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久しぶりのゴルフ

  • 2012-09-09 (Sun) 20:55
  • 総合

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 日本を発つ前から傷んでいた左肩の調子がだいぶ良くなった。皆から言われた通り、「五十肩」は自然の治癒を待つしかなかったようだ。毎朝(夕)シャワーを浴びながら、熱い湯を左肩に打たせ、肩をぐるぐる回し、一日も早い回復を願っていた。
 車の助手席に乗った時、これまでは左後部に下がっているシートベルトを右手で引き下ろしていたが、今では左腕を後ろにひねって何とかベルトを引き下ろすことができるようになった。これなら、ゴルフもできるのではと思い、シャドースィングをしてみる。両手で軽くグリップを作り、トップの位置まで体をひねってみる。まだ、少し左肩に違和感があるものの、そう痛みなく、スィングできるようだ。
 そろそろ、ゴルフをしても大丈夫かなと思い、ダブリンから南下、投宿したニューロス(New Ross)という町にあるB&Bのご夫婦に相談してみた。「近くに私のような者でもプレーさせてくれるゴルフ場はないでしょうか」。「あら、あなた、ゴルフなさるの。私たちがメンバーのゴルフ場でプレーできるわよ」と話はスムーズに展開。好天の土曜日にメンバーのコンペが終了した午後4時からプレーさせてもらえることになった。
 この日のために、荷物となるのは承知の上で、購入した真っ新のゴルフシューズだけはビニール袋に下げて移動し続けていた。クラブはレンタルするつもりだった。そうしたら、宿の奥様は「主人のクラブを貸してあげる。プレー代も私たちのゲストということで無料になるはずだから」との由。アイルランドの人は本当に人間良しだ。お言葉に甘えて、無料でプレーさせてもらった。ありがたや。
 同伴プレーヤーはご夫婦の友人の60歳代の女性。ゴルフをするのは五十肩を患う前の昨年8月、アメリカはミズーリ州の田舎町でのプレー以来。曲がりなりにも一生懸命、取材の旅を続けてきたのだから、神様がご褒美にいいゴルフをさせてくれるのでは、真っ直ぐのボールを打たせてくれるのではと密かに期待していたが、「曲がっただ、右に左に曲がっただ。芝生をざっくり掘っただよ」と吉幾三の歌のように、散々のゴルフだった。同伴のキャシーもあまり調子が良くなく、お互い慰め合いながらの3時間半だった。
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 まあ、贅沢は言えない。アイルランドで週末にのんびりワンラウンド回れただけで御の字とすべきだろう。しかも、無料。ああ、あと一つ「余禄」があった。途中のフェアウェイで狐が現れたのだ。どうも、人間というか、ゴルファーに慣れているのか、近くに寄って行っても、逃げ出さない。こちらの顔をじっと見つめる。食べ物を欲しがっているような印象を受けた。野生の狐をこんなに間近に見たのは初めてだ。キャシーは「実に立派な尾っぽね」とさすが、女性ならではの鑑賞をしていた。
 翌日曜朝、B&Bの同宿のアメリカ人夫妻二組から「ゴルフいかがでしたか」と尋ねられた。この宿で偶然見つけたゴルフにまつわる警句を紹介した小冊子にあった言葉、独身の私にとっては肩身が狭くなる言葉を引用して答えると大爆笑だった。
 “Golf is like marriage — it looks so easy to those who haven’t tried it.”
 (写真は、久しぶりのゴルフを楽しんだニューロスのゴルフ場。そこで出会った狐君)

Comments:1

Taka Asai 2012-09-11 (Tue) 11:18

省一さん、午後4時からのラウンドですか。日本国内なら少々お安くなる薄暮プレーですよね。イギリスのゴルフ場では羊がよくコースに現れ「さあ、打ってごらん」と言わんばかりにティーグラウンドを見ている、という話を聞いたことがあります。でも、狐は北海道の森林コースの雰囲気ですね。旅の疲れとストレス解消に、また機会を作って本場のコースでチャレンジしてください。ところで当日のスコアは?

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