受賞作】

金名サメリ「道ジュネー」

永井太郎「残って拡散する響き」

 

【受賞者プロフィール】

金名サメリ(かねな・さめり)

1983年沖縄県生まれ。沖縄国際大学大学院修了。日本語教師。 論文に「久志芙沙子『滅びゆく琉球女の手記』に見る自称の考察」(『社会文学』2012)、「喋る傷口 : 大城立裕『カクテル・パーティー』論」(『社会文学』2014)など。

永井太郎(ながい・たろう)

1992年東京都生まれ。一橋大学社会学部卒業。会社員。2016年1月頃から小説を書き始める。今応募作は4作目。小説を含めた活字が雑誌や何らかの媒体に掲載されるのは、今回が初めて。

 

【掲載誌】

文学ムック「ことばと」vol.2(10月15日刊行予定)

 

【応募作品数】

394作

 

【選考方法】

佐々木敦氏と編集部が全応募作を読んだ上で15作品を絞り込み、その中から最終選考会にて佳作を選出。

「ことばと」vol.2には佐々木敦氏による講評および佳作受賞者の受賞のことばが掲載されます。

http://www.kankanbou.com/news/archives/146

第一回ことばと新人賞 応募要項

■募集作品
 未発表(「発表」には同人誌、ウェブも含みます)の小説

■枚数
 400字詰め原稿用紙30~100枚までを目安にしてください

■応募資格
 問いません

■選考
 佐々木敦(「ことばと」編集長)および「ことばと」編集部

■応募方法
 以下の応募フォームに記入の上、作品はメールに添付で info@kankanbou.com まで送付してください。
 形式はテキストまたはワード形式でお願いいたします。

 メールの件名は以下でお願いいたします。

【応募(お名前)】

 原稿には「作品名」「筆名」「メールアドレス」を必ず明記してください

■原稿料
 本誌に掲載の場合のみ、規定の原稿料をお支払いいたします

■発表誌・締切
 第一回ことばと新人賞受賞作は、「ことばと」vol.2(2020年10月刊行予定)にて発表となります。
 募集の締切は、2020年6月30日です。

■備考
 ・応募は一人一編までとします。
 ・作品受領の連絡が一週間以内に届かない場合は、書肆侃侃房の問い合わせフォームからお尋ねください。
 ・申しわけありませんが、電話での問い合わせには応じておりません。
 ・短歌、俳句、詩の募集はしておりません。
 ・作品のルビは【】や[]などで処理してください。
 ・応募作品のうち、ことばと新人賞受賞作の雑誌掲載権は書肆侃侃房に帰属します。
 ・このフォームに記載いただいた情報は、「ことばと」の公募以外には使用しません。

作品の募集を締め切りました。ご投稿いただきありがとうございました。