新鋭短歌シリーズ14
『硝子のボレット』
田丸まひる
監修:加藤治郎
四六、並製、144ページ
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-158-0 C0092
行為の果てにあるもの。
途轍もない行為があなたを連れ去る。
ふたりが辿り着く場所はどこだろう。
加藤治郎
2014年9月中旬全国書店にて発売。
【著者プロフィール】
田丸 まひる(たまる・まひる)
1983年、徳島県生まれ。2004年、第一歌集『晴れのち神様』(歌葉)上梓。2011年、未来短歌会入会。2012年、未来賞受賞。2014年より「七曜」同人。短歌ユニット「ぺんぎんぱんつ」としても活動中。
【5首】
桃色の炭酸水を頭からかぶって死んだような初恋
じゃあ非常階段に来て。眼裏の雪のすべてが燃えきるまでに
けれどまた笑ってほしい今朝虹が出ていたことを告げる回診
スカートの奥の夕陽を裏返すような行為をうまくできない
索引のページに指をさし入れて会話を少しずらすこいびと
新鋭短歌シリーズ
今、若い歌人たちは、どこにいるのだろう。どんな歌が詠まれているのだろう。今、実に多くの若者が現代短歌に集まっている。同人誌、学生短歌、さらにはTwitterまで短歌の場は、爆発的に広がっている。文学フリマのブースには、若者が溢れている。そればかりではない。伝統的な短歌結社も動き始めている。現代短歌は実におもしろい。表現の現在がここにある。「新鋭短歌シリーズ」は、今を詠う歌人のエッセンスを届ける。
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