書籍

『声、あるいは音のような』 岸原さや

新鋭短歌シリーズ9
『声、あるいは音のような』
岸原さや
監修:加藤治郎

四六、並製、144ページ 
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-127-6 C0092

きみの歌声が聞こえる。
ここが、私たちの辿り着いた世界である。
現代に生きる悲しみを綴った珠玉の作品集。
加藤治郎

2013年10月上旬全国書店にて発売。

【著者プロフィール】
岸原さや(きしはら・さや)
静岡県三島市に生まれる。早稲田大学教育学部国語国文科卒。以後東京に在住。2006年、短歌をつくりはじめる。2007年、未来短歌会に入会。加藤治郎に師事。

 

【5首】
羽をもつひとと静かな声をもつひとが出会える街路樹だった
噴水のつぶつぶのようわたしたち落ちてふたたび噴きあがるみず
波音がやまないのです朝も昼もふつうの顔をつけているのに
僕たちは生きる、わらう、たべる、ねむる、へんにあかるい共同墓地で
空洞も友となりゆくゆうぐれに濡れたドロップいろの信号
 

新鋭短歌シリーズ
今、若い歌人たちは、どこにいるのだろう。どんな歌が詠まれているのだろう。今、実に多くの若者が現代短歌に集まっている。同人誌、学生短歌、さらにはTwitterまで短歌の場は、爆発的に広がっている。文学フリマのブースには、若者が溢れている。そればかりではない。伝統的な短歌結社も動き始めている。現代短歌は実におもしろい。表現の現在がここにある。「新鋭短歌シリーズ」は、今を詠う歌人のエッセンスを届ける。

http://www.shintanka.com/shin-ei/