書籍

『水銀飛行』 中山俊一

新鋭短歌シリーズ29
『水銀飛行』
中山俊一
監修:東 直子

四六、並製、144ページ 
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-235-8 C0092

新しい白昼夢が動き出す
不安も、喜びも、悲しみも、予感も、○○も、
生まれたての子どものように睦みあう。
(東 直子)

2016年9月中旬全国書店にて発売。
 

【著者プロフィール】
中山 俊一(なかやま・しゅんいち)
1992年、東京生まれ。法政大学社会学部卒業。
新鋭短歌シリーズより第一歌集「水銀飛行」上梓。
映画監督としてUFPFF国際平和映像祭2012入選、脚本家として第19回水戸短編映像祭グランプリなど。
Twitter : @poseidon_29


【自選短歌五首】
せいねんとせいねん神経衰弱のカードを伏せるときの微風
蚊柱に腕をさしこむ柔らかさその歓迎に夏は濁るよ
魔球ぅ魔球ぅ校舎の裏で囁いて、あなたは消えてしまった魔球ぅ
みずからの口を近づけ飲むスープ愛を告げたら抱けない気配
きみのおとうさんはさみしいひとだった朝虹を彫る版画教室

 

新鋭短歌シリーズ
今、若い歌人たちは、どこにいるのだろう。どんな歌が詠まれているのだろう。今、実に多くの若者が現代短歌に集まっている。同人誌、学生短歌、さらにはTwitterまで短歌の場は、爆発的に広がっている。文学フリマのブースには、若者が溢れている。そればかりではない。伝統的な短歌結社も動き始めている。現代短歌は実におもしろい。表現の現在がここにある。「新鋭短歌シリーズ」は、今を詠う歌人のエッセンスを届ける。

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