書籍

『提案前夜』 堀合昇平

新鋭短歌シリーズ3
『提案前夜』
堀合昇平
監修:加藤治郎

四六、並製、144ページ 
定価:本体1,700円+税
ISBN978-4-86385-113-9 C0092
装画:清水彩子 2刷

前夜を生きる。
廃墟と化した現代短歌に、この青年は
何を提案しようとしているのだろう。
加藤治郎(解説より)

2013年5月下旬全国書店にて発売。

【著者プロフィール】
堀合昇平(ほりあい・しょうへい)
1975年 神奈川県に生まれる2001年 駒澤大学大学院修了(専攻社会学)2008年 未来短歌会入会、加藤治郎に師事2011年 未来賞受賞コンピューターメーカーにて営業職に従事。名古屋市在住。
 

【5首】
全身が痺れるような提案のキラーフレーズ浮かばぬ夜は
配管のうねりを闇にみるばかりみな吊革に腕を垂らして
たましいのごとき一枚ひきぬけば穴暗くありティッシュの箱に
ひとりぶんの灯りの下でキーに打つ変更後機器明細三〇〇〇行
追い越してゆく追い越してゆくタクシーは真夜の光を追い越してゆく
 

新鋭短歌シリーズ
今、若い歌人たちは、どこにいるのだろう。どんな歌が詠まれているのだろう。今、実に多くの若者が現代短歌に集まっている。同人誌、学生短歌、さらにはTwitterまで短歌の場は、爆発的に広がっている。文学フリマのブースには、若者が溢れている。そればかりではない。伝統的な短歌結社も動き始めている。現代短歌は実におもしろい。表現の現在がここにある。「新鋭短歌シリーズ」は、今を詠う歌人のエッセンスを届ける。

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