書籍

『オーロラのお針子』 藤本玲未

新鋭短歌シリーズ13
『オーロラのお針子』
藤本玲未
監修:東 直子

四六、並製、144ページ 
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-157-3 C0092

言葉が紡ぐ自在な世界
知的で、醒めていて、苦いのに、ほんのり甘くてやわらかい。
一首の中にいくつもの不思議な味わいが充ちている。
東 直子(解説より)

2014年9月中旬全国書店にて発売。

【著者プロフィール】 
藤本 玲未(ふじもと・れいみ)
1989年東京生まれ。「かばん」所属。

 

【5首】​
唐揚げの下のレタスを食べてみる駅のひだまり冷えた膝裏
あなたから生まれる前の夢をみた波打ち際の電話ボックス
人生の謎すきとおる8月の魚の骨のきれいな宇宙
夕焼けの付箋で街を埋めつくすわたしたちには正解がない
天気雨 透けた果実のように世界は○みたい 支度しましょう
 

新鋭短歌シリーズ
今、若い歌人たちは、どこにいるのだろう。どんな歌が詠まれているのだろう。今、実に多くの若者が現代短歌に集まっている。同人誌、学生短歌、さらにはTwitterまで短歌の場は、爆発的に広がっている。文学フリマのブースには、若者が溢れている。そればかりではない。伝統的な短歌結社も動き始めている。現代短歌は実におもしろい。表現の現在がここにある。「新鋭短歌シリーズ」は、今を詠う歌人のエッセンスを届ける。

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