書籍

『イーハトーブの数式』 大西久美子

新鋭短歌シリーズ20
『イーハトーブの数式』
大西久美子
監修:加藤治郎

四六、並製、144ページ 
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-175-7 C0092

イーハトーブからの風と言葉。
東日本大震災後のふるさとに立つ。
もう一度、ここから詩が始まる。
加藤治郎

【著者プロフィール】
岩手県盛岡市生まれ。神奈川県鎌倉市在住。2006年 香蘭短歌会入会。2014年 第六回中城ふみ子賞次席。 香蘭短歌会退会。 未来短歌会入会。加藤治郎に師事。Twittrer:@93502011

【5首】
新しいチョークのやうに立つてゐる分校跡地に残る白樺
逃げ水のやうに消えては浮かびくる今は更地の父母のゐた家
シルル紀の夕日に染まる海岸にあなたの耳が落ちてゐました
かもめ町放置自転車保管所に春の潮の香ゆつたりと満つ 
ねむたくてねむれぬ指で打つキーの音の先には詩が待つてゐる

2015年3月中旬全国書店にて発売。

 

新鋭短歌シリーズ
今、若い歌人たちは、どこにいるのだろう。どんな歌が詠まれているのだろう。今、実に多くの若者が現代短歌に集まっている。同人誌、学生短歌、さらにはTwitterまで短歌の場は、爆発的に広がっている。文学フリマのブースには、若者が溢れている。そればかりではない。伝統的な短歌結社も動き始めている。現代短歌は実におもしろい。表現の現在がここにある。「新鋭短歌シリーズ」は、今を詠う歌人のエッセンスを届ける。

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