新鋭短歌シリーズ12
『やさしいぴあの』
嶋田さくらこ
監修:加藤治郎
四六、並製、144ページ
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-134-4 C0092
恋の歌は止まらない。
明るく無邪気な顔、ちょっぴり切ない顔。
表情豊かな歌たちが、恋する日々を語る。
加藤治郎
2013年12月上旬全国書店にて発売。
【著者プロフィール】
嶋田さくらこ(しまだ・さくらこ)
1975年滋賀県生まれ。95年京都府立大学女子短期大学部国語科卒業。ファッションアドバイザーとしてアパレル会社勤務後、家業の洋品店を継ぐ。2005年に洋品店を廃業し、新聞販売店へ転業。10年1月に作歌を始める。11年9月から「短歌なzine うたつかい」を企画し、編集長として9名の編集部員とともに発行している。
【5首】
日曜のまひるあなたを思うとき洗濯ものもたためなくなる
世界には言いたいことがなくなって雪になれない雨あたたかい
ぴあのぴあのいつもうれしい音がするようにわたしを鳴らしてほしい
遠景の夕陽みたいな優しさでメールをくれる ずるい人です
待つことと待たされることの違いにも慣れて仄かなわたしのいのち
新鋭短歌シリーズ
今、若い歌人たちは、どこにいるのだろう。どんな歌が詠まれているのだろう。今、実に多くの若者が現代短歌に集まっている。同人誌、学生短歌、さらにはTwitterまで短歌の場は、爆発的に広がっている。文学フリマのブースには、若者が溢れている。そればかりではない。伝統的な短歌結社も動き始めている。現代短歌は実におもしろい。表現の現在がここにある。「新鋭短歌シリーズ」は、今を詠う歌人のエッセンスを届ける。
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