現代歌人シリーズ3
『念力ろまん』
笹 公人
四六判変形、並製、176ページ
定価:本体2,100円+税
ISBN978-4-86385-183-2 C0092
装画 矢吹 申彦
装幀 毛利一枝
雨ふれば人魚が駄菓子をくれた日を語りてくれしパナマ帽の祖父
感性と抒情の歌人が断念を叙述する。この怪奇の今にこそ〝平和難民〟たる我ら、笹公人の日本の浪漫ろまんを心底に懐いだけ。明日の地獄絵は呻さ吟まよわぬぞ。潔白を盟ちかう。
――大林宣彦(映画作家)
2015年6月上旬全国書店にて発売。
著者プロフィール
笹 公人(ささ・きみひと)
1975年東京生まれ。
「未来」選者。現代歌人協会理事。大正大学客員准教授。文化学院講師。
歌集に『念力家族』『念力図鑑』『抒情の奇妙な冒険』。
他に『念力姫』『笹公人の念力短歌トレーニング』、絵本『ヘンなあさ』(本秀康・絵)、和田誠氏と共著『連句遊戯』、朱川湊人氏との共著『遊星ハグルマ装置』などがある。
NHK Eテレにて、連続ドラマ「念力家族」が放送中(2015年3月30日~)。
笹公人 公式ページ「宇宙ヤング」
目次
海と団地
念力教室
かぐや姫はヴァニラの香り
罰当たり三郎の青春
人魚が駄菓子をくれた日
宮崎の夜
日本怪奇紀行
気分はCITY POP
A MOVIE ~大林宣彦監督に捧げる~
笑うイルカ
地球研究
ウルトラエレジー
東京グレーゾーン
春と宇宙人からの連想
なめくじテレポーテーション
中庸フリーウェイ
あとがき
現代歌人シリーズ
現代短歌とは何か。前衛短歌を継走するニューウェーブからポスト・ニューウェーブ、さらに、まだ名づけられていない世代まで、現代短歌は確かに生き続けている。彼らはいま、何を考え、どこに向かおうとしているのか……。このシリーズは、縁あって出会った現代歌人による「詩歌の未来」のための饗宴である。
現代歌人シリーズホームページ:http://www.shintanka.com/gendai