書籍

『長崎おいしい歳時記』 下妻みどり

この街が、おいしい理由。

街も、人も、ごはんがつくる。

『長崎おいしい歳時記』
下妻みどり

B6判、並製、192ページオールカラー
定価:本体1,600円+税
ISBN978-4-86385-091-0 C0095

くいしんぼうの街・長崎の、くいしんぼうの著者による、くいしんぼうのための「食のエッセイ集」ができました。名物料理にとどまらず、肉や魚や野菜といった「普通の」食材の豊かさを、日々の暮らしの実感からたぐり寄せています。写真、イラスト、簡単レシピも満載。著者お気に入りの「おいしいお店」も多数紹介。「おいしい街・長崎」の「おいしい話」がお腹いっぱいつまった一冊です。

2012年9月中旬全国書店にて発売。

 

【著者プロフィール】
下妻みどり (しもつま・みどり)
幼少時より長崎の歴史や文化に興味を持つ。熊本大学文学部地域科学科(民俗学専攻)卒業後、レポーター、ライター、テレビディレクターなど、やたら「ター」を渡り歩きつつ、長崎のあれこれを取材、記録。「長崎生活文化研究所 トンビ軒」主宰。長崎市在住。1970 年生まれ。
著書:『長崎よりみち散歩』(ながさきプレス刊)
   『長崎迷宮旅暦』(書肆侃侃房刊)
HP:「トンビへの道」 http://www.geocities.jp/ridomidori/

 

【目次】
いつものごはんの、いとおしさ。

春 spring
キュンと、いちご
ゆらゆら、海藻
貝を、ざくざく
そもそも、そのへんにあるもの
砂糖をかける
醤油という故郷
そういえば、給食
おいしいもの以前、の話
春はあけぼの、鯛は桜色
とーあく、ちまき
ジャガイモ、ごろごろ
腹が減っては、なんとやら

おいしい本棚
丸いテーブルの子どもたち~卓袱料理の人類学~

夏 summer
ビワをむく
えびをゆがく
とろり、ウニ
豆菓子、ポリンパリン
キビナ、スイスイ
はんなり、ハモ
天ぷらを揚げる
ハトシ氏の誘惑
トルコライスの方程式
夏は甘くて、冷たくて

外食帖
そこにキャベツがあるかぎり~「町家」という店~

秋 autumn
つやつやガサガサ桃饅頭
もってこーい、甘酒
おいも、ポクポク
うどんをすする
カマボコ、ぷりぷり
ヒタヒタと、おでん
あらためて、イカ
今日も、エタリ日和
らんらん、玉子
かしわと呼ばせて
お肉だ、ワッショイ!
はらわたの悦楽

かいもの帖
マチと、イチ

冬 winter
かぶ、ゴロリ
また、パズルを解きたい
鯨に湯かける
ぷちぷち、魚卵
豆腐は、フード
角煮を仕込む
普通の、いたって普通の
ナマコ、こりこり
なにかと、なます
ちゃんぽんを炊く
いつもの、ちゃんぽん
ちゃんぽん王国における焼きそばについて

食べることは、つながること。